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【ネタバレあり】ファン歴25年のシン・エヴァ感想

3/10の本日、少し遅れましたがシン・エヴァを観てきました。
25年来のファンとして感想をネタバレ込みで書きたいと思います。
時間をかけてまとめればまとめられると思いますが、勢いで書いてみます。当然つたない部分もありますが、自称ファン歴25年でもこんな程度の理解しかされていない作品だと思って笑っていただければそれでOKです。
とりあえずいろいろ考察を読む前の自分の気持ちを書いておきます。

当然ネタバレを含むのでまだ観ていない人は引き返してくださいね。
(長い映画なのでトイレだけは注意して下さい)













まだ見てない人は引き返して下さいね。














さて、いいですかね?
書き出しますよ。
さて、今回の映画で一番怖かったのはネタバレ。「よかった」「悪かった」「絶対見てきてね」という言葉すら知りたくなかったのでツイッターの通知オフ。スマフォでうっかりブラウザを開かないように、アイコンをトップ画面から消すとかいろいろ対策し、通勤電車の中では耳をふさぎ(コロナだから誰も話してないけどね)最短で有休のとれた3日目に映画を観てきました。
またリバイバル4DXエヴァにはまった体験から初見を4DXに設定しました。
(通常の映画館やIMAXも今回は観に行きたいですね)
とりあえず、感想ということで強く印象に残っているところから書きます。







■メッセージ

旧劇場版から感じていたのは「自分の殻に閉じこもってないで、現実を見なさい」というメッセージでした。自分のいない夢の中をシンジ君に否定させることで、アニメばっかり見てないで現実に生きろ、ということが前回の映画では描きたかったことじゃなかったかな?と思いましたが、今回は「どんなに苦しい過去があっても前を見て明日のために生きろ」ということなんじゃないかと思いました。失われた過去の世界にいつまでもとらわれないで、前を見て生きろと。東日本大震災がQの延期と、破の予告を覆した一因と聞いたことがありますが、そのような人に向けたメッセージなのかな?と思いました。震災を経験しなかった私が、失ったものが多い人にそんなことを偉そうには言えませんが、前を見てほしいというメッセージだったのかと思います。
本編では美しく、そして失われた過去の思い出が様々に描かれ、それが戻ってくることはありません。ニアサード前の日常、サクラの親、ケンスケの親、加持さん、アスカのシンジへの愛情、そういったものを過去として、取り返さないまま前に進みだすことで、新しく生きることを示しているんだと思いました。(巻き戻しも否定したし)
前回はオタクは現実を見ろというメッセージを出しながらも大量のオタクを生み出してしまったので、今回はそうならないことを祈るばかり。
また庵野監督自身へのメッセージじゃないかな?とも思いました。そうであればQのトラウマも断ち切って素晴らしい作品を作ってくれるんじゃないかな?と思います。シンウルトラマン楽しみ。

■マリEND

最後はマリとくっつきましたね。賛否両論ありそうですが、私は断然肯定派です。そもそも「破」上映当時のネットの考察の中で「シンジ君は、旧作では2代目綾波は死んで結ばれず(そもそも母親だし)、アスカには嫌われ(アスカに嫌われても生きることを決めたのに意味があるのですが)、リメイクして、そのどちらかと結ばれても、過去にすがるだけなので、新しいエヴァとしてはマリこそがヒロインにふさわしい」という趣旨の書き込みを見て心に残っていたからです。マリと結ばれてこそ新しいエヴァだと思っていたので、この結果はすごく納得しました。まぁ何度も迎えに来てくれたしね。惚れない方がおかしい。マリはエヴァの呪縛で年が止まったとしても14歳で大学に行ってたのか。貞本エヴァでは飛び級扱いされていたけど、実は16歳くらいでなんちゃって14歳だったのかな?

