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レゴ界隈の専門用語・スラングまとめ
Noteの読者は20〜40代ぐらいの大人の方が多いそうなので、この記事にたどり着いたあなたは、少なからずAFOLの素質があるかもしれません。
「AFOLって何?」と思った方はこの記事は最後まで読んでみてください。今回の記事では、英語圏のレゴファンの間で特によく使われている"オタク言葉"、すなわち独特の略語や専門用語、スラングについて特集してみたいと思います。(以下、アルファベット順になります)
A, B, C, D, E
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AFOL:Adult Fan of LEGO、大人のレゴファンのこと。アフォルではなく、"エイフォール"と読むそう。(たぶん汚い言葉から来てますね?)
Billund:ビルン、レゴ社の本社があるデンマークの街。「レゴ社が〜、公式が〜」というときに、隠語的に使います。
Cheese Slope:スロープ型のパーツの俗称。このパーツについては以前、別の記事で紹介しましたが、大きさ1 x 1スタッズの斜めパーツです。特にこのパーツの黄色が、チーズのスライスに似ていることからこの名前がつきました。日本語では「ポチスロ」(1ポッチ分のスロープ)というそうですね。
Clone Brands:3rdパーティー製のレゴっぽいブロック玩具、いわゆるパチモノのこと。最近では「レゴ互換品」などとして売り出されています。
F, G, H, I, J
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Half Studs Offset:スタッズ半個ずらし。ジャンパープレートなどによって、本来のスタッズ位置からずらした位置にピースを構築する技法。
Illegal:「非合法」な構築技法。本来のパーツの用途と異なる使い方をしている組み立て方。パーツにダメージを与えたり、破損のリスクがあるためファンからは敬遠されている反則技です。
Inventory:本来は「在庫」や「商品目録」という意味ですが、レゴの世界では公式レゴセットに含まれるパーツの一覧を指します。
Impulse Set:英語では衝動買いや購買を誘発するセット、というような意味になりますが、実際にはキャンペーンなどで600〜700円程度の安価で購入できたり、ギフトとして配れられるおまけのミニセットのことです。通常は10〜30ピース+1ミニフィグぐらいのサイズで、ビニール袋に入って売られています。
マーケティング上の狙いとして新シリーズの発売前の市場導入の促進や、レゴに大金を払いたくない層を取り込むための商品として位置づけられています。一方で、こうしたセットには他のセットでは入手困難なレアパーツやミニフィグが入っていることが多く、特にマニアの間で人気があります。
Jumper Plate:スタッズの位置をずらす役割を持つ、特殊なパーツのこと。上述の「スタッズ半個ずらし」のワザに用いられています。
K, L, M, N, O
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KFOL:AFOLの対義語で、子供のレゴファンのこと。通常は5〜12才までの子供を指すそう。発音は"ケイフォール"
LDD:Lego Digital Designer。かつて存在したデスクトップアプリで、レゴのモデルを3DCGで構築することができた。現在はサービス終了となり、Bricklink Studioにその役目は受け継がれました。
Legal:Illegal(非合法/反則技)に対する"適法な"構築技法のこと。公式の組み立て説明書に登場する組み立て方が「聖典」とされています。
MF:ミニフィグの略、レゴを代表するヒト型のキャラクター人形。
MOC:My Own Creation、公式の組み立てキットではなく、パーツを駆使してファンが自作した作品。ジオラマや彫像などのアート作品として公開されています。
MSRP:Manufacturer's Suggested Retail Price、いわゆる「メーカー希望小売価格」のこと。同じ公式セットでも販売国や為替によっても変動します。Amazonやトイザらスなど小売店は、このMSRPを参考にしつつ、独自に価格を決めていまし。
NPU:Nice/Nifty part Usage「イケてるパーツの使い方」、公式のキットで採用されていたパーツの用法とは異なる、独自の意外な活用方法を見かけたら、「NPUだね!」と言ってあげましょう。
P, Q, R, S, T
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PAB:Pick-a-Brickサービス。日本でも同名で、レゴストアやレゴランドなどの店舗でブロックの袋詰め売りや量り売りサービスを展開しています。ただし海外のレゴ公式サイトでは、ピース単位のオンライン販売も行っており、日本国内のPABとは多少サービス内容が違う模様です。
PPP:Price per PieceもしくはPrice per Partの略。1パーツあたりの平均コスト。いわゆる"コスパ"的に使われ、「このセットはパーツ数が多いので、PPPがよい」などと言うそう。
SNOT:Studs Not on Top、上方向以外を向いたスタッズ。通常の上向きの積み方とは異なる90度や180度方向(上下逆さま)に、スタッズを出す構築のテクニック。本来、Snotとは「鼻タレ」という意味の汚い言葉なので、ファンはジョーク的に使っています。
SOTS:Studs on the Side、横方向を向いたスタッズ。上記の「SNOT技」のうち、特に横(90度方向)にスタッズを設ける構築のテクニック。
TLC/TLG:The Lego Company/ Group、レゴ社・レゴ公式さまさま。
U, V, W, X, Y, Z
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UCS:Ultimate Collector Series、スター・ウォーズシリーズのセットで、特に大人向けのパーツ数の多いコレクター向けキットのこと。通常のミニフィグサイズよりもセット自体のサイズも大きく、作り込まれています。
以上、代表的なレゴ用語についてまとめてみました。レゴ関連の英語記事をネットで調べていると、こうした言葉に行き当たることがあります。そのときには臆することなく「はいはい、アレのことね〜」と訳知り顔で読めるようになったと思います。
また今回はネット上にあふれる英語コンテンツを読めるようになることを目的に、特に英語を中心とした略語や専門用語について触れました。日本のコミュニティでも、もし似たような特別な用語・表現があれば、コメント欄で教えてください。
【余談】使われている画像の各アルファベットは、以下デザインを参考・ヒントにしつつ、パーツ構成に独自の改変を加えたものです。
F-Jに使ったデザインコンセプトは、提供されているのがプレート単位での方眼グリッドであったため、今回の制作ではそれら枠に収まるようにパーツを組みあわせるところに知恵を使いました。利用するパーツが少なく、きちんとロックされていて、かつ「非合法」でない…、そんな”よりよい組み合わせ”を見つけた方はぜひご一報ください。
Special Thanks,
A-E:Smallest Lego Alphabet?(by nathansonic)
https://rebrickable.com/mocs/MOC-48980/nathansonic/smallest-lego-alphabet/#details
F-J:Lego Fonts(by Eric Harshbarger)
http://www.ericharshbarger.org/lego/fonts.html
K-O:Two High Letters(by William Howard)
https://swooshable.com/other-resources/two-high-letters
P-S:Sign Technique(by name-than-a-number)
https://www.reddit.com/r/lego/comments/b6o0d9/sign_technique/
U-Z:Letters(by uminuo)
https://rebrickable.com/mocs/MOC-94257/uminuo/letters/#details
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