Express Yourself Logically in English
いまは正直『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』(かんき出版)と『15の論理展開パターンで攻略する英文ライティング』(JMAM),それから『「意味順」で学ぶ英会話』(JMAM)が在庫がなくなって増刷をかけなくなるまで売れてくれることが個人的にはいちばん望んでいることです.あとは,すでに改訂版の原稿がPDF形式でほぼ用意できている絶版本『世界一効率的な大人のやり直し英語 意味順英会話』(秀和システム)の受け入れ先が見つかることや,いま進行中の企画が無事出版までたどりつけることが教材執筆者としてはいちばん大事です.
ただ,とは云っても他の本がどうでも良いわけではないです.ただ,ぶっちゃけ基本語彙のもっともフツーの使い方で間違いがちなところをまとめた『Words for Production: アウトプットのための基本語彙ワークブック』(東海大学出版部)のような本は初級者には良さがわからないし,わかる初級者でない人にはこの本は要らないでしょう.あと,超初級者用のTOEIC参考書も,今度5刷にすすむ(自分の本としてはかなり上出来です)『はじめてのTOEIC® L&R テスト きほんのきほん』(スリーエーネットワーク)や比較的近年出した『TOEIC® L&Rテスト やさしい英語で基礎トレーニング』はいま見てもよくまとめたなあ,と思うものの,ここ数年で,TOEICで最も有名な著者たちが初級者・超初級者用の参考書を書くようになったので,ぼくが書いたこの2冊の特異性は目立たなくなっています.
あとは,スピーキング関係の2冊ですよね.良いかどうかはともかく「論理・表現」という科目が高校の英語教科になっているいま,かなり英語が苦手でもついていけるように話し言葉でのコミュニケーションの初歩をまとめた『ネイティブなら小学生でも知っている会話の基本ルール』(テイエス企画)はこの方向性に応える語学書だと思っているのですが,内容がどうこうよりやっぱりそろそろCDから音声ダウンロードに切り替えたいのですが,売れないと….もう1冊の『論理を学び表現力を養う英語スピーキングルールブック』(テイエス企画)はなんとか改訂版に進む際に版元の協力でダウンロード化してもらったのですが,まだ増刷になっていないので.ただ,比較的英語に自信がある層の人は,Virginia Sorrellsさん(低い声の女性.うまかったのでのちにアルクからのTOEICの本でも使いました)の日本人学習者にとってはものすごく速いナチュラルな英語を聴くと繰り返し聴くと,ネイティヴスピーカーの使うフツーの英語が聞き取れるコツがわかってくるのでその面でもおすすめできます.タイトルに「論理」「表現」があるのでもっと売れてほしいですが,まあ,テレビドラマやネイティヴが「ぶっちゃけ」感覚で話しているものを,大真面目に会話の枠組みという視点からまとめたのでなかなか受け入れてはもらえないのかもしれないですね.気に入った部分だけ聴いて/使ってくれるような感じでいいと思うのですが….
ただ,ここまで書いてひっくり返すことを書くようですが,いまは『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』(かんき出版)と『15の論理展開パターンで攻略する英文ライティング』(JMAM),それから『「意味順」で学ぶ英会話』(JMAM)の売れ行きをなんとか伸ばすことばかり考えています.というか,この3つが伸びてくれば他の本のいい部分にも陽が当たるんじゃないですかね.
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