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SPECIAL IN YOU.: PARCOによるTOKYOのリストラクチャリング。新しいクリエティブはFURUSATOを大事にする還暦のクリエイティブディレクターの仕事だった。
新所沢のPARCOが閉店しました。
PARCO最初の郊外店として40年前にオープンしています。
川越という東京の郊外で80年代を過ごした自分にとってはなんとなく寂しいニュースです。
PARCOについて想いを巡らせ見たいと思います。
新所沢店の閉店
所沢市の人口も減少に向かうそうなので、そういうことも影響しているのだと思います。
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イトーヨーカドーはじめ流通業のリストラクチャリングがニュースを賑わせています。暗いニュースですが、企業としての生き残り・成長のための戦略が背景にはあります。
新所沢店の閉店を悲しんでいないで、パルコの新しいチャレンジはどこにあるのか、考えてみましょう、という気持ちが湧いてきました。
まずPARCOの沿革と歴史を振り返ってみましょう。
今回はGoogle Geminiを活用しました。
PARCOとは?
PARCOの歴史
1960年代:ファッションビルとしてオープン
1970年代:流行の最先端を発信
1980年代:ファッション、音楽、アートなど、日本の消費文化に大きな影響を与える
1990年代:バブル崩壊の影響を受け、経営難に陥る
2010年代:リニューアルオープンし、再び注目を集める
PARCOが与えた影響
ファッション:ハイブランド、ストリートファッション、個性的なデザインなど、多様なファッションを紹介
音楽:ニューウェーブ、パンク、テクノなど、新しい音楽ジャンルをいち早く紹介
アート:現代アート、写真、パフォーマンスなど、新しいアートを積極的に紹介
文化:消費社会、自由主義、情報化社会などの新たな文化を発信
PARCOの現在
2019年:渋谷PARCOがリニューアルオープン
新しいファッションブランド、カルチャーショップ、アートギャラリーがオープン
パルコ・PARCOの地方展開
パルコの地方展開は、80年代から活発になっています。
1980年代
1982年:パルコ神戸店 オープン
1983年:パルコ福岡店 オープン
1984年:パルコ札幌店 オープン
1985年:パルコ広島店 オープン
1986年:パルコ仙台店 オープン
1987年:パルコ名古屋店 オープン
1988年:パルコ新潟店 オープン
1989年:パルコ京都店 オープン
1990年代
1990年:パルコ金沢店 オープン
1991年:パルコ岡山店 オープン
1992年:パルコ宇都宮店 オープン
1993年:パルコ浜松店 オープン
1994年:パルコ静岡店 オープン
1995年:パルコ熊本店 オープン
1996年:パルコ高松店 オープン
1997年:パルコ鹿児島店 オープン
1998年:パルコ沖縄店 オープン
1999年:パルコ松山店 オープン
2000年代以降は、停滞する日本経済の影響を受け、パルコの地方展開も縮小傾向でした。
2023年現在では、パルコは渋谷PARCOと池袋PARCOの2店舗のみとなっています。
僕たちはPARCOの何を消費していたのか?
顧客にとってPARCOはどんな意味を持っていたのでしょうか?
僕にとっては当時の東京(日本の最先端・世界に誇るTOKYO)でした。
具体的なものは…(書いているだけでちょっと恥ずかしいですが…)
ファッション
デザイナーブランド:コムデギャルソン、ヨウジヤマモト、ISSEY MIYAKEな
音楽
ニューウェーブ & テクノ
アート
現代アート & 写真 & パフィーマンス
文化
消費社会:ブランド意識、流行へのこだわり
自由主義:個性、自己表現、権威への挑戦
情報化社会:新しい情報、文化
パルコは、これらの商品や文化を積極的に紹介し、日本の消費文化に大きな影響を与えました。
パルコが持っていた意味
日本の新しい消費文化の象徴
流行の最先端を発信する場
個性や自由を表現する場
つまり郊外に暮らす僕にとって、PARCOは、単なる商業施設ではなく、日本の文化を変えるほどの存在感を放っていたのです。
東京を消費することに疲れたということでしょうか。
90年代には博報堂がOYKOT(オイコット)という概念を提唱していました。地方から見た東京(の意味)と解釈することができます。
東京一極はこれから加速するかもしれませんんが、その時代における地方との関係性に意味を見出することはプロモーションの観点で意味があります。
OYKOT(オイコット)
TOKYOの文字をひっくり返した言葉で、「非東京的」の意味。非東京的、つまり東京にはない地方にある魅力とは、土地の安さから自分の家がもて、職・住・遊の接近から生活時間を有効に使える。東京の生活は、時間・空間・人間関係において貧しく充実感が乏しい。OYKOTの豊かさ、TOKYOの貧しさが歴然としている。生活総合研究所(博報堂)調査から。
SPECIAL IN YOU.
