見出し画像

エヴァオタはこの25年何をしてきたのか?~エヴァ現象を振り返る~ 前編

エヴァンゲリオン新劇場版がついに完結しますね、ということで現在復習の真っ最中なのですが、エヴァンゲリオンのファンとしての行動や心情を、当時の情勢も記載しながら、ざっくり時系列で振り返ってみたいと思います。
あくまで1ファン目線での記録として読んで頂けると幸いです。(※旧作のネタバレ含みます)

放映前 ~1995年9月

実は放映前から、エヴァンゲリオンの存在は知っておりました。というのも私は林原めぐみさんのファンでラジオを聞いており、ゲストに三石琴乃さんが訪れており、その紹介をしていたからです。内容はうろ覚えですが、こんな感じです。
三石:「今度一緒に新番組やるのよね。なかなか複雑な話なのよね」
林原:「そうそう、深いよね。(リスナーに)紹介すると、男の子がロボットに乗って敵を倒す話なんだけど」
三石:「それじゃ、全然複雑じゃないじゃん」
なので印象に残っていました。

放映開始 1995年10月~1996年6月

エヴァンゲリオン25年来のファンという書き方をしましたが、この時点では見ておりません。地方に住んでいたため放映されておらず、見ていなかったのです。ただアニメ雑誌などでは取り上げらており、前述のラジオの件もあり包帯巻いた少女がアヤナミレイと呼ばれていることは知っていました。

