認知症介護日記21 「母に電話、そして大泣き」

こんばんは、Fredです。

昨日の夕方、僕は母にLINEをしました。
「母さん、相談したいこと(お願い)がある。今電話できる?」

僕が何を母に相談したのかについては、書くのを控えさせていただきますが、
祖母の介護が大元で、そこに僕と父、叔父家族などの関係性が複雑に絡まり合い、その結果「誰かに相談したいけど、家庭事情が複雑すぎて相談できない。」という状態が続いていました。

僕の周りには多くの認知症介護の大変さを理解してくれる(元)当事者がいるので、基本的に介護の悩みなどを相談できるのですが、「家族の問題」という、あまりにプライベートすぎる内容なため、いつも相談に乗ってくれる親友にすら相談できずにいました。

誰かに相談したくても、相談できない。そのことで常に胃がキリキリ。

本当は、今すぐにでも介護を放棄して、父と祖母のもとを離れて「あばよ!」と言いたいですが、そんなことはできるはずありません。

「介護の終わりが見えそうで、見えない。」
「事柄が複雑すぎて、誰にも相談できない。」
「介護が終わらない限りはこの問題を抱え続ける。」
「でも、誰かに相談しない限りは自分の精神状況が悪化してしまう」
「そうなると、介護なんかできない。」

と、最近はふと寝る前に考えてしまい、脳内でこれらの言葉がエンドレスでぐるぐる。その結果、寝れなくなってしまい、やっと寝れそうな時に祖母が大きな足音を立てて洗濯物を干し始めて、さらに寝れなくなり結局朝に…

やっと寝れてたとしても、不安から悪夢を見てしまうという、最悪な状態でした。

そこで最後の砦として、相談したのが母という存在。
本当は、父と離婚した後に幸せな生活を送っているであろう母には、迷惑をかけたくない一心でしたが、我が家の事情をすべて偽りなく話せるのは母しかいませんでした。

母と電話で話したのは約1時間。
母は僕のお願いでも「ダメなものはダメ。」というタイプの人なので、「もしかしたら、断られるかもしれない。」という不安を抱えながらも、すべてを話しました。

これまで誰にも相談できなかったことを母に話せたこと、そして母が僕のお願いに協力してくれることになったので嬉しかったのですが、その反面で、母に迷惑をかけてしまうこと、母に頼るしかないという現実の不甲斐なさから、僕は感情的になってしまい、電話中に大泣きしてしまいました。

大泣きする僕に対して、母は
「今、〇〇ちゃん(本名)が置かれている問題は、誰だって泣いちゃうよ。」
「〇〇ちゃんが頑張ってるのは十分知ってるよ。私と〇〇(父)が離婚したことで、〇〇ちゃんが今の状態になってるのよね。ごめんね。」

などと言ってくれたのですが、この言葉を聞いてさらに大号泣。

電話を切った後に母なりに現状を解決する方法を考えてくれたらしく、今度の土曜日に母の家を訪れることになりました。

母の対応には本当に感謝しています。
でも、この対応はあくまで僕の人生が老孫介護で狂わないための一時的な「つなぎ」だとも思っています。

周りから「無理はしちゃいけないよ。」と言われますが、僕の将来がより良いものにするためにも、将来「あの時、老孫介護をしていたから、今こうなってしまったんだ。」と後悔しないためにも、今は体調を壊さない程度で”少しだけ”無理をしていこうと思います。





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