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今ここにあるわたしの力

前回の記事より

もし本当に、過去も記憶も実態がなく、幻だとしたら、

過去生やインナーチャイルドの癒しは意味がないの??と思われた方もいるかもしれない






映画であれアニメであれ、その原画や原作を見ると、いたってシンプルだ


フリル(装飾)やトッピングがないぶん、作品のエッセンスやメッセージが浮き彫りになっている




そのストーリーが最も伝えたいテーマや本質の部分がはっきりと見てとれる


この「原画」や「原作」に当たるのが、物事の起因、きっかけとなった出来事や記憶


ルートコーズ(根っことなる原因)だ








私たちの今現在に呼応する「過去」や「記憶」は、毎瞬毎瞬自動的に抽出され紐づいている


過去生やインナーチャイルドを癒すことは、今の自分の状態の「原画」「原作」をみて、そのストーリーの本質や気づきを回収するプロセスだ


自分自身をニュートラルに見る


それはいつだって最もチャレンジング




ましてや、現在進行形で起こっている事柄に対して、当事者本人である自分自身が中立的に俯瞰することは難易度が高い



例えば今、あなたが対人関係のトラブルの真っ只中にいたとする


怒りや悲しみや罪悪感、自己嫌悪


さまざまな感情が次から次へと湧き上がってくる





そのような状態にいながら、そのストーリーのエッセンス(本質)に気づくことは容易ではない




炎症を起こしているマインドとの距離が近すぎて、うまく焦点が合わず、そのありのままの姿を捉えることができない



どんな物体でも、目と触れるぐらいに近い物はその姿がよく見えないのと同じように


ドラマの渦中にずっぽりはまりながら、その渦や沼の全容に気づくことはできない





そこで「過去」や「記憶」という手がかりを使う




インナーチャイルドであれば、現在の大人である自分が、子供の時の自分に会いにいく


当時の幼い子供ではない、大人という、当時より高い視点からその場面を見ることができる




過去生も同じ



ただ、ここで注意が必要なのは、そのストーリー性やドラマ性に惹かれ、今ここを見失わないということ



過去生のドラマに夢中になったり酔いしれては元も子もない










昔話や寓話は、ストーリー自体はシンプルだけれど、とても示唆に富んでいる



昔々、あるところにXXと〇〇が仲良く暮らしていました

ある日、XXが△△をしたら、〇〇が・・・


私たちは昔話を読むとき、客観的に、そのストーリーをストーリーとして眺め、教訓をもらう



そんなふうに、その「過去」や「記憶」から、今の自分にとって必要な気づきやメッセージを受け取る



そのためには、フラットな意識が大切だ



悦に入って追い求めたり、あるいは嫌悪したり、

それにドラマチックに反応しては、ただ同じループを再び周回しているのと同じこと




どんな内容であれ、ドラマはドラマ


そして、過去は幻



執着も抵抗もせず


ただ見つめる



その時に、起こることが起こる


何か特別なことをしなくても、自ずと





過去や記憶を癒したから、今が楽になるのではない




今の自分が、怒りであれ悲しみであれ罪悪感であれ、その状態であることを意識的または無意識的にでも選択し続ける限り、

毎瞬毎瞬それに見合った過去と繋がり、その「記憶」をもった自分を生成している



まずは、それに気づくこと



その上で「過去」や「記憶」を使うのだ




わたしたちは、過去に支配されたり翻弄されるほど脆弱な存在ではない



今ここにいる「わたし」の本来の力を呼び覚まそう

それが エンパワー(Empower)だ




RHEA

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