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春はバランスの季節!

春ってどんな季節?

旧暦の一年の始まり、季節のスタートの立春が過ぎ、
すっかり日が長くなりました。

春の日差しを思わせるような日も増えて、ここから、春に向かって、三寒四温を繰り返します。
(南の方ではもう春の便りも聞こえてるのではないでしょうか。)
朝は暖かかったのに、帰りは寒く・・・と、1日の気温差が激しい日も多く、つい先日も「しまった・・寒い、雪!」ということがありました。

この季節、実は、体調を崩す人がとても多いです。
季節は冬から春へ、陽気に誘われて、ウキウキしてくるのですが、日々の気温差に体は疲れてきます。

去年、今年は状況が状況なので、あまりイベントごとは少ないかもですが、毎年、春は、入学や卒業、受験などなど、行事ごとが目白押し。
嬉しい知らせやお花見、外に出ていくことが楽しい季節でもありますよね。

でも・・・
気持ちはハッピーだけど、どうも体はしんどい、という人は少なくありません。季節柄、肝臓がとても疲れてくるからです。


ヨガ哲学と身体的には・・・

今日のテーマには余談ですが・・・

自然の力による苦悩をアーディダイヴィカといいます。
ヨガでいう「3つの苦悩」の一つです。気候だけではなく、天災、自然や宇宙の力、人智の及ばない力による苦悩、という感じです。

ちなみに、OMを3回唱えるのは、3つの苦悩を平安にするために唱えます。この苦悩は、その中の一つです。

ということは、気分はどうあれ、肉体にとって、それはストレッサーです。

外からのこういった刺激は、その現象自体を変えることは、残念ながらできません。
そのような中で生命を維持していくために、人間は、状況に応じて自律神経が働き、身体を正常に保ち、常にバランスをとっています。
これを、恒常性維持機能(ホメオスタシス)といいます。

これらを考えると、ものすごーく、すごいことを自動でやってるんだな、って思いませんか?何が発端なんだろうか、などと、ついつい考えてしまう方は、ヨガの学び、伝統的自然医療などの学び、お勧めします(笑)


東洋医学では・・・

陰陽説、五行説という基本思想、ベースがあります。
歴史上、アーユルヴェーダが元になっていると言われているので、両方知ると、とても生活に取り入れやすくなります。

陰陽説では、宇宙万物は「陰」「陽」にわけることができ、お互いに補い合い、相対的な関係性がある、とされています。
足りなければ足し、多ければ引くことで調和し、バランスを保つようにしていく、ということが、スムーズに流れるためのコツにつながります。

また、それらは、5つの基本物質で構成されていて、お互いに生かしあったり、相殺したりする特徴をもっている、という考え方が五行説。

まあ、こんな数行で理解ができることではないのですが、東洋の伝統医学には、ざっくりとそんな自然観があります。

そのような伝統医学ベースでみていくと、

春は木のエレメント。「肝」「胆」がキーワード
「肝」「胆」は、臓器の役割からもわかるように、エネルギー変換・代謝と分解・排出を司っています。
冬に滞ったものを、芽吹きとともに排出していくのも「肝」の大きな役割。肝臓の具体的な働きとして、栄養の貯蔵、胆汁の合成、毒の中和などが、あげられます。

また肝臓は自律神経と関係が深いことが、最近の研究でもわかっています。
キーワードということは、よく働く状況になるため、過剰にも働き、酷使してしまうということにもつながります。


総じると・・・

春は肝臓が酷使されるので、スムーズに働くよう、肝臓を労ることが大切!ということです。
気温の変化、季節の変わり目ということもあり、自律神経も一年で一番フル稼働。おまけに、排出もしなきゃならん!
(排便というよりは、血中の毒素の排出を促すがメイン)

ほんと、体内が忙しいのです、この季節。
たとえば、夏は涼しくして・・とか、圧倒的な対応策がありますが、どちらにも寄れない季節って、実は大変なんですよね。

気力でカバーできているうちは、まだいいのですが、補う気が少ないと、ダイレクトに肉体にエラーがでてきます。それが続くと、精神疾患や肉体疾患に繋がっていくわけです。


肝臓のエラーの症状は・・・
疲労感、目の疲れ、怒りやすい、右肩のコリ、よく眠れない、自律神経失調、アレルギー疾患などなど。
思い出せば、春先ってこんなこと多いかも?と思う方、どうぞ、季節のせいにして(笑)肝臓をなでなでして、労ってあげることをしてあげてください。
疲れを溜めない生活ペースを作ってあげてね。肝臓のために。


良い食べ物は・・・
苦味のある季節の緑黄色野菜、山野草、山菜。
酸味のあるもの。梅干しや柑橘などなど。

ニラやセリ、セロリなどもいいです。香りは「肝」を助けます。
この季節、いろんな柑橘類ありますよね。最近は、国内産の柑橘類も豊富。酸味は気血を巡らせます。どんどん食べましょう。
(といっても適量ね、適量)


日常で気をつけたいことは・・・
適度な運動をすること。
体の循環を心がけること。
ゆっくりお風呂につかること。
良質の睡眠を得ること。

いつも同じですね、こう考えると(笑)

私は、化学的な薬はほとんど飲みませんが、否定派ではないです。
皮膚トラブルなんかは、さっと症状を抑えて回復モードに入る方が長引かずにいいと思っていたりもします。(これについてはまたいつか・・・)

ですが、なるべく、「何がなくても大丈夫!」な状態でいれるのが一番だなぁ、と思います。


今、年明けから、初めてのチャレンジングな仕事のオファーに取り組んでいます。試行錯誤しながら、何かを生み出すのは楽しいですね!
でも、きっと肝臓は疲れてるー!なんて思いながら。。。

昨年からの普段とは違うライフスタイル。
今年の春は、いつもより、疲れも出るかもしれません。

早々に、大事に、大事にしましょう。(^^)//


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