再放送開始 1996年7月~1997年3月

およそ1年後、私の住んでいる地方でも放映が始まりました。同じく林原めぐみさんのファンだった姉が録画を始め、それを一緒に観るようになりました。(私は小6)当時の世間の評判としては、カルト的人気作品。今でいうような鬼滅や呪術廻戦のような認知はありません(地方で再放送が遅れては始まるのは鬼滅ブームとちょっと似ていますが)。小学校のクラスでも話せる相手は1人しかいないというような状況でした。
姉に釣られて見始めたエヴァですが、子供の私にも全く斬新で衝撃的なアニメとしてインパクトを残しました。当時の衝撃を思い出して書き出してみます。
【綾波レイ】
いや、もうこのキャラクターは衝撃的すぎました。ぼそぼそしゃべるくらいキャラなのにメインヒロインというポジションもさることながら、声が林原めぐみというのが全く信じられませんでした。林原めぐみの代表作と言えば今は、綾波か灰原かというような落ち着いたキャラクターかもしれませんが、当時はものすごく信じられなかったのです。当時の林原めぐみは「らんま1/2」の女らんまや「スレイヤーズ」のリナ・インバースなど元気全開なヒロインという印象が強かったわけです。だから、こんな大人しいキャラをやっているのはネタとしか思えないくらいのインパクトなんですよ。なんだろうな、小栗旬が荒川の実写版で河童の村長をやってるのを見たような感じが近いですかね。だからもう驚きました。林原めぐみは、綾波レイの他にもペンペンの声をやっているのですが、そちらの方は全然驚かずむしろ納得する感じでした。だから、実は綾波レイの中の人がペンペンの声やってるんだぜ、って語るのはただのエヴァ好きで、当時のアニメファンであれば、ペンペンの声やってる林原が綾波レイやってるんだぜって言われた方がびびったと思います。
【第壱、弐話】
最初の2話の構成はものすごく印象に残っています。特に弐話。前回的にやられてしまったのかと思いきや、実は勝っているという話の流れにものすごく驚いたのを覚えています。(近年改めて観ましたが、サキエルとミサトさんがシンジ君のあたまをつかむ対比も仕込まれていることに気付いてさらに驚きました)ここでぐっと引き込まれましたね。
【使徒】
デザインと攻め方が当時のアニメとは一線を画していましたね。ただ単純にせめるのではなく、ボーリングで攻撃してきたり、自ら落下してきたり、侵食してきたり、形状と攻め方には毎回驚いて観ていました。
【暴走】
機械が勝手に暴走してしかも敵を倒す、という設定もやはり当時としては斬新だったと思います。今では割とありふれた設定だとは思うのですが、私はそれ以前にそのような作品に触れたことがなく、暴走するロボットを見るたびに心の中でエヴァのぱくりとつぶやいています。
【エヴァの運用】
武器を使った戦闘活動も行うという点も印象に残っています。火山にもぐったり、敵を受け止めたり、槍を投げたり、そういうのを見るのは楽しかったです。
【映像表現】
映像としての表現も圧巻で観ていてすごく興奮したのを覚えています。
ラミエルとの打ち合いですれ違った陽電子が弧を描いたり、参号機が初号機にやられて腕が垂れ下がるところだったり、ゼルエルにコクピットのコアを壊されるときのヒビやゼルエルの切り裂かれたATフィールドに血がはりついたりは特に印象に残っています。
【第拾九話 男の戰い】
これは私のエヴァ好きを決定付ける衝撃的な1話でした。正直この時を上回るインパクトをすべてのアニメの中で感じていません。
これまで優柔不断で他人の言われるがままにしていたシンジ君が、明確な意思をもってきっぱりとエヴァを降りる。そしてまた自らの意思でエヴァに乗るために声を上げるというこの成長っぷりへの感動は忘れられません。最大の理由は、半年近く毎週毎週うじうじしているシンジ君を見せられていたからです。うじうじしているシンジ君が別に嫌いではなく、つらいだろうなぁとか共感する面もあり観ていたのですが、いずれにしろあのおとなしかったシンジ君の決意、それを見るカタルシスにも似た爽快感は半端ないですね。
発令所が襲われ、エレベーターを活用し、電池が切れ、動け動けして、腕が生えて、空を切り裂き、捕食。怒涛の展開ですね。
【第弐拾参話 涙】
これは悲しい話でしたね、そして、いろいろ情報量ありすぎてかなり混乱しました。加持さんもいなくなり、アスカも離脱し、何よりあの綾波が死んでしまったというとどめで一週間くらい暗い気分になりました。ヒロインが死ぬという展開になれていない私にはかなり堪えたのを覚えています。
【第弐拾四話 最後のシ者】
たった1話なのにカヲル君のインパクトはすごかったですね。声優が石田彰さんというのもよかったですね。今では銀魂やガンダム、鬼滅などメインキャラクターを演じている石田彰ですが、当時の石田彰はスレイヤーズのゼロスを務め絶対的なジョーカー請負人としての印象が強く、中立性を描くのに適した人物でした。(その後、封神演義の申公豹を演じることになりますが)
ちなみに世の中でホモホモ言われているカヲル君ですが、そのような概念が投じなかったのか私はあまりホモだとは思ってみていませんでした。有名なセリフ「そう、行為に値する」はlikeでありloveではなく、人として好きなんだろうという印象でした。近年海外の字幕でloveかlikeかの論争があったようですが、当時も今も私はlikeととらえています。
【最終回】
そして最後の2話はもうわけわかんなかったです。最後のおめでとうが流れた後は、クラスで唯一エヴァを観ていた友人がうちに電話をかけてくるほどでした。当時は携帯電話も普及する前で、友人の家に電話をかけるというのはよっぽどレアなことだったのですが、それでもかけてしまうほどの衝撃を僕らは味わいました。そしてこの時にすでに封切りされていた映画を観に行く決心を強くしたのでした。
このような作りになった背景として時間がなかったらしいと聞いた時はそれはそれで驚きました。
当時はそもそもアニメと言ったら4クールやるのが基本で2クールの方が珍しいくらいだったので(特にロボットもののガンダムや勇者シリーズ)、そんな短い話なのに間に合わないってのは単純に驚きました。

劇場版旧作1作目放映 1997年3月

エヴァンゲリオン劇場版の1作目は1997年3月から上映となりました。映画が始まった時点で、私は再放送の視聴が完結しておらず、全部観てから決めようと考えていました。
当時の反応としてはニュースや一部特番が組まれたものの、知名度はかなり低く、主題歌の「魂のルフラン」が発売されて売上ランキング上位に入った際はマスコミがかなり混乱していたのを覚えています。普段聞いていたラジオの音楽チャートで上位に食い込んだ時に非常にうれしかったのと、DJが「私、この曲全くのノーマークでした」とくやしそうにコメントしていたのはよく覚えています。(ちなみにエヴァのBGMは、1997年1月から放映されてたドラマ「踊る大捜査線」のBGMに使われていましたが、客層の違いから一般的なドラマファンはエヴァの音楽だとは知らずに聞いていたと思います。)
今でこそ有名ですが鬼滅の刃には全く太刀打ちできない知名度で、メジャーというよりはカルト的な人気という感じです。個人的な印象ですが、この時点の盛り上がりを近年のアニメの盛り上がりでで例えるのであれば、まどマギか攻殻機動隊(SAC)より少ないくらいじゃないかな?と思います。それでいて、私の好きなサイコパスよりは実際に観ている人が多いというくらいかな。(個人の感想です)
ちなみに25年を振り返る便宜上、旧劇場版と書きましたが、当時は、そのままシト新生やDEATH&REBIRTHとそのまま呼んでいました。wikipediaにデスリバと春エヴァとか呼び名あるけど私は聞いたことないですね。
さて映画の印象は以下に書いてみます。

