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ビジネスにおける、AIへの期待値が高まりすぎることのデメリットを考察する

AI向け半導体のエヌビディアは、市場の期待値が高すぎたせいで、それを満たせないパフォーマンスのまめ、株価は下落したようだ。

今は、世界でAIへの期待が高まりすぎている。その弊害、デメリットについて書いてみたい。冷静に、AIの進歩を今は見定める時期だ。エンジニアはともかく、ITに詳しくない若者や投資家、経営者が過度な期待だけに基づく意思決定をするのは良くないだろう。

イノベーションが停滞、利益に繋がらなかった時の反動

2000年頃、アメリカではインターネットへの期待から、ITバブルが発生した。しかし、いきすぎた期待への反動から、株価は暴落した。これと似たようなことがこれから起こる可能性はある。もちろん、長期的には、AIはイノベーションを起こせると思うが、投機筋や証券アナリスト界隈があまりに早い成果を期待しすぎると、どこかで「あれ、実はAIってそんなに儲からない?」と思われて、バブル崩壊になる可能性がある。なんでもそうだが、特定の技術でバラ色の未来が来ることはない。それは、全ての人が戒めるべきだろう。

AI以外の仕事の人気が落ちる

今は、AI以外のITも含めて、デジタルバブルというほどに、猫も杓子もデジタル、デジタルだ。このままでは、デジタル系以外の仕事は評価が下って、多くの若者が見向きもしなくなるかもしれない。そうなると、ただでさえ人手不足なのに、IT系以外の人手不足はより一層深刻になる。また、ITスキルを持たない人が、後悔して、プログラミングスクールに何百万円もつぎ込む、いわば詐欺まがいにあうこともある。当たり前だが、プログラミングスクールに通ったからと、ITエンジニアに必ずなれるわけではない。それを、誇大広告にだまされる人も出てきていると思う。

AIで業務を効率化できると楽観視した企業がIT以外の採用を減らす

ITコンサルタントの口車にのせられて、AIで業務を効率化できるとふんで、事務系の採用を絞りすぎるリスクがある。あとから、絞りすぎたと気づいても、遅いだろう。

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