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データを見ることについて

こんばんは。はやいもので今月も2/3が過ぎました。コロナで動いた世界ということもあったからなのか、2020年も半分過ぎようとしていてもあっという間と言うよりも、こんなに短かった半年という印象を受けています。
おそらく歳をとったということもあるのでしょうが。。1日を大切にできたらいいなと思う今日このごろです。

はじめに

昨日の投稿で、対面で会わずに関係を構築することについてお話しましたが、仕事においてそういったときほど事実に基づく統計等根拠をしっかり示すことが大事だと感じています。
私は広範囲でオタクというわけではなく狭く深くのタイプです。
ただ、何をするにも統計を見るのが好きな人間のようです。
特にマニアックな統計を知っているなどのようなトリビア系ではなく、統計という数字の羅列を見ていて飽きない、数字からいろいろ考えてしまうタイプです。

そんなタイプなので、根拠を示さない観念的な話を聞くと「うーん、データや数値で示してくださいよ」と思ってしまうところがあります。
たしかに統計は恣意的な使い方もできますし、統計で嘘をつくことも簡単です。だけど、そういうところも含めて面白いと思っています。

さらに余談ですが、日本の大学の「文系」「理系」っていう分け方は、その間を行き来できないような厳格な分類に感じます。
私のように「数学はできたので何となく理系だったけど、社会科や統計も好き」のような人はどうすればいいのでしょう?これは未だに疑問です。

脱線しましたが、今日は統計ネタについてお話したいと思います。

概念的に仕事をしている?

日本の99%くらいの人は、おそらくほとんどデータを見ずに(「観念的」に)仕事や生活をしてるはず
ととある人が言っていました。これは私自身もなるほど。。。と思った次第です。

例えば、それを感じた事例としては付き合いのあった某子ども向け事業を運営している企業の方からこんなことを言われました。

子供向け商材の売れ行きが対前年比10%ダウンになっている背景として、「少子化が進んでいるので」というのが一番大きな理由です。

例えば、こんなものが文部科学省で公開されています。ここから、小学生の数について調べてみました。

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これは小学生の在学者数の推移を表したグラフです。こうやって見ると、すごく減っているのは事実なので「少子化」ということになってるようにも見えます。

しかし、人数を0を起点に設定したグラフで見ると、このように見えます。

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こうやってみると、先程のグラフに比べて受ける印象が全く違うのではないでしょうか?確かに減ってはいますが、2010年と2017年の比較をすると、7.78%、平均すると、年平均だと1.14%ペースです。
もちろん「全体として子供の数が減っている」のは間違いではないですが、「少子化」というものが直接的な原因であるというのは、子供向けの商材の売上が2桁%ペースで下がっていることの理由としては正しくないでしょう。

少しこんなことを最近話をしたことを思い出し、検証してみました。

最近の仕事から感じた関心事を調べてみた

仕事上、ユーザーデモグラなどを調べることが多いです。正直こういうデータをいじって色々考えるのは楽しいと感じています。

どんなデータの解析をしているかといいますと、自社サービスやプロダクトを使っているユーザの年代層や性別の分布や、国ごとでの違いなどを見ています。

そんなことから色々な国の在留邦人はどんな人がいるのか?とふと気になりました。

海外に引っ越しをすると3ヶ月以上連続で日本国外に在留する場合は、「在留届」というものの届け出が義務付けられています。そういった日本国籍を持っている人が海外にどのくらいいるのか?といったことを外務省が統計をとり、「海外在留邦人数調査統計」というものを発表しています。これを見ると、「どんな国や都市にどんな日本人が住んでいるのか?」ということが把握できます。
海外在留邦人と言ってしまうとかんたんですが、性別や職業や家族帯同状況などは国や都市によって全然違います。

シンガポール、イギリス、アメリカの在留邦人の男女比

過去に住んでいたシンガポール、私の好きなイギリス、世界の中心とも言えるアメリカという3ヵ国に在留をしている日本人の性別と職業を円グラフにしてみました。(2019年10月1日現在)

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まずは性別についてグラフにしてみました。
先進国ばかりになってしまいましたが、男女比は地域によって異なります。
アジアは男性が多く、西欧やアメリカは女性が多い傾向にあります。
アジアは民間企業関係者が多いということから男性が多い傾向が見られますが、西欧は留学生が多いからか女性が多い(この理由は推測です。留学生の男女比を別途出す必要あり)という職業上の理由と、日本人男性はアジア女性との結婚が多く、日本人女性は欧米人との結婚が多いということから婚姻上の理由によるものと思われます。
国別にみるとさらに際立った違いがあり、私自身も大好きな住みやすいタイは男性の数が女性の2倍です。

シンガポール、イギリス、アメリカの在留邦人職業比率

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では、在留邦人の職業比率はどうなのか調べてみました。
こちらはけっこう差が出ました。ちなみに帯同家族は子どもも含め本人の職業と同じカテゴリーに含まれています。
シンガポールは民間企業関係者が圧倒的に多く永住者が少ないのが特徴です。
一方で、イギリスとアメリカはパッと見似たような構成ですが、イギリスの方がより留学生・研究者・教師の割合が多く、アメリカは永住者が多いでことが読み取れるかと思います。
ここにはありませんが、オセアニア地区はワーホリで渡航している日本人が多いことから「その他」の割合が増えています。アフリカでは政府関係職員が多いです。ブラジルでは移民が多いからなのか永住者が多い傾向がみられます。

「海外の日本人は〜」と一緒くたに言う人がいますが、実は単に自分の周りの限られた集団を指していることが多いのではないでしょうか。これだけでも、ほとんどデータを見ずに概念的に生活をしているという事例なのではないでしょうか?
しかし、この集団の印象が、現地人が受ける日本人に対する印象を形成している用に思えます。そのため、どんなタイプの日本人と接しているかにより、現地人の印象も異なるのだと思います。
多分私が思うアメリカ人と、これを読んでいる皆様の持つアメリカ人に対して持っている印象は異なるのではないでしょうか。

最後に

今日はデータを活用するということをテーマに身近にあるもので統計から色々考えてみるということについてお話してみました。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。





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