『イエローエンジェル』
『イエローエンジェル』 No.028
私は急いで軍の病院に駆けつけた
うなされた兵士がどんどん運び込まれてくる
大部屋に並べられた幾つもの簡易ベッド
錯乱し暴れる人や意味の分からない言葉を話す人で溢れかえっている
ドクターにあなたの名を告げると、別室へ案内された…
幾つもの計器に繋がれたあなたの手を握る
あの森で霧が晴れた後、みんな急におかしくなったみたい
でも何故あなただけが意識を失い、脳波も安定しているのか…
それがとても不思議って
あなたの心が静かなのは何故なの？
私なら気づけるかなぁ
ほとんどの人は記憶がぐちゃぐちゃになっているそうね
今、どんな夢を見ているの？
みんな奴らに対抗するためのヒントを探しているそうよ
あなたがどうやって戦っていたのか知りたいって
だから私も一緒に戦うわ
奴らに打ち勝つには何が必要なの？
髪をなで、そっと頬に口づける
絶対にあなたを呼び戻してあげるわ…
忘却の海溝から揺らめく黄色い髪の天使…
野イチゴが描かれたワンピース
遊園地で回転する深緑のコロン
頬に触れる手のひらと微笑み
男の瞳にうっすらと涙がにじみ始める…
【解説】３エレメントと本文解説
今回の３エレメントは”遊園地・ぐちゃぐちゃ・忘却”です。先ずは”忘却”があるということで、何かを忘れなければなりません。そこで記憶が”ぐちゃぐちゃ”になるストーリー…そして思い出の”遊園地”。そこから『パープルダスト』との繋がりが出来ました。まだ読んでいない方には先にパープルダストを読まれることをオススメ致します。そうすればより『イエローエンジェル』の意味が分かるはずですので。
今回は兵士の恋人の視点から始まります。紫の塵を浴びて、混乱している兵士が次々と軍の医療施設に運ばれてくる。その中で一人だけ反応が違う男がいた。症状は穏やかだが、僅かにうなされ続けている。彼女は彼に優しく触れながら、自分にも何かできないかと問いかける。男の深く沈んだ記憶から、黄金に輝く彼女の姿が浮かぶ。そして混沌とした記憶に光が差し始めた…
『イエローエンジェル』とは彼の記憶から現れた彼女の化身を意味します。そして３部の『ブラックコントロール』へと繋がっていく。
勘のいい方ならこのタイトルでどの視点から描かれたストーリーかが分かるはずです。
【おまけ】原文ダウンロード付き
もう一度黄色い髪の天使に会いたい方はこちら⇩
【あとがき】コロナと弥勒菩薩について
現代は、あまりにも視覚に頼りすぎている様に感じます。そしてそれが見えなくなった時に恐怖が襲ってくる。今現在それの最たるものが”ウィルス”ではないでしょうか。
今、猛威を振るっているウィルスの名称は「コロナ」ですよね。そしてこの「コロナ」を数字に変換すると「５６７」となります。この数字でピンと来た方もいらっしゃるでしょう。「５６７」＝５６億７千万年後に現れる…
そう、《弥勒菩薩》です。
仏教においては、この弥勒菩薩は釈迦が入滅してから５６億７千万年後に現れるとされています。そしてこの「弥勒」は「３６９」や「６６６」とも表されます。新約聖書において「６６６」は獣の数字とされ、不吉な数と呼ばれている。
いつの時代も新たな世を創るには、今の世を破壊しなければならないこともあるでしょう。もしかするとこのウィルスは弥勒菩薩のエネルギーにより、現代の世界を新たな方向へ導くための一手とも考えられる。そこには大きな痛みを伴うが、裏で世界の覇権を握る一部の人たちからその権利を自分たちに取り戻す必要があるのではないだろうか。
そのことを、弥勒菩薩は姿を変え、僕たちに気づかせようとしているのかもしれません。一人一人が慈愛の心を持ち、互いを認め合う。それを知ることが出来る最も大切な時期だと解釈することで、救われる命や、心があるはずです。
きっと茨の道を超えた先に悟りの世界が…
『イエローエンジェル』は欧米風（キリスト教）で【あとがき】は日本風（仏教）になってしまいました。
もう思考回路が”ぐちゃぐちゃ”になってきたので、本日はこの辺で…
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も貴方は素敵です☆
＊続編はこちら⇩
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