体育着は要らない

学校では体育の学習の際、児童は体育着を着用しなければならない
というきまりがある。
多くの場合、学校がその形態を指定しており
それは一年中半袖・半ズボン・紅白帽子である。
冬の体育の授業の際は、上に長袖を着ることが許されているが
下は、タイツすら許されていない。
冬に着ることが許される上着も
フード付きはダメ、ジッパーのあるものはダメなど
細かく指定されている。

昨年は、「体育着の下には下着を着てはいけない」というルールが
話題になったこともあったが、
体育の授業であっても、着る物に関して細かくルールを定めることは
多様化した現代の価値観とは大きく乖離しており
違和感しかない。
本当に気持ちが悪い。

安全面に配慮しているとのことだが
体育着を着ていてよかったと思うことは特にない

以前、長野県の学校で、一年間普段着で体育の授業を行なったところ
ケガする児童の割合が増えたというのを
某教育委員会の指導主事が講義の中で言っていたが
Webを探しても裏付けられるデータは見つけられなかった。
今のところ、この体育着のルールに関して
誰もが納得できる根拠は存在しない。

冬の体育で教員は長袖長ズボンを着て
子どもには半袖半ズボンでやらせるのだが
しばしば子どもから
「なんで、私たちだけ半袖半ズボンなんですか?」
と質問されるが、真に納得させられる答えはない。
おそらく多くの教員は
「きまりだから」と答えているだろう。

アスリートはさておき
大人は通常、冬に運動する際
半袖半ズボンではやらない。
そんな人がいたら、大丈夫か?と心配になる。
やるとしても、ウォーミングアップをして
体が温まってからだろう。

そんな体育着に関するきまりを徹底している学校だが
休み時間の校庭には
たくさんの児童が普段着で走りまわっており
本当に意味不明である。

体育着を着ることで
「体育の授業だ」という気持ちに切り替わり
ケガが減るという人もいるが
着替えることで気持ちが切り替わるなら
着替える服は何でもいいだろうと思う。

こんなことすら未だアップデートされない
教育現場の闇は深い。

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