2021年8月の記事一覧
早稲田の古文 夏期集中講座 第35回 『増鏡』の女性達④ 京極院佶子(きっし)
早稲田法学部2021年に出題されたのは亀山院妃・佶子(きっし)に関するものでした。『増鏡』によると佶子が入内したのは、亀山天皇十二歳、佶子十六歳の時でした。父は名門西園寺家の実雄(さねを)という人で、のちに太政大臣になった人です。
西園寺家は兄の実氏(さねうじ)の系統が繁栄していました。実氏の娘は、大宮院が後深草天皇・亀山天皇の母であり、東二条院が後深草天皇の正妃となっています。弟の実雄も九人の