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世界をうたぐってみる土曜の昼下がり

人の記憶が曖昧なのか、それとも「真実」と思われていることこそが、曖昧なのか。

私が以前から気になっていることの中に、これがある。

主に90年代に「見たことがある」という人がたくさんいる割に、そのCMが流れていたという証拠が未だに掴めないという、そんな、いわゆる都市伝説とされているCMについてだ。

これってマンデラ効果とか呼ばれているものかも知れない、とも言われている。,

マンデラ効果(マンデラこうか 英: Mandela Effect)とは、事実と異なる記憶を不特定多数の人が共有している現象を指すインターネットスラング、およびその原因を超常現象や陰謀論として解釈する都市伝説の総称である。—Wikipediaより

ドラえもんとかラピュタとかアニメに多いけれど、公式には「無い」とされている話を、確かに見たと記憶している人たちが大勢いたりする。

この「白いヒトガタ」と呼ばれているCMも、インターネット上に幾人もいるはずの映像コレクターが軒並み保持していないのだ、マンデラ効果によるものの可能性はきっと高いと思う。

けれど、私は基本的に夢見がちな性質にあるので「もしかしたら」と思うことがある。

それはパラレルワールドの可能性だ。

パラレルワールド(parallel world)とは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空とも言われている。  そして、「異世界(異界)」、「魔界」、「四次元世界」などとは違い、パラレルワールドは我々の宇宙と同一の次元を持つ。SFの世界の中だけに存在するのではなく、理論物理学の世界でもその存在の可能性について語られている。—Wikipediaより

しっかり作られたゲームでもバグが見つかったりするのだ、世界が時々バグって、並行して存在する別の世界の情報が、こちらの世界の情報と入れ替わってしまうことが、もしもあったなら—その結果を「マンデラ効果」という概念で片付けてハイおしまい、にしてしまっている可能性もある。

—なんて言うと、とてもイっちゃってる話だなあと自分でも思うのだけれども。

まあともかく私は、たまにこうして「世界」をうたぐってみる。

それにしても、先述の「白いヒトガタ」のCM、私も見たことがある気がしてならないのだ。

けれどもネット内で語られている「二秒に一人、人間がいなくなっています」的な、「白いヒトガタ」で流れていたとされるナレーション自体がどうにも「よくある感じのキャッチフレーズだなあ」と思わなくもない。なんとも、ACジャパンっぽさがすごいじゃあないか。

だから、別の(それこそACジャパン辺りの)CMを「白いヒトガタ」だと誤認識している可能性は、私には大いにある。

CMというのは面白い。限られた時間の中に必要な情報を突っ込んで、且つ、なるべく余計な情報は入れない様にする。でないとなにがなんだかわからなくかっちゃうからだ。

「何のCMかよくわからないけれど、印象に残った」という評価を得られたならば、それはそれで百点満点が貰えるのだろうけども。その辺りはなんというか、教師によって丸がつくかどうかが変わる、現代文のテストにも似ていると思う。

しかし、もしも「白いヒトガタ」が実在していたのなら、いったい何点をつけたらいいのだろう。

だって実際「白いヒトガタ」がどこの何のCMだったかを、しっかりと覚えている人が見つかっていないのだ。

(上記でリンクを貼ったサイトでは、「どこ」までは発覚した的な記載もあったけれど、私が今朝がたに見たサイトではナゾのままとされていた。どっちが本当かはようわからんです。)

なのにこの「白いヒトガタ」は朧げな形で、大勢の人の記憶の中に住み着いて生き延びてきた。「何のCMかよくわからないけれど、印象に残った」、という部分では確かに、満点を与えられるシロモノだ。

…ただし「実在していたら」なのだけれども。

こういう、世界中に散らばっているナゾって、いったいどこから現れるのだろう。

時折見つかるマンデラ効果的な現象は、どうして起こるのだろう。

もしも、パラレルワールドが本当に存在しているのならば。

どこかの並行世界では「白いヒトガタ」のCMも、未だにテレビの中、流れ続けているのかも知れない。



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テレビ埼玉のCMに出演しています。今日はJRA競馬中継のCMタイムに流していただきました🏇💕


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