【病室】
親と行くと気まずい有名なシーンがあるのですが、小学生だった私は子供だったので理解せず、母親と行っても全く苦になりませんでした。(ちなみにこのシーンの意味を知ったのは数年後でした)
【ネルフ侵攻】
ネルフが攻め込まれるのは非常にショッキングな展開でしたね。殺された仲間を引きずるところを見つかり殺されるスタッフとか、火炎放射器とか、時間稼ぎのために職員無視して流し込まれるベークライトとかいろいろ印象的でした。
【アスカ復活】
ここは嬉しかったのは覚えています。そして弐号機の無双状態に感動。エヴァの中で弐号機がお気に入りですが劇場版の活躍があったからですね。
【エヴァ量産機】
まず登場シーンが印象的でしたね。9機の飛行機が複雑にずれながらその数字を見せる演出は印象的でした。私がプロダクションI.Gの名前を知ったのはその時で、そのシーンのためだけに別のプロダクションに制作を依頼するということに驚きを覚えました(アニメは一つのスタジオで作り上げるものだと思っていたので)
ダミープラグにはkaworuとあったので、後からカヲル君にが味方になってくれないかと妄想したりしました。
【エンディング】
量産機に囲まれてエンディングを迎えた時は、え?もうここで?という気分でした。リバースは後に上映される25話airの3分の2くらいのところで終わってしまうので、これからじゃんと思ったところでぶつ切りにされた感じで物足りなかったです。そのせいか量産機がくるくる周りを周るシーンと魂のルフランが非常に印象に残っています。
【パンフレット】
この映画版のパンフレットを購入しましたか、非常に丁寧な作りで用語解説や使徒の名前などは次の映画までじっくり読み続けていました。当時ネットなどあったもののwikiのような充実したサイト普及していた訳ではないので、このパンフレットはファンにとって貴重な情報源になっていたと思います。
特に使徒の名前は本編では総集編で一度出るだけで基本はナンバーで呼ぶため、このパンフレットなしでは覚えられなかったと思います。

旧劇場版完結編待ち 1997年4月~7月

劇場版の1作目は話の途中で終わり、ファンは夏まで待たされることになりました。その時にしていたことをここでは書いてみます。ちなみに上映前はエヴァはマイナーだったと記載しましたが、上映が好評だったことで認知度も向上。クラスで話せる相手は1人だったのですが、5~6人くらいになったと記憶しています。