■アスカ×ケンケン

敢えてリアルに見せるために、数年後に仲のいいカップルが無理やり分かれたり、その逆の組み合わせをするような作品もありますが、この二人の組み合わせはそのようなリアル思考だとかそういうものではないな、と思いました。お弁当を作ってくれる優しいシンジ君に好意を持っていたが、自分を助けてくれなかったという苛立ちがあり、そしてシンジ君のいなかった空白の14年(くらい?)を献身的に支えて認めてくれたケンスケだったら、昔の男のことはええから目の前の男を大事にしろよって思っちゃいますよね。すごく当然。
古参のファンには苦しい展開と思われるかもしれませんが、式波ですからね。惣流だったら確かにちょっとショックだった気もしますが、気持ちよくアスカをケンスケのところに送り出せますね。式波の設定には別の大きな意味がありましたが、ここでもよく機能しています。
ケンスケがビデオを撮らせてくれと言ったのは、最後かも知れないという想いだと思うので、一方的なアスカだけの想いではないこともわかってよかったです。

■君は現実で立ち直った

カヲル君に「君は現実で立ち直った」と言われますが、この映画の直前に過去作品を見直していた私にはぐっときました。
TV版最終巻は夢の中で立ち直り、補完計画を肯定されるような描写があります。旧劇場版は補完計画発動後に、他人と向き合う選択をしますが、夢とも現実とも言えない中で立ち直っています。今回は補完計画発動前にシンジ君が自立していて、確かに本来あるべき姿だと思いました。旧劇場版ではシンジ君の意思にかかわらず、補完計画が発動されましたし、ここの変更は今までで一番かっこいいシンジ君でしたね。

■加持さん

すげー活躍してたんだな・・・。破の予告ではなんか活躍してたっぽいけどすごかったんだね。え、ミサトさんいつ妊娠してたのとか後付けっぽい気もしちゃうけどここは救われる部分だから本当にいい。息子のセリフは短いから、声は最初分からなかったけれどエンディングのスタッフロールで、山寺宏一さんと二人並んで出てきたのでわかりました。お前だったのか、バナージィィ!(内山昂輝さん)

■大人シンジ

声と言えば、シンジ君の成長した描写として声をかえるのは確かにいいですね。よいアイデアだと思ったところ、「神木隆之介」がちょっといい感じの位置でスタッフロールに流れてきて悟りました。好きな俳優さんなのでうれしい。

■ゲンドウと補完計画

旧作のゲンドウさんは好きだったんですよ。シンジ君が嫌いだったわけではなく、シンジ君に愛されないのが怖くて近づけなかった。参号機の件では冷徹に見えますが、実はシンジ君が生き残るために最善の手を尽くしていただけ、というのが分かって似た者親子じゃないか!とほっこりしたのですが、より歪んでいましたね。それでいて過去の振り返りは生々しくてものすごく理解できるのが怖い。旧作TV版エンドはシンジ君の補完が取り上げられたのに対して、今回はゲンドウ君の補完だったんじゃんという感想。ちなみに目的は旧作、新作も変わっていないようですね。
私の解釈ですが、
ゼーレの補完計画:すべての人類を等しく統合し、迷いも感情もない完成された一つの単体として進化する計画。
ゲンドウの補完計画:完成された単体になるのはいいけど、人類を等しく統合しちゃうとユイさんがわからないじゃん。ユイさんの横で統合されたい!
かと。ミサトさんたちはそもそも最初から否定しているし、旧作では発動後に拒否したシンジ君も最初から否定する側に回ったと。
でもゲンドウさんの心情、なんかリアルすぎて庵野監督の独白なのかと思ってしまった。

■お母さんとネオンジェネシス

ここがすごく希望だと思った。シンジ君は自らの命と引き換えに世界を救おうと覚悟をして、シンジ君死んじゃうのかと本気で思ってたところで、お母さん搭乗。希望はやはり残っているんですね。
そしてネオンジェネシス!!!タイトル回収はめちゃくちゃ熱いですよね。ヒカルの碁の中の「ヒカルの碁」とか、真田丸の「真田丸」とか例えがぱっと出てきませんが、番組タイトルの回収ってめちゃくちゃ熱いです。後付けかもしれないけど、やって欲しかった。

■ぽか波さんとさようなら

髪の毛の伸びた綾波はシンジ君が助けたかった綾波ですね。エヴァに乗らない世界もあると開放するのは切なかったですね。あそこであの二人が結ばれていいと思う人もいるかもしれませんが、シンジ君は依り代として世界を救って死ぬつもりだったので、ああするしかなかったと思います。まぁ綾波はお母さんだからね・・・。しかし、ぽか波が人形を抱いていたのは何故だろうか。どうやってそっくりさんの感情が届いたんだろうか?

