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地元愛と愛国心

僕が日本の好きなところの一つに、47都道府県のそれぞれに顔があるところを挙げる。
北海道から東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄まで。
縦に長い島国であるから北から南まで色々な顔を持つ。
方言から食、文化まで何から何まで色々な特色がある。

つい先日まで日本人って愛国心あんまりないよなって思ってた。
フランス人とか、ノルウェー人とか、ベトナム人とか中国人。
僕の周りの友達と話してると決まってお国自慢大会が開催されたりする。
僕たちはこういった文化があって~とか、こういった食文化がある、だとか。

逆に相手国批判とかもある。
この前ベトナム人に言われたのは、
「日本に旅行した時にトイレットペーパーの薄さにイライラした。あれじゃお尻を拭く前に溶けてなくなっちゃう。大量に紙を使うしエコじゃない。」と。
これは盲点だった。
流しやすく溶けやすいからエコではあると思ってたけど、使用量は考えたことなかった。

まあでも「ノルウェーのトイレットペーパーの方がひどい。あれのせいでお尻から血が出る」って返したら、
「確かに。日本から帰ってきて血が出てたけどそういうことか」ってなんか納得してたからまあいいや。笑

日本って本当に愛国心ないよなって思ってたけど、多分それって日本を相対評価することが少なかったからなんだろうな。
他国があって初めて日本を国として認識する。
その機会がなかったら別に愛国心って生まれないか。
戦時中は否が応でも他国を意識してたからこそ、愛国心が芽生えてたんだろうな、とも。

多分それに取って代わるのが地元愛なんだと思う。
他国を意識しないけれど、他県は意識する。
だからこそ自分の住んでいる都道府県が愛おしい。
ケンミンショーとか、ジモトークがあるのはそれが理由なんだろうな。

そう思うと色々と合点がいく。
お国自慢だったり、相手国批判があるように、日本だと地元自慢をし、他県批判をする。
構図は何も変わってない。
別に愛国心がないんじゃなくて、国を認識する機会が少ないだけなんだろうな。

実際、ノルウェーの中でもこういったジモトークみたいなのはある。
オスロ出身は東京出身みたいにシティーボーイで、トロンハイムで生まれ育った子たちは田舎民だといじられてる。
ベルゲン出身は訛りがきついとかそういった会話も繰り広げられる。

そういう彼らはノルウェー人以外相手にはノルウェー愛を、同じノルウェー人相手には地元愛を、遺憾なく発揮している。
多分僕ら日本人もきっとそうなんだろう。
そういった機会がないだけ

っていう風にnoteを書きながら日本の都道府県を思い出していたら地元グルメが食べたくなってきた…
地元に愛されてる、おじちゃんおばちゃんが経営してるようなお店で定食を腹いっぱい食べたい…
唐揚げ定食とか焼き魚定食とか…
あぁ…自分はどうしようもなく日本人なんだなと再認識した今日この頃…


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