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巣ごもりGWには『昔話法廷』がオススメ

“コロナショック”がおさまる様子をまったく見せないまま迎えた2021年のゴールデンウィーク。

昨年と比べると旅行者も多いようだが、おとなしく巣ごもりで過ごす方も多いだろう。

おうち時間のお供として、どうしてもオススメしたい“無料コンテンツ”がある。NHKが制作している『昔話法廷』シリーズだ。

昔話法廷とは

『昔話法廷』は、NHKの“Eテレ”で2015年から放送されていた小学5・6年生から高校生対象のテレビドラマシリーズ。親しみ深い昔話を題材に「もし、昔話の主人公たちが訴えられたら…?」との設定で、昔話の登場人物が現代の法廷で裁かれる様子を裁判員の視点から描いた法廷ドラマを通じて裁判員制度について考える。(※Wikipediaより引用)

そして、なんとシリーズ全話が無料でNHKのサイトから全編視聴可能。
1話あたりの尺も15〜35分間程度のため、休日や隙間時間などにサクッと観ることができる。

さまざまな昔話を題材に、裁判の様子がリアルに描かれている。法廷に昔話の登場人物(時には登場動物)が現れる違和感に笑いそうになるが、それは最初だけ。徐々にその世界に引き込まれていく。

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まずは最新話「桃太郎 裁判」を観るべし

実は自分も昔話法廷のことをごく最近知ったばかりのため、最新話の「桃太郎 裁判」しか観ていないのだが、この“桃太郎編”がそりゃもう素晴らしかった。

「桃太郎」裁判  あらすじ
桃太郎は、犬猿雉を引き連れ鬼ヶ島を襲撃。
鬼たちを殺傷し財産を強奪した。
罪を認める桃太郎に検察官は、「凶悪すぎる犯行。情状酌量の余地はない」として死刑を求めた。

観ているうちに思い出される“あの広告”

この話を観始めてすぐに、ある有名な広告(作品)のことを思い出した。

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2013年に日本新聞協会広告委員会が開催した「新聞広告クリエーティブコンテスト」。 この年のテーマは「しあわせ」だった。
そこで最優秀賞を受賞した作品が この「めでたし、めでたし?」である。

桃太郎(人間)から見れば、人々に「しあわせ」をもたらす“鬼退治”は正義でも、鬼の視点で考えれば考えるほど「しあわせ」とは真逆の世界が立ち現れる。この広告(作品)を見た瞬間、鬼の子のことを想い 胸が苦しくなった方も多いのではないだろうか。

(この記事がまたいいんですよぉ)

「桃太郎 裁判」をきっかけに差別問題を考える

ネタバレになってしまうので、内容を細かくは書かないが、この桃太郎裁判はBlack Lives Matterをはじめとした人種差別問題のことを私たち日本人にとっても理解できるように置き換えられ、視聴者それぞれが差別や偏見について考えていくキッカケになるような作品だ。
できればひとりで観ずに、家族やパートナーと一緒に観ることを推奨したい。

おまけ:昔話法廷をすべて観終わったあなたへ

最後に、昔話法廷を観終わったあなたへ、さらにオススメの1冊を。
自分のnoteに過去何度も登場している荒木博行さんが「寓話」をもとに仕事や働き方を一緒に考えていく新感覚の書籍、『藁を手に旅に出よう』

あらゆる世代の大人にオススメです。


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