PARCOが元気です。
2019年のリニューアルから「次世代商業施設」としてプロモーションでも積極的に「メッセージ」を発信を発信している印象があります。
PARCOのグランドバザールキャンペーンを担当することは広告クリエイターの目標だった時代に広告業界に入っていますので、やっぱり見ちゃいます笑
そんな、ついつい気になるPARCO、2024年2月29日に広告をリニューアルしました。
コーポレートメッセージはSPECIAL IN YOU. です。
パルコは1969年の池袋パルコ誕生以来、ファッションのみならず、音楽、アート、演劇など、様々なカルチャーを積極的に紹介し、新しい才能の発見と、自信を持って未来を切り開いていく才能のある人たちを応援してまいりました。
2010年にスタートしたコーポレートメッセージ「LOVE HUMAN.」の想いを引き継ぎ、才能を発掘・応援するインキュベーション活動に、より強くフォーカスをあてるために、2014年より、新コーポレートメッセージ「SPECIAL IN YOU.」をスタートいたしました。
SPECIAL IN YOU.
君も、特別。
世界中でたった一人にしかない特別な才能を誰もが持っている。
解き放とう、あなたの中に眠るそのパワーを。
世の中を動かす新しい力のデビューを、パルコは全力で応援します。
![](https://assets.st-note.com/img/1709331343518-oehI2RL7KP.png?width=800)
君も、特別。
アイナ・ジ・エンド編
アイナ・ジ・エンド
表現者。
歌う、踊る、
演じる、創る。
「表現することは
衣食住と同じくらいに大切なこと。」
才能は、みんなが持っているのだと彼女は言う。
すべての人がそれぞれに持つ
他愛のない才能に、
周りの人が気付いて
それを本人に伝えることができるか、なのだと。
パルコは応援します。
自分らしく前に進もうとする、ひとりひとりの力を。
東京を消費することから自分の今を消費することへ
PARCOは引き続き渋谷と池袋で特別な商業施設であろうとし続けます。
80年代から90年代においては特に地方にいる僕のような人にとってPARCOは東京でした。
地方にいる自分と東京との関係性を消費していたとも言えます。
プロモーションメッセージから読み取れることは今PARCOがターゲット顧客に提案するものは自分の今を消費することです。
自分らしさを消費する面白さを応援する商業施設ですね。
PARCOの広告は箭内さんでした
今回の広告も気になってしまって興味があって調べたら、クリエティブディレクターは箭内道彦さんでした。
以下スタッフリストです。
クリエイティブディレクター/アートディレクター/プランナー/コピーライター:箭内 道彦 (風とロック)
エグゼクティブプロデューサー:平井 真央 (風とロック)
デザイナー:髙田 青二才 (すき あいたい ヤバい)
プロデューサー:溝渕 浩司・渡部 亮介・青石 陽羽 (東北新社)
プロダクションマネージャー:吉田萌衣 (東北新社)
フォトグラファー:三浦 憲治 (ライトサム)
ミキサー:増冨 和音
スタイリスト:菅沼 愛(TRON management Inc.)
ヘアメイク: KATO(TRON management Inc.)
ロケコーディネーター:下山 大輔(FRAME location works)
オフラインエディター:髙田 青二才 (すき あいたい ヤバい)
オンラインエディター: 君塚 紀貴(オムニバス・ジャパン)
FURUSATOとPARCO
箭内さんが還暦企画でFURUSATOという対バンイベントを3月30日、31日に埼玉スーパーアリーナで主催します。
開催まで28日
— 風とロック さいしょでさいごの スーパーアリーナ “FURUSATO” 箭内道彦60年記念企画 (@kazetorockarena) March 1, 2024
あの日が教えてくれたこと
目の前の全ては永遠じゃない。
ひとりひとりが暮らす日々
誰かが生まれたふるさとも。https://t.co/uLNCq1ICaL
箭内道彦特別先行予約(先着受付)は
本日3月2日(土)23:00まで。
明日3月3日(日)10:00からは いよいよ一般発売開始。
風とロック… pic.twitter.com/5AppfWhI5W
FURUSATOの試みはココロの居場所をさがすもので今の僕にとってとても興味のある活動です。
個人的に応援しているのですがFURUSATOですが、改めてPARCOとFURUSATOの活動が箭内さんのココロの中では対になっているのかもしれません。
「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」
誰しもが持つ故郷への想いと、自分らしく生きることの葛藤、それに堂々ろ向き合うことがもしかしたら今っぽいのなぁと、広告っぽいオチをつけてみました。
週末はPARCOに広告を見にって、3月末は埼玉スーパーアリーナに、FURUSATOを見にいきましょう。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。
*トップラインの画像はじめ広告作品はPARCOのHPより引用しています。
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