映画:ピザ!
制作年:
2014年
制作国:
インド
キャスト:
チナ /ラメーシュ
ペリヤ /ヴィグネーシュ
母 /アイシュワリヤー・ラージェーシュ
あらすじ:
インドのスラム街が舞台。母と兄、弟、祖母の4人で貧しいながらも日々の生活に楽しみも見出し生きている兄弟。父親は刑務所に収容されているため、月に何度か母に連れられて会いに行く程度。
ある日、スラム街近くにピザ屋ができることになった。兄弟はピザに興味津々。でも、ピザ1枚の価格は、1カ月の生活費よりも高額だった。どうしてもピザが食べてみたい兄弟は、普段から行っている炭を拾うアルバイトを増やしたり、移動を手伝う仕事(手押しタクシー?)を始めるなどお金を貯め始める。
母には言えない兄弟ふたりだけの目標。裕福な家庭の子がピザを食べているが、その姿を目に焼き付け、目標へと奮い立たせる。せっかくお金を溜めて夢のピザ屋にやって来るが、格差と差別がはびこるインドでは、スラム街の子どもだけでピザを食べに来たというだけで追い返されてしまった。
ともに暮らし、お手製のピザを作ってくれた祖母が亡くなるという悲しい出来事も起こる。ピザへの夢が絶たれた兄弟だったが、なんとピザ屋で追い返されているシーンがなぜかテレビで放送され、ふたりは知らぬ間に有名人になっていた…!
果たして憧れのピザにはありつけるのか!?
レコメンド(MAX5つ星):★★★★
感想:
インド映画って歌って踊りまくり〜のイメージでしたが、そうでない系のインド映画で、とってもおもしろかった!
すごくすごくおすすめです・・!
日本では外資系チェーン店が進出してきても、そこまで格差なく多くの人がアクセスできる環境下にあると思います(少なくともインドよりは)。もちろん格差は日本にも存在するし、見えない壁もあります。だけれど、スラム街というあからさまな身分を象徴する地区に住んでいたり、生活をしているというだけで、子どもでさえ不当な差別や暴力を受けてしまう現実がインドにははびこっています。
はたから見ると辛い境遇にいるふたりなのに、この映画を好きになったポイントとして、兄弟が腐らず諦めないところ。それでいて、過剰な期待感みたいなところはないところが挙げられます。
自分たちへの扱いを受け入れつつ、できることを必死に遂行していく姿がほんとうに健気に感じたし、自分の置かれている環境で頑張らないって何よ?って思ってしまいました。
下も上も見ればキリがないけれど、自分の立ち位置を受け入れつつ、誰かにとっては小さいかもしれない目標や夢に向かう姿は、忘れたくないと思いました。
自分に役立ちそうなこと:
・どんな環境下でも、自分にとっての目標を立てて実現のためのモチベーションを失わない。
・目標やゴール自体が良いか悪いかは、達成してから考えれば良い。
・自分の手で掴んだものに見えても、誰かや見えざる力が働いているってことある。
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