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奇跡の世代、2006〜2008年就活組

現在は、未曾有の人手不足であるため、新卒の就職活動や、中途の転職活動は楽勝である。しかし、バブル崩壊後、日本経済は深刻なデフレ不況であり、1993年頃から2005年頃の間に就職活動をした人は、就職氷河期世代と呼ばれる。およそ、12年間にも及ぶため、その人口はかなり多い。他の世代と比較して、年収は低めだ。

私が、比較的、恵まれたキャリアをスタートできたのは、就職氷河期とリーマンショックの狭間という、まさに「奇跡」の年に就職活動をしたからだ。私よりも2年遅いと、今度はリーマンショックに襲われて、極めて不利な戦いを強いられていたはずだ。

WBSより(日銀、厚労省、JPモルガンのデータ)

上図は、ワールドビジネスサテライト(WBS)番組中に使用されたグラフだ。人手不足なのは、2006〜2008年と、2015〜2020年、2022〜2024年とわずかな期間しかないことがわかる。ここ数年はずっと人手不足だったが、2021年のみ人員余剰だった理由は、もちろんコロナショックである。

現在、生産年齢人口の人は、15〜64歳とされる。だが、大学進学率が60パーセント近いため、実質的には23〜64歳だろう。しかも、61〜64歳は、定年退職したり、嘱託で低年収の人も多い。

となると、23〜60歳が実質的に稼げる世代となるが、この38ある年齢区分のうち、12年間は就職氷河期世代、そして6年間はリーマンショックによって就活が厳しかった世代なのである。38のうち、なんと18の世代が苦しい就活を戦ったことになる。

これを考えると、私も、色々苦労したが、本当はかなりラッキーな世代なのだと思う。さすがに、今、就活をしている世代には負けると思うが。

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