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給料が高い企業(主に外資系)という考え方について

こんばんは。
今年Covid-19(コロナウイルス)がこんなに蔓延しなければ一ヶ月後には、EURO2020に行く予定だったのですが状況が状況なのでキャンセルしました。決勝トーナメント初戦(ラウンド16)からファイナルまで当選していたのでものすごく残念ですが、来年のことはわからない、、、ということもあるので。
来年開催の日程がいい感じでしたらリベンジしたいです。

はじめに

昨日、給与やスキルセット等の観点からお金と仕事の関係性についてお話しました。
今日は、最近2,000万円を老後のために準備しておけと国が言っているような状況でもあるので、少しでもお金を稼げる高給取りの企業(=平均年収が高かったりする企業)について思っていることをお話したいと思います。
(注) これより先にある日本企業に対しての私のコメントは、取引先として見ている日本企業の印象です。私自身日本企業で働いたことがないため、あくまでも外から見てこう思う人もいるのだなと思っておいてください。

平成に入った頃と令和に入った現在の企業価値の推移

上の表はSTARTUP DBというサイトからの引用なのですが、こちらは平成元年である1989年と平成最後の月である2019年4月時点での世界の企業価値ランキングの比較です。題して「平成最後の時価総額ランキング。日本と世界その差を生んだ30年とは?

表の左側(1989年)を見ると日本企業がたくさんあることがわかります。"Japan as Number One"と呼ばれていた時代ですね。あれから約30年経ったのが表の右側です。
全体的に顔ぶれが大きく変わりましたね。日本の企業でランクインしているのはトヨタ自動車ただ1社。1989年時点では32社、実に全体の64%を占めていたのです。。。

1989年と2019年の表をもう少し眺めてみたいと思います。1989年のランクインしている企業の所属業界は金融、製造業(自動車業界や食品業界等)といった1989年当時の50年以上前から存在しているビジネスばかりだということがわかるかと思います。つまり、大昔からのビジネスを伸ばしているにすぎないというわけです。

一方2019年のランクインしている企業を見てみます。例えば上位5社を例えば見ますと、
Apple, Microsoft, Amazon.com, Alphabet(Googleの親会社), Royal Dutch Shell
という顔ぶれになっております。Royal Dutch Shellは昔からある石油系の企業ではありますがそれ以外の企業に関して言えることは、1989年とは違って50年前には存在していなかったビジネスばかりです。つまり、この30年の間に、ゼロから作り出すテクノロジーが覇者になっているのです。
最近ですと、GAFAと呼ばれている企業群、Google, Amazon, Facebook, Appleがとても強いことは皆様もご存知かと思います。

GAFAはとても良い企業だが・・・

GAFAはアメリカでもイケてる企業です。日本の企業から見たときにどう映るのでしょうか?少し前に話題になりましたが、

こんな投稿を目にしました。大学院を卒業してNTT研究所で6年働きGoogleへ転職された方のエントリーです。
こういった形で最近起こっていると言われているGAFAなどのシリコンバレーに本拠を構える米系企業への人材流出。このような記事にもある通り企業側は憂いているようです。どうしても給与の差が大きいことからそれを止めることができないとのことです。
これらの企業の中にも身をおいた経験からお話しますと、率直に申し上げて日本企業は突き放されても仕方がないなと思ってしまいます。

例えば「人間の優秀さ」という観点で言えば、正直そこまで言うほど差がないと思います。事実日本企業の方々と、一緒に仕事をさせていただいても尊敬している方もいるし優秀で尊敬できるビジネスパーソンは多いと思います。

そこまで差があるとは思えません。

米系企業と日系企業違いは何?@IT業界

ではこれらの米系ITと日系IT企業との間で何が違うのか?というと、

時間に対する考え方が決定的に違うのだと思います。

時間に対する考え方

何か物事をすすめたいと思ったときに、「まずはやろう」というマインドが強いと思います。例えば100%の出来じゃなくても55%くらいの出来でもいいからまずは作ってみようというマインドです。
日本も米国も法律の壁というものはもちろんありますし、行政手続きもありますが、それでもまずは始めようという環境には優れていると思います。

釈迦に説法でしょうけど、GAFAとひとくくりにしていますが事業体は全く異なります。四者四様です。ただ、共通しているのは「まずはやろう」というマインドでスピード感をもってこなすところだと感じています。そして給料が高いことです。

