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『もの忘れ顛末記 #1』拝啓 お元気ですか こちらは元気にやってます
元気にしてますか 昨年の夏休み 冬休み そして今年の春休み
まだまだ波が何度も来るのでしょう 必ず ほんとうに。
また逢う日までお体を大切に また会いましょう
1話 足し算ができなくなっちゃった
ある夏休み。7歳 小学2年生の孫のA君。お父さんお母さんは共働き。
学校のある時は毎週土曜日、春夏冬の長期休みは月曜日から土曜日まで
おじいの家でお留守番。
この家のおじいは70代。定年退職のあとは土地を借りて春夏秋に朝から
夕方まで毎日畑で野菜を作ることに力を注いでいます。
今日も朝から孫殿は算数の宿題である算数の計算問題に格闘中。おじいはそれを見つめている。
孫「わからない・・・おじいちゃん おしえて・・」
おじ「まかしとき」
おじ「・ ・ ・ ・ ・ 」
孫「おじいちゃん おとななのにたしざんできないの?」
おじ「・ ・ ・ ・ ・ アレッ どうして???」
孫「みんな聞いて おじいちゃんたしざんできない おとななのに」
こどもは残酷。このあと1週間おじいをばかにし続ける。
孫殿は少し心が軽くなる お母さんへの言い訳になるかもと 無理です
それでも不思議なことに1週間が過ぎる頃には 孫殿が一生懸命おじいに
計算の仕方を教えている。
苦手だった計算が教える側へ立場が変わったことで孫殿はこの夏休みの間にできるようになったこと。
おじいはというと
これは・・ この光景を見ていてふと思う。
2話へつづく
PS 孫殿
あの日から君が帰った後 毎晩、おじいは2時間の計算の練習をしていましたよ。
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