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パレスチナアラックを日本に

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#輸入

ハビービー!

ハビービー!

ほら、見えるでしょ?あの家だよ。

うん。家は見える。でも家?

そう、家で作ってるんだ。1階が作るところで2階に住んでるんだよ。

そういうことね。

看板も何もない、ただオリーブ畑につながる脇道をすすむ。砂塵の舞うその先には荷物を運ぶための車があるがまさかそこでアラックが作られているとは誰も思わないだろう。

勝手にというか、自分ちだから当たり前なのだがドアを開ける。

大きな老人男性がのそっ

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それ!僕んちだよ!

砂埃と排気ガスが舞うヘブロンロードを南に歩く。上を向くと青い空、前を向くとうっすらとモヤがかって見えるのは砂埃のせい。道道に生える草も少し砂を被り鮮やかさを欠いている。

左のガソリンスタンドには大きなトラックが止まっている。

このガソリンスタンドの少し先のはずなのに何もない。

もう少し先に進んでみよう。ガソリンスタンドは左肩越しにも見えなくなってきた。少しだけカーブしているヘブロンロードを先

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Ask agian

あっちの方ね・・・・

トラックも通る、自家用車も通る砂埃の舞うヘブロンロードをひたすらヘブロンに向かって歩く。

左にはモダンな建物、ロシアのものだった。

この方向ってデヘイシェキャンプの方だね。キャンプはまだまだ遠いけど。とにかく歩こう。



10分ほど歩いたけれどそれらしいものは見つからない。道すがら、開いているのかいないのかわからない家具屋さんに入ってみる。

あー、ここか。それなら

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探す、それは足で稼ぐこと!

何の詳細情報もなく、ただベツレヘムというキーワードだけを頼りにアラックの製造元に行こうとしていた。一見すると無謀だけどやってやれないことはないし、やれなくてもやってみないと納得できない性格なので仕方ない。

ベツレヘム旧市街でアッチと言われたヘブロンロードの方に出てみる。ヘブロンロードはベツレヘムとベイトジャラを挟む主要幹線道路でエルサレムとヘブロンに通じている。大通りなだけあって車の通りは多いが

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手がかりはBETHLEHEM

手がかりはBETHLEHEM

生産工程を見たいし、どんな人が造っているのかも知りたいし、会いたい。そう思い酒造を訪問することにした。

日本であれば販売元・製造元の記載が必ずあるはずなのに・・・
ボトルの表も裏も上も下も何も書いていない。書いてあるのはボトルに貼っているシールにBETHLEHEMの文字だけ。

手がかりはベツレヘム。さあ、ベツレヘムに行ってみよう!



ベツレヘムのランドマーク、生誕教会、その目の前の広場。

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チャレンジスタート

帰国し、アラックを日本に輸入したいと思った。お酒の輸入が難しいことは承知していたけれど、チャレンジしてみたい。

パレスチナってイスラム教の国でしょ?と言われるけれど、それもよくわかる、わかるけれど、実際に行ってみるとそれがただの思い込みということもよくわかった。

それにお酒飲んで楽しくてパレスチナを感じるってなんだか面白い!

思い立ったら行動するしかない、けれど何から行動すればいいのか。

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