見出し画像

あと247日(妊娠初期:4週5日)


7月末、本格的な暑さを感じ始めた夏の日
私の体に、ひとつの大きな変化が起こったことを知った。

妊娠した。

それはそれは小さな気づきだったけど、よく考えたらすんごいことが自分の体の中で起こっていることを知って、正直すぐには受け止められなかった。

ドラマでよく見るみたいに「うっっっっっ・・・」となってトイレに駆け込むみたいなありがちなやつじゃなくて、本当になんとなく、大好きなビールがなんだか美味しくないぞ、ご飯のあとちょっぴり気持ち悪いな、程度の変化でもって。
私の体が未知の領域に突入した(本当にそんな感覚でした。笑)

すぐに夫に報告し、妊娠検査薬を買いに走って、調べて確認した。

2人で呆然として、でも確かに命がそこにあることを喜んで、その日の夕食からアルコール・カフェイン・生もの禁止令を夫から言い渡された。夫は想像していた倍以上、小姑みたいに私の体を気遣ってくれるタイプの人だったみたい。
(ありがたい反面、これが後にケンカの原因になるとも知らず。)


とにもかくにも、妊娠したのだ。
自分が母になるなんて。子供を授かるなんて。信じられなかったけど嬉しかった。まだまだ子どもな私たちが、親になろうとしている。

元からなのか妊娠したからなのかよくわからないぽっこりお腹を擦りながら、「よろしくね。」と夫婦で挨拶した。

私を母胎に選んだこの子は、どんな風に成長して、どんな人になるんだろう
どんな表情で、どんな声で泣くんだろう。
男の子かな、女の子かな。元気に生まれてきてくれたらどっちでもいいな、なんて会話すらくすぐったくて、新鮮で。まだ現実味もなくふわふわとした気持ちで夜を過ごした。


すぐにダウンロードしたアプリには、あと247日と表示されていた。
豆粒みたいな赤ちゃんを見て、それでも実感が沸かずにいたけど
でもあと247日。
十月十日の妊婦生活は、知らないうちに始まっていた。



これを書いている今は妊娠7ヶ月。安定期のど真ん中!
動けるうちに、書けるうちに、忘れないように日記にしていきます。

現在妊娠中の方や妊娠をお考えの方、出産経験者の先輩ママさん、子育てを終えて一段落し、我が子が小さかった頃を懐かしんでいる方などに少しでも届きますように。