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蒐書家・南館省一郎の経歴

 以下の記事で紹介した佐渡の青柳秀雄の葉書の送り先である南館省一郎だが、記事を投稿した当時蒐集分野以外は不明とした。その後、次世代デジタルライブラリーで検索すると南館の経歴の一部が判明した。

『中等教育諸学校職員録』(中等教科書協会、1932年)によると、南館は岩手県二戸郡福岡町の福岡実科高等女学校で物理と科学を教えている。『岩手県年鑑』(1933年)によると、南館は福岡尋常高等小学校にも勤務しており、複数の学校で教えていたようだ。『中等教育諸学校職員録』(中等教科書協会、1935年)では、南館の教える科目は地学、物理、化学、鉱学と増えている。上記のように参照した『岩手県年鑑』では、南館は福岡尋常高等小学校での職位が訓導、福岡実科高等女学校での職位が教師嘱託であるので、本来の所属は前者であったのだろう。

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