見出し画像

学問は神々を殺した

どうもノルウェー留学中のくまはんです。
今週末はラグビーの試合に出てたので更新が滞ってました。
挨拶もそこそこに早速本題へ。

人はよく分からないモノに出会うと想像で分からない部分を補う生き物です。
真っ暗な部屋に人が立っているように見えるとそれを”幽霊”だと認識する。
しかし光をつけてみると壁にかけたコートと帽子だったりする。
コロナ期間中に広まった言葉である「マスク美人」なんかも原理としては同じですね。

大昔まだ学問が発達していなかった頃、よく分からなかった空間は具体的に三つありました。
「天空」と「海」と「冥界」
よく分からなかったからこそ空想でそれらを補った。

一番分かりやすいのはギリシャ神話なんかじゃないですかね。
それぞれを司る三神。
ゼウス、ポセイドン、ハデス。
名前くらいなら聞いたことがあるかと思います。
分からないからこそそれぞれに神を立てる。
神を立てることで「分かった気になる」んです。

これは別に一神教でも同じです。
天国は天空の遥か上にあると考えられていたし、海ではありませんが地中の奥底に地獄があるなんて考えもあった。
どちらも冥界の話ですけどね。

別に神だけじゃないです。
架空の生き物も大抵はこれらに属する。
東洋の龍と西洋のドラゴン、ペガサスだったりクラーケン。
ケルベロスなんかも。
こういう風に分からないところに属する生き物を想像で創造する。
それが人間なのかもしれないですね。

昨今の宗教における信仰離れは日本に限らず全世界で起こっています。
きっとそれは学問のせいなのでしょう。
分からないから神を立てていたのに、学問によって分かってしまったから不要になる。

流体力学などで飛行機ができ、天空をつかさどるゼウスは不要に。
農学により豊穣の神は死んだ。
軍学により戦争の神は殺され、
美容学により美の神も殺された。
AIにより全知全能の神は死につつあるのかもしれない。

学問により神々は殺されている。
ただ”神”という形式が死んでいるだけで、人間にはまだまだ分からないことが多い。
天空に代わって「宇宙」が。
海の中でも「深海」が。
そして未だ変わらず「冥界」が。

だから未確認生物なんてものがまだあるんですよね。
宇宙人やUFO、深海にいるUMA、幽霊。
これら全部ひっくるめてオカルトですね。
神という信仰の対象ではなくなったものの、よくわからない生物という意味で恐れは抱く。
きっと未確認生物もそのうち学問に殺されるでしょう。
そうしたら第二、第三の空想生物が生まれてくるんでしょうね。


質問、コメント待ってます!

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,393件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?