【パンフレットをひたすら読む
劇場版1作目のパンフレットは優秀と聞きましたが、それを見ながら、いわゆる考察を必死に考えていました。
【漫画版エヴァを読む】
当時は3巻まで出ていたのでそれを何度も読んでいました。ちなみに漫画版はアニメをコミカライズしたものです。当時、エヴァを知っているか聞かれて、コミカライズを読んで「原作は読んだことあるけどね」「原作も読んだことあるよ」的な発言する人が割りといてイライラしたのは覚えてます。原作ではないですから。アニメ版も漫画版もそれぞれ違う良さがありますが、漫画版だけ見て語るようなスレを今でも見かけるのには思うところがあります。
【プラモデルを作る
プラモデルもその頃には発売されていました。私は廉価版の量産機を買って作りました。今ネットで調べるとHGの量産機は2種類あるようですが、それとも違うものを組立ました。接着剤を使わないと組み立てれないプラモデルに触ったのはそれが初めてだったのでよく覚えています。(羽根はプラバンから切り出しだった)量産機のダミープラグがカヲルベースなのを知ったのはこのプラモの解説でしたし、パチモンではないと思います。
【CDを聴く】
この頃にサントラは複数枚出ていたのでレンタルでダビングして聞いていました。Beast Ⅱ, DECISIVE BATTLE, ANGEL ATTACK等は特にお気に入りでした。
【ゲームをする】
エヴァはいくつかゲーム化されていたのですが、この頃リリースされていた「新世紀エヴァンゲリオン 2nd Impression」(2作目)をプレーしていました。1作目と比べてヴィジュアル、ストーリー、システムも強化されかなり楽しめました。まぁ当時の私は「夕闇に迫る脅威」ばかりになってしまい、友人のアドバイスを受けて「福音~」にたどりついたわけですが。
【缶コーヒーを買う】
鬼滅の刃でも缶コーヒーが話題になったUCCですが、旧劇場版完結編直前にコラボをしています。当然私も買い、飲んだ後洗ってペン立てにしてました。まぁ家に飾るのでレイやアスカは恥ずかしくてシンジにしていましたが。
【グッズを捜す】
もしかしたら時期違うかもしれないけど、ガチャガチャとかあってキーチェーンとか買った。確かカヲル君のプラグスーツ版持ってた。
【ビデオレンタルで振り返る】
私はしていたわけではなかったのですが、後からエヴァを知った同級生はビデオレンタルで話に追いつこうとしていました。25話からやり直すということで、旧作劇場版1作目を見ずに、夏に標準を合わせようとしているメンバーもいました。ただし、ビデオ版はこの頃弐拾話までしかリリースされておらず、録画が残っていた弐拾四話を友人に見せて、ちょっとしたヒーローになりました。カヲル君の首ポチャのシーンで、声が上がったのは覚えています。また、弐拾五話以降も録画はあったのですが、次の映画でリメイクされるからと見せなかったですね。
【関連本】
私は消費していなかったのですが当時の様子として記載。その頃本屋には多種多様なエヴァの考察本がありました。今でもワンピースや進撃の巨人の考察本を見かけることがありますが、当時は本屋の一角にコーナーができるほどありました。非公式の解説を聞いても特に面白くないし、エヴァの名前を使っただけの粗悪な雑誌も多かったので手は出しませんでした。当時はアニメの解説をする本、通称謎本(サザエさんの研究本など)が現れた売れた後で謎本ブームの余韻も残っており多くあったような印象です。こういう謎本は公式でも何でもなくおこぼれを狙った商法だったので、昨今の鬼滅の刃の公式コラボを見るとずいぶんリテラシーが高まったと思います。

旧劇場版完結編上映 1997年7月

ついに完結編が完成し、上映となりました。この夏はアニメ映画としては「もののけ姫」が大ヒットした年です。この夏同級生で映画を行った人はほぼもののけ姫で、複数回行ったと人も多かったのですが、私はライバルに貢献するのが嫌で意地になってエヴァしか映画を観に行きませんでした。(見ておくべきだったのに)1作目は母親と行った私ですが、この時は同級生数名で観に行きました。
ちなみに当時はエブァ完結編やEOE(THE END OF EVANGELIONの略)と呼ばれていました。wikiに夏エヴァって呼称あったけど使ってる人あったことないな。まぁ、言われればどっちかわかるけど。
映画の主な感想は以下に記載します。
【衝撃のエンド】
最後のアスカの「気持ち悪い」というセリフにかぶせて、映画館の幕が左右から閉じて来たので、かなり混乱したのは覚えています。え、ここで終わりなの?という感じでした。(映画を振り返って最初に思い出すのが、この記憶なのでまず最初に記載しました)
そして一緒に行った仲間と感想を特に言い合うこともなく電車で帰りました。何か語り合う気力残ってなかったです。
【弐号機の活躍】
前回の劇場版以上に弐号機が活躍して熱い展開でした。特に量産機の両刃刀を奪い、ぶつけ合うシーンの重量感にはかなり感動したのを覚えています。
ただ、その後の展開には衝撃を受け、暴走直前でとどめを刺されたときはかなり悲しかったです。
【ミサトさんの最期】
せっかくミサトさんが託したのに、その後固められた初号機は絶望感でしたね。そしてテレビシリーズの弐拾伍話に出て来た不穏な絵コンテを思い出し、この映画が当初から構想があったものなのだと再確認しました。
【26話の展開】
初号機が空に連れていかれてゼーレの補完計画が発動するまでは話についていけたのですが、そこからは全く理解できない展開が続き、実写も入り、ものすごく時間が長く感じました。青葉さんだけかわいそうだと思いました。
【リツコへのメッセージ】
ゲンドウが最後にリツコに伝えた言葉「本当に・・・」の公判は口パクで音がありませんが、パンフレットの中でリツコの声優の山口さんが、このセリフは明確に決められているとコメントしていたので、いろいろと考えていました。(どんな言葉だったかは明かされていない)。
作中でリツコがその言葉に対して「嘘つき」と返したことふまえ、当時の私がたどり着いたのは、「ありがとう」「愛してた」「すまなかった」のどれかです。
【碇ゲンドウ】
いろいろ分からないことだらけの中で、しっくり来たのは碇ゲンドウについて。シンジ君とは仲良くしたいのに、傷付けるのが怖くて近寄れないというお前ら親子そっくりじゃねぇか、という点。これを知ってからアニメ振り返るとゲンドウの行動はものすごく納得。参号機のところなんかは冷酷に見えてシンジ君生かすために必死だったんだな、と。漫画版でのゲンドウは全く異なりシンジに対して敵対心むき出しなんで、ゲンドウ酷い奴みたいになってますが、原作アニメ版ではきっちりシンジ君への愛情もあるんですよ。漫画版だけで語って欲しくないところの一つですね。
【主題歌】
Thanatosも名曲ですね。好きすぎてピアノ頑張って練習してました。

