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日本人は何故横文字を使うのか。

こんにちは、ノルウェー留学中のくまはんです。
この自己紹介うっかり自分の本名書きそうになってちょい焦る。
別にそこまで隠しているわけではないけれど。

昨日noteを書いていて少し思ったことがあるんです。
横文字って何気ない”ケ”の出来事を”ハレ”の出来事に変えるために使われてるんじゃないかって。
ハレってのは冠婚葬祭だったり行事といった特別の日のことで、ケってのはそれ以外の日常ですね。
「ケガレ」や「ケジメ」、「晴れ着」や「晴れ舞台」といった単語はここから来てると言われてますね。

日本語は他の言語にはない性質があります。
特筆すべきは、三種類の文字があること。
ひらがな、カタカナ、漢字。
その中でもカタカナは外来語を表すために使われる。
外来語、つまりは”外から来た異質なモノ”を表す。
”元々は内に無かったモノ”の為の文字。

ってことは、です。
カタカナ、所謂横文字ってやつは普段の生活には無い特別な出来事を表すために使われているってことなんですよね。

昨日のnoteでも触れたパーティー。
”ケ”の日常生活で溢れているのは「飲み会」ですよね。
それを少しでも特別感、つまり”ハレ”感を出すために使われるのが「パーティー」なんです。
”ケ”の「宅飲み」も、”ハレ”の「ホームパーティー」へと様変わりする。

何気ない日常に”ハレ”感出す。
そのための横文字なんですね。

これは所謂IT企業から始まり、通常の日本企業にも伝播してます。
「アジェンダ」だとか「コンセンサス」だとかっていう言葉が使われているのは、この日常に”ハレ”感という彩りを加えたいからなんです。
「意図」や「総意」といった言葉を使わずに特別な日常を演出したい。
単純にカッコイイからというのもあるかもしれません。
でもきっと”ハレ”感があるからカッコイイと感じるのでしょう。

日本政府の使う政策名も段々これに近づいてきている。
「Go to Travel」とか「SDGs」とか「ステイホーム」とかもか。
横文字、というか最早英語だけど、を使うってことは何気ない日常を塗り替える”ハレ”にするためなんですよね。

”ケ”を”ハレ”にする。
そのための横文字。
ただこれって使用制限と時間制限があるんですよね。

冒頭に少し戻りますね。
カタカナの持つ特別感って、その文字が”元々は内に無かったモノ”の為の文字だから、なんです。
ただそれが見慣れてくるとどうなるか。
このカタカナすらも"ケ"の文字へと変わっていってしまう。

実際皆さんも経験あるかと思います。
日本語で言えよ。横文字ダサくね?って。
これはカタカナマジックが消えかかってるってことなんですよねきっと。

次はどうなっていくんでしょうね。
カタカナではなくアルファベット自体を使うようになるんですかね。
Go to TravelだとかSDGsとかはその片鱗?
その後はアラビア語とかになってったりするんですかね。
実際、日本語の文字にアルファベットもほぼ組み込まれてますよね。
他の言語もどんどん吸収していくのかな。
だとしたらちょっと面白いな。


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