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フェルミ推定〜渋谷のマクドナルド1店舗の売上編〜

目安時間:10分

当記事は、
ビジネスや就活で役立つコンテンツを5分程度で読めて、直ぐに実践できるをコンセプトにTHE Professional運営メンバーが執筆したものです。

こんにちは!THE Professional 運営の樋口です。

今回は、コンサルティングファームや投資銀行、さらに一部総合商社を目指す方には必須の、フェルミ推定について解説をして行きたいと思います。

皆さんもまずは問題をみて、考えて見てください。

問題
渋谷駅周辺にあるマクドナルド1店舗あたりの一ヶ月の売上を予想してください。
(制限時間:5分)
※店舗のイートインスペースは一階のみを想定しています。
※渋谷駅周辺の各店舗の売上は均一と仮定します。

解答例

(結論)
A.9,973,800円/月

(全体の概算式)
売上
=客数×客単価×日数

(解説)

今回、売上ということなので、上記のように売上構造を
「客数/1日」と「客単価」と「一ヶ月の日数」に分解しました。

まずは「客数」について見て行きます。

⑴客数/1日

客数は、
(渋谷駅利用者×マック利用者割合÷渋谷駅の店舗の数)・・・①
で表すことができます。

(渋谷の場合、立地上ドライブスルーは考慮しません。)

しかし、このままでは「平日と休日」、さらに「朝・昼・夜」の区別がないので、ここも要素に入れて考えて見ましょう。

客数を構成する3つの要素、
「渋谷駅利用者」・「マック利用者割合」・「渋谷駅周辺の店舗の数」
の中で、平日と休日の違いで変わる変数は、
「渋谷駅利用者」「マック利用者率」
です。

ではこの2つについて、「朝・昼・夜」に区別して見て行きましょう。
(こういう時はマトリックスを使用すると効果的です。)

スクリーンショット 2020-04-18 22.34.12

平日・休日共に「朝・昼・夜」の3つに分けて、それぞれの
「渋谷駅利用者数」「マクドナルド利用者割合」「渋谷駅周辺の店舗数」
を見て行きます。

(ひとまず電車の始発の5~24時までを計算の対象として、24~5時までの夜中の間は考慮しないとする。)

(本番はここまで正確なグラフを書き出す必要はありませんが、
各要素の因数分解とそこに当てはめる数字をロジック立てて瞬時に判断する能力が求められます。)

<渋谷利用者数について>
駅利用者数は
『 (路線数×ホーム数)×(人数/1本)×(本数/h)×時間 』
で表すことができる。

これを平日の「朝・昼・夜」、休日の「朝・昼・夜」に分けて考える。

平日
★平日の朝(5~10時)の場合
(6路線×2ホーム数)×100人/1本×12本/h×5h
=72000
★平日の昼(10~16時)の場合
(6路線×2ホーム数)×50人/1本×10本/h×6h
=42000人
(※運転間隔が朝と夜と比べ大きいと判断し1時間に10本、さらに電車1本あたりの乗り降りする人数も朝・夜の半分としている。)
★平日の夜(16~24時)の場合
(6路線×2ホーム数)×100人/1本×12本/h×8h
=115200人


休日
★休日の朝(5~10時)の場合
(6路線×2ホーム数)×50人/1本×10本/h×5h
=30000人
★休日の昼(10~16時)の場合
(6路線×2ホーム数)×100人/1本×10本/h×6h
=72000人
★休日の夜(16~24時)の場合
(6路線×2ホーム数)×100人/1本×10本/h×8h
=96000人

次に上記の渋谷の利用者の中でマクドナルドを利用する人たちの割合を予想する。

<マクドナルド利用者割合について>
平日
★平日の朝(5~10時)の場合
1/30人
...急いでいる会社員などが朝マックやコーヒーを買いにくる。早く済ますことができるので、競合よりも有利と思われる。電車1本(100人)に3人は利用する計算。
★平日の昼(10~16時)の場合
1/20人
...会社員、大学生などが利用。しかしお昼時は競合も多いので電車1本(50人)に2.5人は利用する計算。
★平日の夜(16~24時)の場合
1/100人
...仕事終わりの会社員や小腹が空いた人が訪れる。夜は直帰する人や、競合の飲食店が昼よりも多いので電車1本(100人)に1人が利用する計算。