■式波シリーズ

まさか、アスカも綾波と同じだったとは。使徒とも融合して大変だったね。親もいないし、最後救われて本当によかった。そういえば旧作同じく、さるのぬいぐるみも持ってたね。

■おちびさん

冒頭のスタッフロールで監督の奥様、安野モヨコさんの名前が出ていましたが、おちびさんが出て来るのね・・・(絵本)

■トウジ、ケンスケ

出てきたときは本当にびっくりした。生きててよかった。そしてすごくいいやつ。ヒカリちゃんと結びついたのは全然驚かなかったけどね。そしてトウジの娘がツバメか。新幹線つながりですね。ちなみにシンカリオンつばめのパイロットは大空レイなんですが、なんかかけているのか?偶然?

■ミサトさん

破では進めと言っておきながらQでは冷たいことで反感を買っていることも多かったミサトさん。DSSチョーカーを起動させないあたり人の心は残っていると信じていたのですが、やっぱりそうだったな、という印象。お父さんが旧作と違って首謀者になっていましたが、お疲れさまでした。加持さんには最後は会えたみたいでよかったです。(シンジ君も巻き戻さないと言っているので死んではいるんでしょうが?)

■そっくりさん

あんなあっさり逝ってしまうとはな・・・。前作までは偽物って感じがして好きになれなかったけど、いいキャラに成長しましたね。

■マヤちゃん

旧作では潔癖症が目立ったマヤちゃんですが、Q以上にたくましくなりましたね。「これだから若い男は」って台詞があんなにも効果的に使われるとは。最後の泣きそうだった。

■カヲル君関連

まるっとわからん。最後レイと結ばれてたカヲル君もいれば、渚指令もいるし、何なの?って感じ。巻き戻さないともシンジ君言ってるから加持さんは再生された世界でもいないだろうし、あの世?破の「今度こそ・・」とかのセリフは回収されてるの?わからんんんん。

■くすっとしたところまとめ

USBの指し間違え。
グンペイをプレイ。
出発時刻を5分はやめるリツコさん。
増殖するペンペン。
L5に固定。(保管した生命の投下先。ガンダムシリーズでお馴染みのラグランジュポイントですね)

■総評

まだまだあるけど、今日書けるのはここまでかな?
最後をしめくくるのにふさわしい作品でした。本当に満足のいく回答でよかったです。いろんな人をエヴァの呪縛から解き放ってくれてありがとうございます!
とはいえ、未完の弐号機のプラモが二つたまってるんでエヴァからは簡単に離れられないですけどね。一番くじもまた引くよ。

■番外編

個人的な体験をメモ。
初めて2回映画館に行った映画:エヴァ破
初めて3回映画館に行った映画:エヴァ破
初めて一人で映画館に行った映画:エヴァQ
初めて公開初日に行った映画:エヴァQ
始めて無人発券機で購入した映画:エヴァQ
初めてネット予約をした映画:シンエヴァ

ちなみにネット予約は予約時間間違えていて当日現場で焦った。上映5分前に交換してくれたイオンシネマの人ありがとう。パンフレット売り切れてたからまた行くよ?(ちょっと遠いけど)
あとトイレ行ったつもりだったんだけど4DXで揺さぶられたせいか、南極に行くあたりから我慢してた。(でも4DXだったからこそ飲み物は持ち込まなかった)終劇の文字見てトイレかけこんだけど、後ろにすごい行列だった。スタッフロール終わる前に退出する人に普段はイラっとしてしまうのですが、今回はきっとトイレなんだろうな・・・と思ってしまった。
帰り道、グッズ欲しさに我慢していたドリンクを買う。パンフもないので、ハンドタオルとスポーツタオルを買う。

ちなみに私のエヴァ関連の記事をピックアップして貼っておきます。
エヴァオタはこの25年何をしてきたのか?(後編結局書いてないけど)
エヴァ現象と鬼滅現象の比較
エヴァは鬼滅の興行収入を超えるのか?
続・エヴァは鬼滅の興行収入を超えるのか?


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