【TIFF作品紹介⑤】~二人の女性が歩む人生とは~
第34回東京国際映画祭の「コンペティション部門」に選出された計15本の作品を、7回にわけて紹介していくこの企画‼️
5回目となる今回は…女性躍進の物語を追った2本の作品を取り上げ、それぞれの注目ポイントについて語っていきますよ🌟
➀『オマージュ』シン・スウォン監督
②『ヴェラは海の夢を見る』カルトリナ・クラスニチ監督
➀ 『オマージュ』シン・スウォン監督
1本目はTIFFで世界初上映となる韓国映画からご紹介!
シン・スウォン監督の『オマージュ』です!
過去には、『若者の光』という作品で「あいち国際女性映画祭」のオープニングを飾るなど、現代に蔓延る社会問題やその苦悩をリアルに、しかし誰にも分かりやすく、丁寧に描いてくれる監督です😌
作品解説
仕事に行き詰まった韓国の女性映画監督が映画の修復の仕事を依頼される。その作業は自国の女性映画監督が辿った苦難な道のりを明らかにする。『パラサイト』(19)のイ・ジョンウンが主演。
引用元: 東京国際映画祭公式サイト
https://2021.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3401CMP07
映画界でもようやく"当たり前"になってきた女性監督の活躍。しかし未だに映画監督=男性というイメージは少なくないはず…👀
華やかな映画界という舞台の裏で、苦難の道を歩んだ人たちがいる。私たちが今まで見なかった、いや、見たくても見られなかった人たちがいる。
本作は"今"だからこそ描ける映画なのかもしれない、私はそう感じます。
しかし、本作に対する期待は、そんな堅苦しい考えだけではありません‼️
物語の鍵を握るのは、映画の修復、フィルムの修復作業🎞
まさに映画を愛する者が、映画を愛する者たちに向けた、最高の演出ではありませんか😎🎥
この"修復作業"という行為が、どのように展開し、どのような意味を持つのか。
性別を問わず楽しみたい1本です😚
② 『ヴェラは海の夢を見る』カルトリナ・クラスニチ監督
続いて紹介するのは、コソボ出身の監督カルトリナ・クラスニチさんのデビュー作『ヴェラは海の夢を見る』です!
作品解説
夫の突然の自殺の後、ヴェラは家がギャンブルの借金の抵当になっていたことを知らされる。男性優位の環境に抵抗する女性を力強く描いたコソボの女性監督のデビュー作。
引用元:東京国際映画祭公式サイト
https://2021.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3401CMP15
予告編はこちらから(https://2021.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3401CMP15)
作品解説を読んで「あっ…重い…」って感じたあなた、私もその1人でしたが、ぜひ予告編を観て、その思いを一緒に払拭して、劇場に足を運んでみませんか❓
確かにストーリーは決して明るく華やかなものではありません…。
しかし、本作に登場する、可愛らしく、素敵なおうちやお部屋のシーンの数々に、きっと魅力を感じるはず🌼
綺麗なおうちで、和やかに暮らしていたヴェラとその夫を脅かしたものとは一体。そして本作が警鐘を鳴らす、男性優位社会の解決の糸口とは…。
監督の出身コソボは、独立後の歴史も浅く、それどころか未だに独立を認めていない国も存在します。
紛争や多くの犯罪も経験し、ヨーロッパ最貧国の1つとも言われているこの小さな国から、世界を牽引するようなメッセージ性を持った映画が制作されること、それ自体に大きな意味を感じます😌
新たな映画史の1ページを、ぜひTIFFで体験してみましょう‼️
おわりに
いかがでしたでしょうか?
コンペティション部門に選出された「女性の活躍」を描く2本の映画をご紹介しました👐
どちらも大衆向けの娯楽映画ではないかもしれませんが、こうして新たな世界を発見することも、映画祭の役目です。
ぜひ第34回東京国際映画祭で素敵な時間をお過ごしください♪
それでは、次回の記事もお楽しみに👋
執筆者:ひろ
※チケットの詳細は下記をご確認ください。
[チケット情報]
『オマージュ』監督:シン・スウォン
場所:TOHOシネマズ シャンテ
日時:10/31(日)12:00~ / 11/4(木)18:10~
『ヴェラは海の夢を見る』監督:カルトリナ・クラスニチ
場所:TOHOシネマズ シャンテ
日時:11/1(月)12:50~ / 11/7 (日) 10:20~
※チケットの一般販売は10月23日(土)からです
↓チケットに関する詳細と購入はこちらから
https://2021.tiff-jp.net/ja/ticket/
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ここまでお読みいただきありがとうございます🙇♀️
全7回にわたって作品を紹介していきますのでお見逃しなく!