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【インタビュー記事】伝統工芸の美しさを広めるために!仕事や子育てと両立してオンラインで世界に挑む社会人

こんにちは、タイガーモブのすんすけです!!

今回は、タイガーモブの自宅から世界に挑戦できる「オンラインプロジェクト」に挑戦している方の中から、伝統工芸の商品開発に携わっている経験を生かして、トーゴ×京都を掛け合わせたプロダクトの販路拡大プロジェクトに挑む、金丸さんのストーリーをインタビューでお届けします!

ご実家の加賀友禅の商品開発を担当しながら、ビジネススクールに通い、さらに1児の母でもある金丸さん。
多忙を極めながらも、なぜオンライプロジェクトへ挑戦するのか。その想いに迫ります!

インタビュアーはタイモブの上原です!

金丸さんのプロフィール

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金丸 絵美さん
2008年 滋賀県立大学生活デザイン学科卒業
2010年 ㈱白や 商品管理課
2013年 ㈲金丸染工 入社
「加賀友禅の美しさで人を幸せにしたい」という思いで、新商品開発を担当しています。
現在、ビジネススクールにも通学中。

金丸染工↓

旅音(コンセプトのある一棟貸しのゲストハウスを運営する会社、その内のYuzen TABI‐NE の襖、Kenrouku TABI‐NEの暖簾を制作させていただいてます)↓

●金丸さんの挑戦しているオンラインプロジェクトはこちら

【オンライン】トーゴの高級布と京都の伝統技術をつなぐ起業家直下でのオンラインプロジェクト


子供時代に魅せられた加賀友禅の美しさを、もっと伝えたい

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タイモブ上原(インタビュアー):現在のお仕事を教えてください。

金丸さん:私の実家が加賀友禅の悉皆業の仕事をしており、その仕事を手伝っています。

悉皆業とは、反物が着物に仕上がるまでの各工程の職人さん達をマネジメントする、いわばプロデューサーのような仕事です。

加賀友禅の染物屋として創業してから約100年になります。

私は商品開発を担当しており、主な作品は、ゲストハウスの襖、農家さんのご協力のもとゆず草木染ののれん・ロールカーテン、ポーチ、袱紗、金物店さんの手ぬぐいデザインなどを企画・制作してきました。

タイモブ上原:金丸さんにとっての加賀友禅の魅力は、どんなところにあるのでしょうか。

金丸さん:小さいころ、祖父が自分でつくった着物を見せてくれた時、その美しさに圧倒されて、涙が出たんですね。その感動はいまでも忘れません。

私は、職人さんがストイックなまでに磨いた技術の結晶を見るのが好きです。

その価値をもっと多くの人に、身近に手に取って感じてもらえるように広めていきたいと思っています。


職人さんの心を開くために知識だけではなく実践の機会を!

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タイモブ上原:ビジネススクールに通い始めたのは、どんな理由からだったのでしょうか。

金丸さん:自社や業界全体に対して感じていた課題感からです。

加賀友禅の商品開発を進める中で、ビジネス経験が自分に足りないなと思うようになりました。

試作を重ねて、お客様の反応を見て、改善しようとしても、企画の経験がないからサイクルがうまく回らないんですね。

もっと戦略的に、計画的にするには、ビジネスについて勉強しなければいけないと思い、1月からビジネススクールに通っています。

タイモブ上原:その上でオンライプロジェクトも始めようと思われたのはなぜだったのでしょうか。

金丸さん:通ってみたものの、自分の仕事に繋げることが難しかったんです。

いざ勉強したことを社内で提案しても、理解が得られずなかなか実行に繋がりません。今のままでは職人さんの心を開くことは難しいと思いました。

実践の機会がなかなか作れず、知識だけがたまっていく自分も嫌でした。

新型コロナウイルスは、伝統工芸にも大きなダメージを与えており、急速な対応が必要だと強く感じています。

明日、来年どうなるかわからない状況で、すごく焦る気持ちは強かったです。

ただ自分ではどうすることもできず、実際に職人さんとお仕事をされている中須さんのもとで実践的に学ばせて頂こうと思いました

タイモブ上原:自分1人の力の限界を感じ始めたんですね。

金丸さん:そんな時に、海外で働く友人が、中須さんのもとでのオンラインプロジェクトの募集ページを送ってくれました。

ページを見たときに、経営者である中須さんの伝統工芸、生産者の方をリスペクトする仕事や姿勢が素晴らしいと思いました。

効率的、大量生産、利益の最大化では得られない非効率の中にある豊かさや生活=人生に強く共感して、直感で「これだ!」と思い、申し込みました。

改めて「自分のしたい仕事はなんだろう」と考えたときに、加賀友禅の美しさを大切に次の世代に残すヒントが、中須さんとのプロジェクトの中にある気がしています。

また、他の方の知見も借りチームで働く協力して仕事をすることも経験してみたいと思ったことも理由の一つです。


仕事、子育て、ビジネススクール、オンライプロジェクトの両立

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タイモブ上原:プロジェクトの中で担当していることを教えてください。

