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今の一瞬を写真に収めるように生きる【坊さん日記019】

今年も残りわずかになった。

美空ひばりさんの「川の流れのように」という歌があるが、何気なく日々を過ごしていると、日々がまるで川の流れのように過ぎ去ってしまう。


何気なく過ごしてしまう時間と、一瞬を大切にしようと思って生き切る時間は、同じ一日を過ごしていても違うように感じられる。

ある時から、今の一瞬をまるで写真に収めるように生きるといいのではないかと思うようになった。


写真を撮る時というのは、その時間が豊かに感じられたり、素晴らしいと思うような時に撮ることが多い。
そして、何かその光景を残したい、思い出を残したいというような意識があって、写真を撮る時が多いように思う。

さらに、写真を見返すことで、その時の空気感、匂い、情景、心境などが思い出される。


この写真を撮る時のように、今の一瞬を写真に収めるように生きることで、人生がとても豊かに感じられるのではないかと思った。

そして、日々の一瞬一瞬が思い出となり、蓄積されていく。

今の一瞬を写真に収めるように生きるとは、言い換えれば、日々を大切に生きるということであり、脳裏に焼き付けるように生きるということである。

自分としては、写真に収めるように生きるという表現がしっくりきたので使っているが、別の言葉で表現してもいい。


忙しさを要因として、日々が流れていくように感じることもある。

忙しいとは、心を亡くすという意味があると言われるが、思考があちこちにいってしまい、今の瞬間に集中できていない状況のことを指す。

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