見出し画像

ロシアの真似しないでね

隣国ロシアがその隣国ウクライナとヤバいことに。

ここ二日間で、

「ウクライナ東部に派兵決定」~

「米露首脳会談中止」~「欧米の経済制裁発動」「ウクライナで非常事態宣言発令」~
「軍事侵攻開始」←イマココ。

急に何やねん??

の急じゃない背景をまとめてみた。

①アラブの春の恐怖

チュニジアはじめエジプト、リビア、シリア、イエメンほか多くの国で連鎖的に起きた民主化運動。結末は色々だがカダフィの末路を見るに独裁政権にとって民主化のエネルギーは恐怖でしかない。

処刑された、と言えばヨーロッパではチャウシェスク、ムッソリーニ、古くはルイ16世にロマノフ王朝のニコライ2世など。。自由に飢えた人民は残酷だ。

②キエフは東スラブ人の故郷

プーチン本人も言ってるけど、ロシア国家発祥の地は1000年前のキエフ。当然ロシア正教の総本山もキエフにあった。東スラブ人にとってウクライナの肥沃な大地は心と身体の故郷だと。

③ウクライナを虐げ続けるロシア

ソ連共産党は土地の解放に応じなかったウクライナ農民を圧政で迫害してきた。また有名なコサックというのは帝政ロシアに対するウクライナの民兵組織、ロシアとの対立の歴史は長い。

④NATO加盟し続ける旧東欧諸国

ベラルーシ、ウクライナ、ジョージア以外はもうNATO加盟済み。ドイツ統一時ゴルバチョフと欧米が結んだ約束は「NATOはドイツより東には拡大しない」というものだったが見事にスルーされプーチン怒り心頭。アメリカはじめEU首脳たちに恥をかかせてやろう、という意図が強くうかがえる。

⑤クリミア侵攻の効果

説明不要だが、結果ウクライナでは反ロシアでEU志向、一方ロシアにとってはある種の自信(この程度の侵攻ならいける、経済制裁も耐えられる)が強まった。民意もそういう風に醸成する術も得た。もっと言うと世界に嫌われ慣れた。天然資源があるって強いね~。一方で中立国のスウェーデンやスイスらもクリミアの件でロシアの武装化に恐怖を覚えNATO寄りに。自業自得。

⑥トリックスターのゼレンスキー

とまでは言わないが、政治経験のない元芸能人ゼレンスキーがNATO大好きを標榜して大統領に就任し政治をクリーンにして高い支持率を得ていたが、不況には勝てず親EU反ロシアに舵を切り過ぎて混乱を招き支持率低迷、プーチンに千載一遇のチャンス到来!

と言ったところでしょうか。。

でダイハード4.0みたいなサイバーテロと見せ軍隊で威圧してプーチンのどこまでやるの?状態。

まあ、一番怖いのは⑤の「ハイブリッド戦の静かなる軍事侵攻・侵略ならイケる」、って言うのが世界のスタンダードになって真似する輩が増えること。

どこの誰とは言わないが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?