金丸さん:ECサイトの立ち上げを担当しています。

小物販売を通じ、本の出版イベントと連動して、中須さんのトーゴと京都職人の手仕事の温かさを届ける。

体験型ファッションの顧客の獲得につなげることが目標です。

タイモブ上原:仕事や子育て、ビジネススクールとの両立は、どのように工夫されていますか。

金丸さん:プロジェクトはまだはじまったばかりなのですが現状は限られた時間で集中して作業するため、ToDoリストを優先順位も含めいつも明確にしています。
簡単に一日のスケジュールを考えてから、仕事をスタートさせます。

両立するために気をつけているのは切替です。この時間は仕事、今は家事、育児と意識しています。
あとは周りや家族の協力、理解があってこそなので感謝も忘れないようにしています。
中須さんからはもっと「ゆるくやる、頑張りすぎない」よう指摘があったので最近はダラダラする時間も作るように意識しています(笑)


型にはまらない経営者から受ける刺激


タイモブ上原:始めてみて、想定していたこととのギャップはありますか。

金丸さん:これまで多少の社会人経験は積んできましたが、まったく型にはまらない中須さんの考え方・方針が、私の事前準備を今のところすべて裏切ってきており、とても刺激的で面白い毎日を送っています。

タイモブ上原:すごいですね(笑)。どこがそんなに斬新だったのでしょうか。

金丸さん:当初は、もっとビジネスライクに売上を設定しすぐPJが進んで行くのかと思って準備していましたが、全く違う形でスタートをきり驚いています。

経営者である中須さんが、自分のパーソナリティに合わせて仕事を用意してくださったり、プロジェクトをスタートする前に自分の過去を振り返るワークをさせていただきました

中須さんがとても人間関係を大切にされる方なので、そういった姿勢からも学ばせて頂いています。

タイモブ上原:これからプロジェクトの中で達成していきたいことを教えてください。

金丸さん:ECサイトを立ち上げ、小物販売と本の出版イベントとを連動させて、中須さんのトーゴと京都職人の手仕事の温かさを届けることです。

個人的には、中須さんのものづくりを通して、この時代に欠けている「何か」を感じるきっかけをつくれたらと思っています。


他者に想いを伝えて、周囲を巻き込み、仲間を作っていきたい。

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タイモブ上原:これからの金丸さんのゴールを教えてください。

金丸さん:加賀友禅の美しさを、その価値を、もっと身近に感じられるように届けたいと思っています。

現実には、高い技術を持った方が正当に評価されなかったり、その価値がうまく伝わっていません。

そういう世の中の認識を変えていきたいです。

でもそのためには、周囲を巻き込んでいく必要があります。

私は、もともと人にうまく仕事を頼むことが下手で、1人で抱え込んでしまうタイプです。

このプロジェクトを通じて、自分のアイデアと思いを相手に伝わる言葉にできるようになって、仲間をつくれるようになりたいと思っています。そうすることで、社内が一丸となり同じ目標を目指して動けるようになるし、職人さんたちをも巻き込んでいくことができるようになると考えています。

タイモブ上原:金丸さん、ご協力ありがとうございました!


最後に

いかがでしたでしょうか。

仕事、子育て、ビジネススクールと両立してオンラインプロジェクトに挑戦する金丸さんと、トーゴ×京都の伝統技術を繋ぐ受け入れ先の中須さんの双方の魅力が伝われば嬉しいです!

社会人の方は日々の業務に追われ、意識的に時間を取って仕事以外のことをすることが難しいと思います。

しかし、金丸さんのように本業のパフォーマンスを上げるために経験を積むことで、本業をより良くすることができることもあります。

「オンラインプロジェクト」はあなたに合った期間や頻度で挑戦できるプロジェクトが揃っています。是非「挑戦してみたい」と思うプロジェクトを見つけてエントリーして見てください!


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