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ハビービー!

ほら、見えるでしょ?あの家だよ。
うん。家は見える。でも家?
そう、家で作ってるんだ。1階が作るところで2階に住んでるんだよ。
そういうことね。

看板も何もない、ただオリーブ畑につながる脇道をすすむ。砂塵の舞うその先には荷物を運ぶための車があるがまさかそこでアラックが作られているとは誰も思わないだろう。

勝手にというか、自分ちだから当たり前なのだがドアを開ける。

大きな老人男性がのそっと怪訝な顔してドアの方にやってくる。孫が連れているアジア女性は一体誰だ?そんなところだろう。

サラームアレイコム、ハビービー!

一見怖そうな怪訝な顔したおじいちゃんの顔が一気にほころんだ。ハビービ♪

アフランワサハラン!ようこそ。で、誰だい?

わたしたちはことの事情を説明し、そしてやっとここで出会ってたどり着いたんだ、というと、おじいちゃんは笑って、まあ入りなさいと家に入れてくれた。家というより蒸留所で室内はアラック特有のアニスの香りが充満していて、香りに含まれていたアルコールで酔いそうになった。

奥の事務室のようなところに通され、まずはお茶でも飲みなさい、と熱いお茶を一緒に頂くことにした。

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