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【短編】365日分の1の恋

楽しげに街を行く恋人たち

私はと言うと小さな紙袋を持って一人きりだった

あなたが帰る電車を待って

告白するつもりなの


いつも朝同じ時間に通勤するあなた

あなたは私の顔もおぼえていないのでしょう


そんなあなたの帰りを待つ私

着なれた制服に身を包んで

あなたの帰りを待つ


高校生だから、まともに取り合ってくれないかもしれない

もうすでに彼女がいるかもしれない


それでもいい

今日は365日分の1、気持ちを伝えていいはずだから


私はこの恋にかけてるの


やっとあなたがやって来た

呼び止める私

驚くあなた


これ、受けとってもらえますか?

まさかのまさか、受けとってくれた


365日分の1、私にとってハッピーな日になりました。


2014年02月10日の作品

タイトル(お題)を決めてみんなで投稿し合うという企画への参加でした。

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