見出し画像

学問や知識は“教養”を育む

 

私達は、人間としての成長を、どのような形で確認できるのでしょうか。

 そんな事を考えさせてくれた著書が、今から28年前に発刊された「ぼくはこんな本を読んできた」(立花隆著、文藝春秋刊)。著者の立花隆氏は、2年前に80歳で鬼籍に入っていますが、旺盛な好奇心から“知の巨人”と言われていた著名なジャーナリストです。本書からは、今更ながら、氏の人間的な魅力、更には、とてつもない読書量が育んだ博学と教養(きょうよう)に驚いたところです。

 さて、教養(きょうよう)ですが、教(きょう)は、教える、導く、習わせる等の意味。養(よう)は、食べ物によって肉体の力をつける、心を豊かにする、養い育てる等の意味。すなわち、教養(きょうよう)とは、心豊かな人間に成長するための素地の事。また、学問や知識を身につけることで育まれる心の豊かさ。

 人間の成長にとって何が必要なのか、これから、どんな学びを続けていくべきなのか。

 “教養”とは、そうした事を常日頃から考え、実践していけば、自然と身につくものかも知れません。