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化粧品のこととか

最近、昔のことをよく思い出すので(鬱っぽいのだろうか? いまのところ大丈夫だと思うけど)
思いつくままにつらつら書こうと思います。

化粧品、メイク品のこと。
もっというと、「お肌の手入れ」のこと。

わりと多くの人がそうじゃないのかなと想像するのですが、
わたしが化粧品というものを継続して「使わなければならないものだ」と思い定め、使用を始めたのは、高校を卒業して大学進学のため上京した春のことでした。

これははっきり覚えているのですが、わたしは入学式のときにはすっぴんだった。化粧の仕方を知らんかったからです。

入学と同時に入寮、まるで監獄みたいな女子寮に入り、
そこで同年代の、わたしと同じように地方から上京してきた大勢の女子と出会ったわけなのですが。
入学して最初くらいの日曜日に、
「ねーみんなで化粧品を買いに行こうよ」
という話になり、4人くらいで、バスでショッピングビルにお出かけしました。

このときは、本当になんとなく、みんなが行くからわたしも……程度の気持ちだったのですが、
結果として、わたしはその日、化粧品を一式そろえて、帰寮したのでした。

覚えているのは、「ソフィーナにしたかったけど、お金が足りなかったので資生堂にした」
ということ。
資生堂にもいろんなラインがあるのですが、とにかくそのとき、同程度のものを一式そろえた場合、資生堂が安かったのですよね。
今思うと、資生堂は初めてお化粧を始める若い女子向けのラインが豊富だったような気がします。

そしてその日からずーっと毎日、
わたしは朝晩、基礎化粧品でお肌のお手入れをしています。
メーカーも、ラインも、どんどん変わったけど。
なんというか、お肌のお手入れは、完全に習慣として定着しています。

これは、始めたらやめられないことで、
生涯続くことになる、ということは、始めたときには意識していなかった気がします。

そしてその日、一緒に化粧品を買いに行った3人とは、
なんと今でも友達付き合いが続いています(みんな、結婚したりなどで遠方に住んでいるため、滅多に会えませんが)。
これも不思議なことです。

あの日、化粧品を一式買ったのは3人で、1人は買いませんでした。その子は母親に一式持たされて入寮してきたからです。
これも覚えているのですがそのメーカーはポーラでした。ケースにぎっちり入っていて、すごい量の化粧品だなとびっくりしました。

そうだ、ついでにそのポーラの子についても少し書こうっと。
「ポーラちゃん」とします。

「ポーラちゃん」は、
おっとりしているけれど、ちょっと底知れないところがあり、
物に値段があることなど知らない感じで、どんな高いものでも平気でカードで買うし(パパの。もちろん本物の)、
それでいて、ものすごく精密な編み物(毛糸も、レース編みも)や刺繍を、本など一切見ないで仕上げることができる……
ちょっと不思議な子でした。

後から、かなりのお嬢様だということを知りましたが(本当にお嬢様なので、詳細は書けない)
目立つ美人というわけではないし、お嬢様ということもわからないはずなのに、
次々と男の子が寄ってきて、あっという間に彼氏ができて、ものすごく大事にされていました。
男の子って意外とそういうところに敏感なのかもしれないなと思いました。お嬢様って顔に書いているわけじゃないのにみんなクラクラしてましたからね。

で、そっかお姫さまってこういう人なのかもな~と、しみじみ感じ入ったものです。
わたしもあやかりたかったですが、格が違ってました。
でも、お姫様の生態というものを、近くでずっと見れたのはすごく良かったです。なんというか、勉強になりました。

しかし、まぁ今もそうですが、他人は他人、自分は自分だなと思います。わたしは誰かになれないし、誰かもわたしになることはできない。





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