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フルタイムママが小1の壁を考える。

「小1の壁」。

共働きの家庭はみんなぶち当たる。

小1の壁とは、保育園時代よりも、仕事と子育ての両立がしづらくなること。 

保育園よりも時間が短く、夏休みも長い。

それなのに時短勤務が小学校入学と同時に切れる場合も多く、多くの人がこの壁にぶち当たると言われている。

そもそも時短勤務の在り方がおかしい

時短勤務が認められるのは「小学校入学前まで」、「3歳まで」、という企業が多いが、

それって誰が決めたの?

子育てのことを何もわかっていない人が考えたたしか思えない。

4歳の壁、小1の壁、が存在するにも関わらずなぜその年齢なのか?

4歳になったら、一人で帰宅してお留守番ができるとでも思っているんだろうか?

祖父母の協力があったとしても、子どもが大きくなればなるほど祖父母も親も歳をとっていくというのに。

大きくなればなるほどケアが必要

環境の変化は、子どもにとって最大のストレス。

「小学校入学」というのは子どもが最初に迎える大きな環境の変化かもしれない。

私自身も、自分が小学校に入学した頃のことを今でもよく覚えている。

母は当時専業主婦で、家に帰ればいつもいたが、それでも帰り道は不安で仕方がなかった。

小さい頃は、離れている時間が長くても、スキンシップや甘えさせることでケアできていたが、

乳児から幼児になることでケアの仕方が大きく変わってくる。

小学生ともなれば余計にだ。

乳児のうちは、子ども自身も気分が悪ければ泣くだろうし、複雑な悩みを抱えていたりもないだろう。

でも幼児になるにつれ、より自我が芽生え、周りとの人間関係や環境の変化、いろいろなことで悩むようにもなるだろう。

小学生にもなれば、勉強面での忙しさも加わり、何かあっても素直に表現できなくなってくるかもしれない。

手がかからなくなると目が離せなくなる

小学生どころか中学生になっても心配は尽きないと思う。

もちろんその頃にはある程度自立して、自分のことは自分でできるようになっているだろうし、親に頼るなんてことも少なくなっているかもしれない。

だけどだからこそ目を離してはいけないのかもしれない。

数年前、中学生が部活動でのトラブルが原因で自殺した事件があった。

亡くなる数日前に母親に「明日休んじゃダメかなぁ」とSOSを出していたそうだ。

母親は「お母さんも明日仕事だから、頑張ろう」と諭した。

私も仕事が忙しければそんなふうに言ってしまうだろうと思う。

まだ母親に対して打ち明けることができていたこの中学生はきっと素直で良い子だったのだろう。

それが言えない子だったら余計に危険だ。

言葉でのSOSもなく、何かに悩んでいることに気がついてあげることができるだろうか?

もちろん専業主婦でも気付けない人もいるだろうし、働いていても気づいてきちんとケアできる人もいるだろうと思う。

某凶悪事件の犯人である少年Aの母親は専業主婦だったというし、一概には言えない。

ただ自分自身は仕事でいっぱいいっぱいの中、子どものメンタルケアまで手が回るかと、目が行き届くかというと自信はない。

母親が夜いない家、小中学生の方が危険!

乳児のうちは、食事・入浴・睡眠、この世話さえしてくれる人がいれば、母親がいなくてもなんとか生活していける。

でも、大きくなればなるほどそれだけではなくなる。

幼児、小学生、と成長すれば、お勉強や習いごとなどそれ以外にも必要になってくる。

小中学生にもなれば、一人で出歩けるようにもなる。

母親が夜遅くまで帰ってこないことは、大きくなってからのほうがリスクが高くなる。

子どもの記憶は4歳から、まだやり直せる

時短もとらずにフルタイムで働いていて、子どものことは家族に任せがちだった私だが、この1年育休をとっていることで、子どもはすっかり私が働いていた時のことを忘れている。

夜遅くまで仕事をしていて、子どもが寝てから帰ってきていた日々のことも、

熱を出してもついていてあげられなかった日々のことも、すっかり覚えていないらしい。

子どもにとっては今べったり一緒にいるママの記憶しか残っていないのだ。 

子どもが小学生になってから働き始める人も多いが、もったいないなぁと思う。

せっかく今までべったり寄り添ってきたのに、子どもにとってはお仕事で忙しいお母さんの記憶に上書きされてしまう。

環境が変わるときこそ寄り添っていてあげたい。









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