休日
★休日の朝(5~10時)の場合
1/30
...休日の朝は会社員も少なく、ゆっくり作業をやっている社会人や学生が利用。電車1本(50人)に約1.5人が利用する計算。
★休日の昼(10~16時)の場合
1/20
...休日の会社員や外国人、さらに家族などたくさんの人が訪れる。しかし競合も多いので電車1本(100人)につき5人が利用する計算。
★休日の夜(16~24時)の場合
1/100
...居酒屋など競合が昼よりも多いので電車1本(100人)に1人が利用する計算。

<渋谷駅周辺のマクドナルドの店舗数>
8店舗
...完全に仮定。東西南北に2店舗ずつと仮定。

それぞれを①の式に当てはめると、

<求める客数>
平日
★平日の朝(5~10時)の場合
270人
★平日の昼(10~16時)の場合
262.5人
★平日の夜(16~24時)の場合
144人

休日
★休日の朝(5~10時)の場合
37.5人
★休日の昼(10~16時)の場合
450人
★休日の夜(16~24時)の場合
120人

という結果になります。

⑵客単価

続いて客単価(客1人が一回で使う値段)を求めます。
これについては、朝と昼・夜でメニューが違うので、それぞれの価格帯からだいたいの客単価を出してみます。

<客単価>
★朝(5~10時)の場合
300円
...朝は朝マックやコーヒーを頼むことができるので、朝マックの値段の300円に客単価を設定。
★昼(10~16時)・夜(16~24時)の場合
600円
...昼はバリューランチなどで価格は500~700円ほどになっている。最近「夜マック」というジャンルができ、夜の価格帯が上がっているとはいえ、以前ファーストフードの「安さ」への需要は変わっていないと判断し、全体的には600円ほどを推移すると判断した。

⑶日数

ひと月あたり4週の計算で、
平日...22日
休日...8日


⑴、⑵、⑶のぞれぞれの数値を
「売上/月=客数×客単価×日数」
に当てはめていきます。

平日
★平日の朝(5~10時)の場合
270人×300円×22日=1,782,000円/月
★平日の昼(10~16時)の場合
262.5人×600円×22日=3,465,000/月
★平日の夜(16~24時)の場合
144人×600円×22日=1,900,800/月

休日
★休日の朝(5~10時)の場合
37.5人×300円×8日=90,000/月
★休日の昼(10~16時)の場合
450人×600円×8日=2,160,000/月
★休日の夜(16~24時)の場合
120人×600円×8日=576,000/月

よって、求める渋谷駅周辺のマクドナルド一店舗の一ヶ月あたりの売上は、

1,782,000+3,465,000+1,900,800+90,000+2,160,000+576,000
9,973,800円

A.9,973,800

実際に店舗別の売上は公開していないようなので、正確にあっているかどうかはわかりませんが、一部出ている情報だと、2009年の4月に東京・渋谷東映プラザ店で記録した1,245万円が最高ということなので、アベレージだとそこまでずれてはいないと思われます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。これだけではなく、他にも解法はあります。
例えば、一店舗に来る客が何十秒で1人が来るのかを時間帯で分けて客数を考えるのもありだと思います。
重要なのは因数分解の方法で、なぜその因数分解をしようと思ったのか、なぜその数字を置いたのかを自分の中で論理だてて説明できるかどうかです。
ぜひ頑張って見てください。

この記事はビジネスの基礎力を身に着ける、外コン/外銀/ベンチャー/企業を目指す若者向けのコミュニティ、The Professional運営が書いたものです。
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執筆担当 樋口
THE Professional 運営
福岡出身。趣味は釣りとバスケとカラオケ。
EC領域での採用業務経験あり。将来的には都会の喧騒から抜け出し、田舎で小洒落なカフェを開いて隠居したい若者。
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