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健全な大人の自分探し


昨日投稿した「willの本質について」というエントリー。

そういえばこの「will」をめぐる誤解や本質や「で、どうしたらよいのか?」という方法論についてMIMIGURI安斎さんとディスカッションをした社内イベントがあったことを思い出しました。(2023年9月頃)

その時のイベントレポートがリクルートのホームページで公開されています。昨日エントリーしたことをまた違った角度から語っています。よかったら見てみてください。

自己実現とは何か?

安斎さんが語る「内的自己」と「外的価値」を統合していくプロセスが自己実現ではないかという指摘は、大沢さんの心理学的経営に通ずるものがあります。

MIMIGURI安斎氏のイベント登壇資料より

表のマネジメントだけでなく、裏のマネジメントに眼をひらくこと、いわば不合理と不条理に満ちた人間、矛盾に満ちた組織の現実をありのままに理解しようとするところに心理学的経営を論ずる意味があると言えよう。

大沢武志/心理学的経営:序章p12~

タテマエに対してのホンネ、合理的なシステムに対して非合理的な人間の行動、表のマネジメントに対しての裏のマネジメント、こうした対比のなかでありのままの人間に対する理解を中心において企業経営を考える、これが心理学的経営の基本的なスタンスである。

大沢武志/心理学的経営:あとがきp219

大沢さんは不合理と不条理に満ちた人間、矛盾に満ちた組織の現実があり、それらをありのままに捉えることが大事である。効率的なマネジメントシステムだけではなく、非合理な人間や組織の側面もふまえた上でマネジメントを行うことが大事であると。

1人のビジネスパーソンの側面からみても同様のことが言えます。
他者からの評価・期待・ミッション(外的価値)と、自分の内なる動機・好奇心(内的動機)。これらが必ずしも常に一致するわけではありませんが、両方を行き来しながら、時に統合したり、時にあえて離れたりしてみるということはとても意味のあるプロセスのように思います。

なりたい自分とおもわぬ自分に出会う。

リクルートの人材マネジメントポリシーを分かりやすく絵本形式でまとめたCO-EN BOOKというものがあります。

自分で気づいている「意志(will)」と自分でまだ、きづいていない「無意識」がある。(中略)意識している「やりたいこと」だけでなく、無意識のなかの「おもわぬ自分」に好奇心を向けるときっと、自分の想像を超えた場所へいくことができる。

Recrruit/CO-EN BOOK


Recruit CO-EN BOOKより
Recruit CO-EN BOOKより


となりの芝生に目を奪われるのではなく、「なりたい自分と、おもわぬ自分を行ったり来たりしながら個性を磨く。このプロセスそのものが、「健全な大人の自分探し」というものだと思います。



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