旧劇場版完結後 1997年8月~12月

アニメは好きだったのですが、エヴァを観た後はしばらくアニメを観るのを離れてしまいました。
その頃は同じロボットアニメの枠としてナデシコに移行するファンも多かったのですが、特に何か新しいロボットアニメを見始める気にはなれず、ターンAまでアニメは見てませんでした。
さて、そんな中での行動を振り返ってみます。
【CDを聴く】
この年にリリースされた関連音楽CDはすべてレンタルもしくは購入し、ひたすら聴いていました。refrainとかエヴァ缶とかなかなかよかったです。実家の何処かに眠ってるはずなんで、そのうち捜そう。
【スパロボをする】
スーパーロボット大戦にエヴァが初参加したのもこの頃。かなり前にエヴァの参戦が決まり楽しみにしていたものの発売延期されて待ったの覚えています。しかし、この参戦はファンに大きな驚きを2つ与えたのでした。
一つ目。それはエヴァのサイズです。実はこの頃までエヴァの設定サイズは存在していなかったと言われています。スパロボはサイズによって回避率が変わるため、サイズの設定が必要で、スパロボのためだけにサイズが決められたと言われています。公開されたのは全長40mという値。当時のリアルロボット系と呼ばれたガンダムなどの倍以上の大きさで驚いたのは覚えていますが、エントリープラグなどの大きさも考えると納得もしました。これはスパロボ図鑑でも解説に突っ込みを入れられる内容となっていました。(以下)

なお、全長と重量だが、正式なスペックは40~200m、
700~96000tと変化するらしい。
道理でビルより大きかったり小さかったりするわけだ・・・・って
ホントか?
(スーパーロボット大戦F 初号機の解説より)参考

ちなみにサイズをもともと明確にしていなかった理由として、当時私がファンの間で伝え聞いていたのは以下のものでした。
本来エヴァはオタクに対してもっと人と触れなさいというメッセージを伝えたかった。もし、スペックをいろいろと決めるとそこに執着しオタクっぽくなってしまうので敢えて数値を与えなかった、というものです。
確かにオタクの悪い癖として、ファンの作品への愛情を参入時期と知識量で区切ってしまうところはありますからね。使徒の名前言える言えないでマウントを取るような風潮は、当時の私にもありましたからね。
ちなみにスパロボ延期中に買ったスパロボ関連本には、参戦予定のエヴァも記載されており、そこでは15mとなっていました。まぁ、あの本は誤字脱字も多かったのでパチモンでしたね。
2つ目は暴走している初号機の林原めぐみだと知ったこと。スパロボにはパイロットとロボットの図鑑があるのですが、暴走状態のエヴァはパイロットがシンジではなく、ダミープラグに切り換わります。(これは正確ではないと公式でもコメントされていますが)そのダミープラグのCVに、林原めぐみとあり、そこで初めてその事実に気付きました。正確には閣下(林原めぐみのファンからの愛称)の声の再生速度を遅くしたもので、初号機の暴走シーンを早送り再生すると閣下の声が聞こえて来るそうです。
【エヴァゲームをする】
SS3作目のカードライブラリーと鋼鉄のガールフレンドをプレイする。前者はクリアすると映像が見えるミニゲーム集。2作目と比べればゲームのボリュームは減りますが、現在と違って動画サイトなど普及してなかったので貴重と言えば貴重でした。後者はパソコンのアドベンチャーゲーム。マルチシナリオですが、前半から中盤までは同じで最後がちょっと変わるくらいなんでノベルゲーの方が正確かも。これは友人の家でプレーしました。(みんなでワイワイやった訳ではなく、他のメンバーが64やってる横で一人でやってました。環境ごと提供してくれた彼は気配りのできる人でした)

