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自分を許すという事

自分を許すという事は簡単なようでとても難しい事であり、それは得てして都合の良い解釈のようにも聞こえる

しかし、ここで大事なのは自分へリスペクトを払い、しっかりと問題や矛盾、自分の感情や感情に基づく意識を自覚したうえで、その全体を許し、受け入れるという事である

リスペクトとは、その対象をしっかりと見て尊重するという事であり、これは物事をより良い方向へ向かわせる事を前提にした態度なのであり、これは都合の良い解釈とは全く反対の意味をもつものである

英語のrespectの語源はラテン語の「respectus」からきており、「見つめること」或いは「見返すこと」という意味である。つまりリスペクトには対象をしっかりと見て、理解しようとする態度が含まれているのである

そして都合の良い解釈とは、問題や矛盾、自分の感情や、その感情に基づく意識を全く見ないで、ただ闇雲に自分を正当化する行為であり、自らを全く受け入れていないのだから、成長を前提にした前向きな態度は一切含まれていない

つまりリスペクトの無い許しとは本来の自分を無視して自らの成長を放棄する事であり、自分だけを正当化して自分の外側に問題の責任を押し付けようとするとても見苦しい傲慢な態度なのである

自分をリスペクトを持って許し、受け入れる事ができる人は、同じように他人をリスペクトを持って許し、受け入れる事ができる。そして他人を許す事ができる人は、他人からも許され、受け入れられる人なのである

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