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人に依存せず、自立して強く生きるには

他の人の言動、他の人との関係性にどこか不安を持ってしまうこと、どこか自立心を持ち切れていない自分を感じてしまうことがときどきある。
職場での人間関係、恋愛での関係性などは特に悩みがつきものだと思う。

どうすれば他人の言動や他人との関係性に依存せずに、自分を強く持って日々活力的に生きることができるか。
心理学に関係するものを中心に、3冊の本を読みながら考えたことを書き記す。

今の自分に自信を持つ

まずは自分に自信を持てないことは諸悪の根源となる。
自信を持てないと、相手からどう見えるか、相手にどう思われるかなど全て不安になってしまう。
また、劣等感が強くなると、他者のことを歪めて解釈してしまうこともある。

まずは今の自分に自信を持つことが重要だ。
自分が”できること”に自信を持てば、”できないこと”への劣等感は生まれない。

自信を持つとはどういうことかという議論は省略するが、「どのように自分に自信を持てるようになるか」について最近知った2つのことを記す。

①環境を整える

自分に自信を持つにあたり、自分の居場所、居心地が良い環境を作ることは大事になってくる。

好きなことや趣味を見つけて、それに没頭できる場所や時間を確保すること。その際は嫌なことを忘れたり、どうでもよいと思えるようにする。
SNSやスマホから隔離する時間も自分自身を落ち着けるためには必要だと考える。

また、人間関係においてもこの人とは居心地よく、安心することができる、という関係性は自分の気持ちを整理して自信を取り戻す場として重要な役割を果たす。そういう人との人間関係は大事にしておくと、自分の助けとなる。

自分が自分自身で肯定できる生活をし、きちんと反省もする。

②アファメーションを活用する

アファメーションとは、認知心理学や脳科学に基づいた、自分の自信を回復させる方法。
「私は理想の状態である」という肯定的な文を用いて、なりたい自分を手に入れるために、繰り返し自分自身に宣言をする。
自分の潜在意識に働きかけ、自己肯定感と自尊心の強化をおこない、自分の理想の状態を叶えていくこと。

例えば、「私は仕事で大成功を収めるのにふさわしい存在です」「私は私は人から愛されるのにふさわしい存在です」等の、現在系の肯定表現を使い、自分に言い聞かせること。

本当に有用なのか?怪しくないか?と思ってしまいそうだが、より具体的な表現で、繰り返し行うことで、幾分か気持ちが楽になることはあるのでおススメ。


未来をみて、自分がしたいことを考える

人の顔色を伺わず、自分が人生で何を成し遂げたいかを考える
「自分が何をしたいか」に集中して他者の目線や存在を一時的にシャットアウトする。

迷わずに、現在に全力を尽くす。
毎日本気を出し切って生きる。
今日できることをする。

根性論のようになってしまったが、未来に向けた自己研鑽に集中することで、他者の言動や他者との関係性を雑音としてシャットアウトして気にならないようにできる。

自分自身のこういった想いを醸成するにあたっては、漫画もおすすめ。
特にスポーツ漫画やジャンプの主人公が最強になっていく系の漫画はわかりやすく自分を鼓舞しやすい。

自己研鑽している過程やその結果に自信を持つこともできるので、意識して生きていきたい。

自己の感情に対する考え方を変える

人間は機械

そもそも自分の感情は過去の自分の経験に基づいて、現在のできごとに反応する自動作用でしかない。
自分が意識的にコントロールできるものでもない。

人は外部影響によって言動が左右される。
”現在”の外部影響だけでなく、その人が積み上げてきた”予備的影響”にも左右される。
人の言動は、遺伝、教育や環境による自動作用が全て。

そんなに合理的に割り切れるものでもないと思うが、そう考えることで少しでも気が楽になることはあると思う。
自分は感情を抑制できていないのではなく、こういうできごとに反応してこう思っているだけなんだろうな、と俯瞰して考えることで、ネガティブな感情は少し収まると思う。

感情は過去のできごとと関係ない

上記とやや逆説的になってしまう要素もあるが、アドラー心理学に近しい概念として、人間の”今”の感情は過去のできごとと直接の因果がないという見方もできる。
過去このようなことがあったから、自分はこういう感情になっているのではなく、”今”自分がこう思いたいから自分はこういう感情なんだ。

自分はこういうできごとがあったから”今”悲しいのではなく、”今”悲しいと思いたいから悲しいのだ。
そのように考えると、なぜ自分は”今”悲しいと思いたいんだろう、と冷静に考えていくことができ、自分が”悲しい”という感情に浸りたいだけなんだと冷静に俯瞰できることもある。

これも万能ではないと思うが、感情の波を少しでも小さくする上で有用なのではないかと個人的には考えている。

他者に対する考え方を変える

自己内省的な話が多くなったが、最後に他者に対する考え方を変えることについて触れたい。

幼児的一体感の克服

幼児的一体感という加藤諦三さんがよく使う概念がある。
母親が自分の思うように動くことを幼児が望むように、他者が自分の思うように動くことを望んでしまうこと。

幼児的一体感を強めに持っている人は、他者が自分の思うように動くことを望み、それが叶わなかったときにすぐに不機嫌になってしまう。
よく夫婦間でも起きやすい問題と聞く。

特定の他者を支配したいという想いに駆られてしまう人は、そういった自分を俯瞰的に捉えて抑えると良いのかもしれない。
自立心は安心感へと繋がり、依存心は拘束感に繋がる。

無意識にも、他者を支配しようとしないこと。

ただ、自分を愛して人から絶対的に愛されることでしか、幼児的一体感を根本から克服することはできないと言われているので、その難しさが酷だなとも思う。

ありのままの他人を受け入れる

相手をそのまま受け入れること。これは言うは易く行うは難しだと思う。
他人と自分は違うものだ。違うことが当たり前で、その”違い”を受け入れる。

自己とは別の存在であると区別した上で、時には距離をきちんと取ること。
想いが強ければ強いほど、距離感は難しい

ただ、困難をきちんと乗り越えることでできる良い関係性もあると思うので、そこの距離感をお互いに調整しながら付き合える人との人間関係を大事にできると良いと思う。


最後に、このnoteを書く前に読んだ本3冊

①安心感 自己不安を「くつろぎ」に変える心理学

②愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学

③人間とは何か?


 

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