バケツの穴を塞ぐのも練習
「はまりこんだことも役に立つのです。90回はまり込んだら、90回知ればいいのです。」――ご説法会のQ&Aも "ナルホド!" と納得のお話が一杯でした。
(このnoteは、2020年11月23日・24日・25日更新分の浦崎雅代さんのnote 『苦しみを減らし、気づきを育てる人生へ~ブッダに学ぶ心のリスクマネジメント~』パイサーン師ZOOMで説法(11月8日)全文書き起こし の感想です。)
25日までの更新分では4人の方とのQ&Aが紹介されていました。その中で、「毎日手動瞑想しているが、90%は何かにはまり混んでいるような状態で、本当に気づきが高まっているのか不安」という、Aさんへの回答が、特に自分の参考になりました。
それに対するパイサーン師のお話は「90回はまり込んだら、90回知ればいいのです」。
はまり込んでいたことを知ることができれば、はまりこんだことも役に立つ
これは、心の鍛錬だけではなくて、筋トレにも、そして語学を始め、あらゆる”勉強”にも、当てはまるように感じました。
まず、何かをやっていて "上手くいかない" ということが一回あって、そこで諦めてしまったら、そこから先へは進めません。
しかし、"上手くいかない" 時や事が、"自分の今の状態・レベル" を教えてくれるバロメータだと捉えて、"もう一回やってみよう" "別のやり方を試してみよう" と考えると、そこから行動力が生まれてきそうです。
例えば、TOEICの問題。間違いが90個あったら、その90個は、"自分が今分かっていない" か、"何か勘違いした" 問題……「ぎゃー、私ってだめだ…」と、今までは落胆していましたが、それが "自分の今の状態・レベル" という現実を見せてくれているのだ、と思い直せば、「ありがとう、私の弱点を教えてくれて」という感謝の心に変わりそうです。 "90回解き直す" ことが全問正解 への王道になるのなら、やはりこの王道を行くべきなのでしょう。
気づきの心トレの方でも、90ころび90起きで頑張りたいです!
それから、もう一つ。
型のある瞑想実践。それはバケツに水を入れていく作業である、と。そして型のない日常での瞑想実践。それはバケツの穴をふさいでいく作業であると。バケツに水と入れることと、バケツの穴をふさいでいくこと。この作業はどちらも大切ですから、どちらもやっていくことが大切です。
…というお話が、また、私の目からうろこを落としてくださいました。
例えば一流のバレリーナの方などは、しっかり毎日厳しいレッスンを行う一方で、日常生活でも "バレリーナ" としての所作や、食生活や身体のケアなどの行動面でもしっかりと気をつけておられると聞きます。(ただ歩いているだけでも、美しいです…。)
何かの勉強、ということでも同じです。例えば、英語を学ぶとして、
集中して語彙や知識を蓄える時間をとっても、その後、日常の中で、例えば新聞や本を読むとか、関連した事柄に出会った時に覚えた語彙を反芻するなど、折に触れて思い出すことをやらないと、いつの間にか覚えていた事が頭の中から消えていってる…ということになりがちです。
「バケツに水を入れる」と「バケツの穴をふさぐ」
どちらの練習も必要。これも肝に銘じておきたい言葉です。
浦崎さんによると、25日分までで、書き起こしの分量は「2万字」を超えたそうです! 「仏教」という枠を超えて、普通の日常生活にも応用できる智慧が満載の内容ですよ~。
(このゆるゆるなnoteを読んで、「もっと詳しいお話を読みたい…!」と思われた方は、是非、浦崎さんの書き下ろしnoteをご覧くださいませ~)
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