修士に行きたい方必見!ノンゼミノン卒論時間なしコネなしでも大丈夫!院試突破術➁

前回の記事はこちら

やること5:学部4年5月~(受験1週間前まで):研究計画書

ついに院試のメインディッシュです。実は私は受験2週間前まで真っ白だった。あまりの真っ白っぷりに研究室訪問で先輩方や先生方を何人凍らせたかわからないほどである(未だにこのネタでいじられがち)。というわけで、私の研究テーマを具体例にしながら早速研究計画書の書き方を見ていこう。

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手順1:やりたいことを決める

この時、先行研究がどうだの新規性については考える必要はない。この時点で、私はファシズム・ナチズムと決めていた。

手順2:先行研究を調べる

まずはグーグルスカラーで調べてみよう。そこで、自分のやりたいことに近い論文が見つかったら、その論文の参考文献リストから本を探して、図書館で借りてみよう。また、この段階で、先行研究の研究手法、研究に使われている理論や法則、研究結果をまとめておこう。これをまとめた上で次の段階(研究計画書の中でも要になる部分を作る)に進もう。ファシズム・ナチズムについての先行研究は膨大なので、ここで一例を紹介すると、

研究手法→選挙に関する理論、新聞などマスメディアの理論、心理学、経済理論

研究結果→人の心を掴んでいた、大した政党ではなかった

手順3:新規性について考える

ここで、2通り方法がある。研究手法の新規性と結論の新規性である。まず、研究手法の新規性から見ていこう。おそらく、大半の人はこちらを選んだ方がスピーディーにできるかもしれない。手順2で先行研究の研究手法について調べた。先行研究以外の手法以外のものを探してみよう。私の研究計画のように、政治学ですらない全く別の分野の理論から政治現象を分析するみたいな、ある学問を別の学問系統から研究していくことは院から専攻を変えたい人にはオススメだ。

が、院も学部も専攻が同じだとしたら、そんな発想はなかなか湧かないと思う。それはそれで仕方ないので、データを取る方法や範囲を変えてみよう。例えば、2000年代アメリカの政治現象についての先行研究があったら、自分の研究テーマを19世紀のアメリカの政治現象にする、2000年台のカナダの政治現象にして、先行研究と比較しながら書いていくスタイルもアリだろう。それだけでも、修士の研究計画書としてはアリである。博論だとアウトらしいですが…

もっとアウトローなことを言うならば、Yahooニュースで自分が興味ありそうなもので、学者の先生が書いているものを選んでヒントにするのもアリである。ちなみに、私も締め切り10日前にしてYahooニュースの記事に救われた。ありがたい…

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次に、結論を変える方から見ていこう。これは面接があるときにボロが出やすいのでなかなか難しいが、確固たる自信があるならばアリかもしれない。が、その分他の似たような研究テーマでこんな結果が出ている、じゃあこのテーマでもこうなるよね?という感じの説明にするために、ある程度広く文献を読まなければいけないと個人的には思う。かといって、分野外のことはなかなか発想が湧かないかもしれないので、これは日頃から幅広く勉強することが必要である。修士課程でも日頃から真面目に勉強していれば、できなくもないが、博士課程に行ってからやることを個人的にはお勧めする。

ちなみに、方法も結果も先行研究と違うものにするのはオススメしない。なぜなら、修士2年の範囲内で終わらないと判断されて落とされる可能性も無きにしもあらずなのと、何より面接でボロが出るリスクがかなり高いので博士課程まで我慢しといたほうが吉だ。

手順4:自分の研究テーマがどう役立つか?

新規性がある程度見つかったらこちらに移ろう。自分の研究テーマの社会的・学術的意義である。文学系の場合は学術的意義のが書きやすいが、社会科学、社会学系は社会的意義のが書きやすい。また、社会的意義の方がスピーディーにできると言えばできる。

学術的意義で行くと決めた場合はそれなりに勉強してください。これに尽きる…

さて、社会的意義の場合は現在のトレンドや時事問題にアンテナを尖らせよう。わかりやすく書いてあるものの例としては、中学受験向けの時事問題用の参考書だろうか。

その辺りから研究の意義を見つけられなかった場合は、研究したいことをGoogleのニュース検索にかけてみてもいいかもしれない。どうしても見つからない場合はこの筆者にご連絡を。探します。

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やること6:志望理由書

まずは過去について。ここでは、主に学部時代に勉強したことに触れて、なぜ今の学問系統を志望したのかを書こう。

次に、なぜ今の受験校を志望したかについて。これに関しては、スクールカラーに自分がマッチするかどうかよりも、いかに先生とマッチするか、先生が大好きなのかという感じで、先生にラブレターを書く感覚で書いてみよう。

あとは、修了後のキャリアプランについても触れておこう。これは専門職大学院でなくてもある程度触れておきたい。そのために、その研究科からどんな進路があるのかは分析しておこう。

それでも字数が余った場合は入学までの学習・研究プランを書いておくといい。

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やること7:出願

書類は綿密にチェックしよう。不備があると連絡してくれる心優しいところもあるが、しないで無効にするところもあるので注意。あと、web出願の場合は鯖落ちのことを考えて、ギリギリにやらないこと。郵送でも何が起こるかは分からないので、ギリギリはおすすめはしない

やること8:筆記がある人は筆記の勉強

これは前回の記事のやること4を参照してみよう。

やること9:面接

ここでは、研究計画書や志望理由書の文字数に収まらなかったことを話そう。また、これらの提出書類でも抽象的なところが突っ込まれるはずだ。あとは、研究テーマに類似した先行研究について聞かれたりするので、面接前に勉強しておこう。それでも分からないことを聞かれたら知ったかはせずに素直に無知を認めて、院入学までに勉強しておきますと言っておこう。

面接に関しては、筆者に連絡をしていただければオンラインで面接練習をします。ちなみに今はgo to MBA資金繰りということで、もしzoomなどを利用した練習の場合は30分1000円、1時間2000円で承っております。詳しくは私のTwitter(@oscuro_45)の固定ツイート参照してください…。

Twitterのdmのやり取りのみで十分な方は無料サービスとさせていただきます。

やること10:結果待ち

やること11:合格発表

おめでとうございます。入学手続きはスピーディーにしましょう

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まとめ:研究計画書に全てをかけろ

結局院試はそんな感じだ。時間がない方でも、誰でも研究計画書にはある程度時間を使おう。

先行研究と方法だけでも違っていればなんとか研究計画書としては成立はするので、とにかく先行研究の結論と方法の部分だけ読んで、まとめて、どんなところを変えていくかを考えよう。

それでは。

おまけ:焼肉に行ってきました。

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