旧劇場版完結後その2 1998年1月~2003年10月

ここからしばらくエヴァの発信が少なくなるので、その後は数年まとめて。

【漫画を読む】
スローペースですが、貞本エヴァは出るたびに買っていました。そして設定の違いについてあーだこーだ考えて読んでいました。加持さんの心情の補足などの追加要素があって楽しめた半面、トウジ・ゲンドウ・カヲルの扱いの変更はあまり好きではありませんでした。ただ着地は非常にきれいなので集めていてよかったと思います。(ただし完結するのはこの時期ではなく、もっと後です)
【エヴァを介したコミュニケーション】
二本の映画で、エヴァの名前は有名にはなったものの実際に見たという人であればかなり限られていました。エヴァを見たことある人はやはりレアで、エヴァファン同士だと分かると盛り上がったものです。話す相手なくて飢えてました。
まぁ男子だと誰派なんて話になりましたね。綾波かアスカかどっちかで話してると必ず一人はミサトさんだろってのがいましたね。ちなみに私は元々綾波派でしたが劇場版視聴後はアスカ派に転向。(エヴァの、シンジにとってのヒロインはアスカだと思ったので)ちなみに、何だよ、お前は綾波派だと思ってたのにって言われたこともありましたが、彼はいい勘してましたね。

そう言えば、昔なので詳細は覚えていませんが、何故かうちの姉が劇場版DEATHのビデオを調達してきて(恐らくWOWOWの録画をダビングしたものと思われる)それをクラスの友人に貸し回したこともありましたね。あまり親しくないような人や隣のクラスの人から声をかけられたり、今となってはいい思い出です。
【庵野作品を観る】
こちらは私は観ていませんが、当時のファンの動きを記載。庵野監督の作品を観たファンもいたようです。「ラブ&ポップ」(1998年)「式日」(2000年)など。
【ラーゼフォンを観る】
これは特にファンとしての活動ではありませんが、個人的にはアニメ・ラーゼフォンを観てました。エヴァのような雰囲気の作品で、敵の識別コード(D1アリア)やATフィールドのような障壁(音障壁、東京ジュピター)もあり、未知の脅威✕巨大ロボットSFというくくりで観てましたが最後までエヴァ追いかけてる作品でしたね。まさか人類補完計画も再現するとは思わなかった。ブルーフレンドはエヴァに引けをとらないトラウマですね。一言で言えば、『分かりやすいエヴァンゲリオン』。まぁ、分かりやすかったら、それはエヴァではないのかもしれませんが。

旧作ファンの一区切り 2003年11月 

この振り返り、1万字を超え、思ったより長くなったので一旦切ろうと思います。新劇場版開始の直前でもいいとは思うのですが、旧作ファンにとって区切りがいいのはこの時期じゃないかと思ってここで区切ります。そうPS2用ゲーム、エヴァンゲリオン2の発売です。
シンジ君を操作して話をすすめるアドベンチャー形式のエヴァを追体験できるゲームなのですが、入手可能なアイテムがすごい。なんとエヴァのネタバレがゲーム中に書かれているのです。なぜ使徒が攻めてくるのか?黒い月はなんだったのか?というなんだかんだでうやむやになっていたところ全て、丁寧に説明されており、これはゲームじゃなくてもう一回映像化してやるべきなんじゃなかったかと思いました。もし、このゲーム買いそびれたら、俺エヴァを消化しきれなかったじゃん、という気分になりました。まぁ過去のゲーム比べて、攻略、狙ったストーリーの再現が非常に難しく不自由さを感じたゲームではあったのですが、カヲル君生存ルートとか楽しみました。

ここまで8年振り返ったところで旧作ブームも落ち着いたので、いったん筆を止めたいと思います。え、8年?第一次エヴァブームは破とQの間位の期間にこんな濃いことがあったのか・・・。では次回は残り17年を振り返ってみたいと思います。(25年を二つに分けようとすると8年と17年で分かれるのか・・・)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?