Takuro Horikawa

2024.4月~リクルート ワークス研究所 副所長/ヒトラボ ラボ長/2021.4月~…

Takuro Horikawa

2024.4月~リクルート ワークス研究所 副所長/ヒトラボ ラボ長/2021.4月~リクルート 人材・組織開発室 室長/強みを開放する人材開発、強みを活かしあう関係をつくる組織開発を探索しています。 https://twitter.com/t_horry

最近の記事

健全な大人の自分探し

昨日投稿した「willの本質について」というエントリー。 そういえばこの「will」をめぐる誤解や本質や「で、どうしたらよいのか?」という方法論についてMIMIGURI安斎さんとディスカッションをした社内イベントがあったことを思い出しました。(2023年9月頃) その時のイベントレポートがリクルートのホームページで公開されています。昨日エントリーしたことをまた違った角度から語っています。よかったら見てみてください。 自己実現とは何か? 安斎さんが語る「内的自己」と「外

    • willの本質について

      前回、「willとは何か?」というタイトルでリクルートにおける「Will」導入の歴史について振り返りを行いました。(詳しくはこちらを参照↓) 今回はwillの本質について迫っていきたいと思います。 Willとは「意志」のこと まず結論から。willとは「意志」であると捉えています。前のエントリーで触れた「セリアAで10番背負って活躍したい」「プロ野球選手になりたい」といった、将来的なゴール設定もwillです。ただし、willとはこうなりたいという「夢」「目標」だけではあ

      • 「will」とは何か?

        リクルートの人材開発を語る上で避けて通れないテーマが「will」についてだと思います。リクルートの人材開発・組織開発の責任者を務めていた2021.4-2024.3月までの3年間で、最もよく聞かれた質問、相談は「will」についてでした。 「立派なwillがないといけないのではないか」 「willがあることが前提のコミュニケーションがしんどい」 「上司との面談の前に職場のリーダーに自分のwillについてレビューをしてもらっている」 「明確なwillがない自分は今の職場にい

        • リクルートの人材マネジメントの構造について

          はじめに 最近、安斎さんのvoicyやcultibase radioを聞かされた方から「リクルートの心理学的経営」について聞かれることが増えてきました。実はこの4月から人材開発・組織開発まわりの責任者からワークス研究所の方に異動となっており、今はこのテーマを直接的には扱っていないのですが、これまで自分なりに探求をしてきた内容についてシェアしたいなと思います。 リクルートの人材マネジメントの構造について 以下のスライドは、かれこれ何度も自分なりに書き換えているものになりま

        健全な大人の自分探し

          ロール型組織の本質とは?

          先日Newspicksで公開された以下の記事。非常によくまとまっていてびっくりしました。ジョブ型なのかメンバーシップ型なのかという二者択一ではなく、Rがこれまで大切にしてきた思想(心理学的経営)をベースにすると、我々はロール型なのであるという宣言にも聞こえました。また一方で「世の中のトレンドを安易に追ってはならない」「自社の企業文化、事業戦略、事業運営方針に起点で考えるべき!」という警鐘のようにも感じられました(実際はそんな意図はないと思いますが)。とにかくよくまとまっている

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          強みとは何か?

          先日、社内の200人くらいの営業部門で「強みについて」話をする機会があありました。このテーマはここ半年くらいずーっと考えていたことの一つ。現時点での自分なりの定義は、強みとは「自然とできてしまうこと」であり、別の言い方で言えば、強みとは「できること、関心のあること、得意なやり方の総和」という事だと思っています。 「強みを生かすことが大事」「課題克服だけではなく、強みを伸ばそう」とはよく言われるものの、そもそも「強みとは何か?」ということが曖昧な気がします。ドラッカーも明確に

          強みとは何か?

          「自ら機会を作り出し機会によって自らを変えよ」の解釈

          「”自ら機会を作り出し機会によって自らを変えよ”。この言葉の現代における解釈、ご自身の経験、実体について教えてほしい」というインタビューを最近受けました。話したことを忘れないうちにメモしておきます。 1. 機会は主体的であり、受動的でもある まず機会には二通りある。文言の通りに自ら機会を主体的に作りだすケース。自分はこれをしたい、顧客に対してこれを提供したいと意思を発露し、説明責任を果たし、実行をしていくパターン。もう一つは周囲の人から背中を押されるように「これやってみな

          「自ら機会を作り出し機会によって自らを変えよ」の解釈