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時間と記憶のトリック

粒子(エネルギー)を内側でじっと観察していて気づいた


プラネタリウムの星空のようにずっと同じように思われたが、


微細に振動している

揺らいでいる

そして少しずつ移り変わっている


それは連続しているようで、実は超高速で点滅を繰り返していた



全ては一瞬ごとに生まれては消え、生まれては消えている



そしてそのたびごとに一新され、新たなものが出来上がる


無限の生成と消滅





以前と全く同じ状態は一つもない

どんなに同じようで変わり映えしていないようでも、微細に変化している



それを自らの内に感じていた




パラパラ漫画やスライドショーと同じ


微妙に異なる一瞬一瞬に光が当たり

一連の絵巻物が連続して動いているように見えていただけ


その錯覚のおかげで、私たちはありありと切実に感じることができる



やり直すことのできない失敗

過ぎ去ってしまった時間

これから起こることへの期待と不安




過去から現在、現在から未来へと

不可逆的に一方向に連続して流れる「時間」

このおかげで、ストーリーに命が吹き込まれ、ドラマが成立する


3次元ならではのバーチャルリアリティ体験が白熱する







今ここ



耳にタコがいっぱいできるほどよく聞く言葉


頭ではわかってる


けれど、そんな簡単に切り替えられなかった



過去の出来事にうんざりするほど足を取られ、

未来のことに気を揉んでは、なんとかできないものかと思考する


そうありたいけれど、過去や未来はリアルすぎて、そうあることはとても難しかった



無限の生成と消滅を、内なる感覚で体感するまでは




今ここしかない

過去も未来も幻


もしそうだとしたら、過去の記憶は一体なんなのだろうか



たしかに私たちには「記憶」がある


昨日食べた夕食

子供の頃の記憶


過去生、インナーチャイルドを含む、私たちのあらゆる「記憶」



こういう過去生だったから

こういう生い立ちだったから


だから、今の私にはこういう傷やトラウマがある




直線的で、いかにももっともらしい



一方向に連続して流れる時系列が、厳然たる事実として存在しているかのように思えてならない




しかし、それがマインドの産物だとしたら・・・


あるいは、そのようなフィルター越しに見える世界であるが故に、マインドが肥大化したのかもしれない






もうお気づきだろうか?


私たちの「記憶」すらも毎瞬生成されているのだ


つまり、今の自分に必要最適な「記憶」を記憶として認識している自分が毎瞬生成されている



無数にあるパラレルの中から、今の自分の状態にあった「記憶」が抽出され、紐づけられ、一連のストーリー(パラパラ漫画)が作られる





つまり、

過去に、裏切られ、傷ついたから、今あなたが信頼していた人に裏切られ、傷ついているのではなく、

今のあなたが、裏切られ、傷ついているから、それの起因となる「過去」なり「記憶」なりが紐づいている

ということになる



もしそうだとしたら、

マインドが描くような一本の直線的な時系列ではなく、

毎瞬毎瞬「過去」も「記憶」も変化しているとしたら、どうだろう?



「過去」も「記憶」も一気にフェイドアウトしてしまうよね 笑


それまで自分を捉えて離さなかったものが

さーっと潮が引くように

その存在ごと霞んで、解放されていく



お化け屋敷にパッと灯りがついて、

めちゃくちゃ怖かったお化けたちが、ただのハリボテだったと気づくように




そうすると、

やはり今ここしかないのだと

巡り巡ってたどり着く




この気づきが、エネルギーが、

必要な方に届きますように


RHEA

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