業務を通して「自分のやりたいこと」の実現にチャレンジするということが研究者やエンジニアにとって一番のやりがいだと私は考えます。
ただ、こういったことを実現するためには関係部門への根回しはもちろんのこと、上司へのお伺いやチームメンバーへのお伺いなど色々な「お作法」があると思っています。それがストレスになるのではないでしょうか。これは技術職だけでなく企画職でも営業職でも同様のことが言えるでしょう。
一方で、米系だとどうなのか。「このアイデア面白そうだね。いいね!」となったら全てのケースで当てはまるわけではありませんし、あくまでも私が見てきた経験の範囲でのお話になりますが、
上司もとにかくそれを後押しすることで自分の手柄にもなる、実績にもなるということをよくわかっているのですぐに実装に向かっていくと思われます。意思決定のスピードが速く感じます。

日本は無闇やたらに承認手続きが長かったり無駄ばかりです。例えば、打合せ1つするにも日程調整だけでものすごく時間がかかってしまう等。。
おまけに給料も安ければ、人材も流出してしまうのではないでしょうか。。

そんな高給な企業について少しお話しましたが、もう少し給料という観点でもお話してみたいと思います。

お金が全て?

GAFAに優秀な社員が引き抜かれるということに日本の経営者は危機感をもっているということをお話しました。
優秀な方が引き抜かれてしまう、、、これは現状を見ていたら当然のことだと思います。優秀な人を最初から実力を発揮できる場所に入れるべきだと思います。もちろん社会人としての常識やお作法を身につけることも必要でしょうが、画一的なのもどうかと思います。。

最近ですと、優秀な人には最初から高給で雇ったり特別枠で雇ったりしているというニュースも目にします。

給料がもし十分に払えないならば、拘束する時間を短くして副業ややりたいことの(時間の使い方の)支援をするなどが必要なのではないでしょうか?
優秀な人が能力を発揮しやすい環境を作り出すのも企業としては必要なのではないのでしょうか?

こういう形で配慮をするなどしたらまた違った「現代」があったのかな?と個人的に思ったりもしています。

ただ、日本は海外に比べて保険制度が整備されているなど生活する上で優れているところも多いかと思います。そういった環境をベースに仕事をしたいと考える方も多いのも当然でしょう。だから日本に本社がある日系の大企業にいきたいと考える方も多いはずです。
コネではありませんが、あるスキームに乗っかっていると大企業に入りやすいということもあるのではないでしょうか?これはこれで要領が良く良い事だと思います。ただ、こういった形で社会人としてのキャリアをスタートした後に、前述のような外資がいいということで転職される方も中には多いのではないか?と個人的には思っています。

階層を浅くする等フラットな社風だったり、判断のスピードを上げ、年功序列をやめ「明確な判断基準を持った」成果主義の導入とともにそれらにあった人事制度の導入ができる企業はこれからは強く生き残っていけるのではないのかなと感じています。
そういったことはスタートアップの企業がよくやっていますが、やはり大企業に比べて小回りがきいて動きやすい反面、制度化をするための企業としての経験値は浅いというケースが多いのではないか?と個人的には思います。
そういったことを補える日本の大企業が、小回りが効き素早く動ける組織になったら、日本という国はもっと全体的に上がっていくのではないかなと思っています。

外資系を体験するのもあり

こういったことが日本企業ができればいいけどなかなかできない、、、と残念ながら思います。
私は冒頭でもお話した通り、日本企業は取引先からの目線でしか見ていないので、社外からみた日本企業(大企業)という印象でここまでお話していますが、もしこの感覚があたっているのであれば、外資系に転職するのもありなのではないか?と思います。スタートアップと外資系を経験した私はその様に思います。
正直カルチャーフィットする企業をちゃんと見抜いて入れたらきっと戻れないと思います。正直私は今日本企業に行きたいかと言われると、答えはNoです。。。最近、新卒や若手を見ていてふと若手時代を思い出したので、その頃の気づきや今に至る体験談のようなものを近々投稿してみたいと思います。

最後に

本日は昨日に引き続きお金にまつわるお話を中心にIT業界における日本企業と米系企業の違いなどを外資から見ている立場でお話させていただきました。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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