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Thinkin in Tokyo

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東京で私が感じたこと全て。
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蛍光色の彼

蛍光色の彼

大学のお昼は、どこにこんな人が隠れていたのかというくらいわらわらと食堂に人が密集する、みんな同じような格好をして。女の子は茶色とかデニムの短いんだか長いんだかわからないキュロットやふんわりしたスカートに白や黒などのふんわりしたブラウス。男の子は白いシャツにチノパンとか黒のショーツ。そしてただ授業に出るだけなのに無駄に機能性を重視して選んだであろうリュック。

なんでみんな同じ格好するんだろう。

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誕生日

誕生日

「"私にとって宇宙は〇〇だ"、この〇〇に何を入れるかがあなたの人生だと、私は思います。」
タクシーはちょうど首都高速を新宿出口で降りたところだった。仕事をしていたら終電がなくなり表参道のオフィスからタクシーで帰っている。週のうち半分くらいはこんな風だ。
タクシーのラジオからは宇宙飛行士が4回連続"宇宙"をテーマに話す特番の最終回が流れている。
くぐもった声の奥からビリビリという音が聞こえてくる。多

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類は友を呼ぶ?

類は友を呼ぶ?

私が最も苦手なこと。

それは、細かいことを言われ、それを実行すること。

学生時代は、そんなに細かいことを気にしないでも困ることがなかったが、社会人になった途端今まで「適当」にしてきたことがダメになった。

お金のこととか。

恋愛においては、ことごとくうまくいかないのは、A型男ばっかり。

「え!?そんな細かい違いどうでもよくない!?」

この3年、何度思ったことかわからない。

適当な私と細

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夢という使命

夢というのは、神様が与えたその人の使命なのではないか、と思うことがある。

夢の大きさや内容は人それぞれである。

その使命にしたがって人間は生きていくしかない。

その使命から外れて生きると、地獄の中を生きているように辛くなる。

夢に向かって歩いてない時、神様から常に小言を言われているような感覚を持つ。

夢に向かって歩いればたまにつまづくことがあるかもしれないが、神様は見守ってくれる。

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好きということへの覚悟。

好きということへの覚悟。

自分の好きなものを誰の目も気にせず好きだと言えなくなったのはいつだろう。

好きな歌手、
好きな作家、
好きなファッション、
好きな食べ物、
好きな色...

好きということにはそれなりの責任が伴うのではないかとぼんやり感じ、いつのころからか私は好きを飲み込むようになった。

好きという言葉を外の世界に出すと、途端に主観的なものから相対的なものになるのではないか、と感じてしまう。

「私もそれが好

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コンタクトと車椅子

コンタクトと車椅子

本質的に、何も変わらないかもしれない。
車椅子に乗ったあの人と、私は。
そんな事を教えてくれたのは大学の教授だった。

私は大学で福祉の勉強をしていた。

その学部を選んだ理由は特になく、その大学に入りたくて全学部受けたうち受かったのがその学部、その学科というどうしようもない理由だ。

私の学部では、3年生の時にゼミに入る。これは必須だ。学部内ならば他学科のゼミでも良い。私は街づくりや建築に興味

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悲しきカルマ

悲しきカルマ

羽賀研二というタレントを覚えている人はどれくらいいるだろう。

私は羽賀研二がタレントとして活動していた時は、物心がつかないていなか(もしくは生まれていなか)ったのであまり知らない。

私が彼を知ったのは、借金、詐欺などのきな臭い話題が彼の周りを覆いはじめてからだ。

彼は2007年6月に詐欺・恐喝未遂の罪で逮捕された。

そのニュースが報道される1週間くらい前に私は書店で、占い本の帯に羽賀研二が

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愛し下手

愛し下手

「ごめんね」
私の表情に何も浮かんでないと、悲しそうにいう。そんな気持ちにさせてしまった事に私はもっと悲しくなる。
そんな時の彼は、チャームポイントでもウィークポイントでもある、人よりも大きな体が一回りくらい小さく見える。
その言葉をいわせてしまう時、大抵何も悪いことなどなく単純に私は無意識に無表情なのだ。

一緒にいると彼は小間使のように始終私の表情を伺う。
嬉しい顔も悲しい顔も元気のない顔も、

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15歳の私へ。

15歳の私へ。

15歳の私へ。

今のあなたは、多分全然自分の事好きじゃない。

でも24歳の私は、幾つかの挫折ももちろんしてきたけど、

今のあなたが想像しているよりも、私はあなたが見ている夢を幾つか叶えて

今のあなたが想像しているよりも、ずっと明るい今を送っている。

今のあなたが想像しているよりも、自分の事を好きになる。

そして今のあなたが想像しているよりも、あなたの夢は変わらない。

15歳から24歳

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強くなることと、素直であること。

強くなることと、素直であること。

私はもともと文章を書くことが好きだった。

小学校の時から感想文や作文はとても好きで、なぜ皆が嫌がるのかわからなかった。

私は文章の前では、自分の気持ちを素直に表現できた。

素直に書き綴るのは決していい感情や感想だけではなかった。

学べた良いことや明るい気持ちと同時に、真っ黒でとても弱い自分の中にうごめく感情を素直にぶつけて、作文用紙を埋めていく作業が本当に好きだった。

そしてそれが素直に

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