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コーヒーにまつわる音楽 vol.02

コーヒー好きな人の中には音楽好きな人も多いかと思います。コーヒーにまつわる僕の好きな曲の紹介をします。2曲目は、はっぴいえんど - 風をあつめて です。この曲がコーヒー?と思った方もいるかもしれませんが、歌詞に「珈琲屋」が出てくるんです。そこにははっきりとコーヒーの存在があります。

はっぴいえんど - 風をあつめて 

”人気のない 朝の珈琲屋で
暇をつぶしてたら ひび割れた
玻璃(ガラス)ごしに 摩天楼の衣擦れが
歩道をひたすのを 見たんです”

この歌詞にある情景がとっても好きです。
朝、暇をつぶしに珈琲屋に行って、コーヒーを飲みながら窓越しに見える景色をぼーっと眺める。
カップを置く音が聞こえそうです。カフェ、喫茶店じゃなくて珈琲屋っていうのがまたいいですよね。僕はこの曲がつくられた当時のことは知りませんが、みんな珈琲屋って言っていたのでしょうか?曲のメロディにあてるとなると「こーひー」と伸びが合った方がいいですね。

作詞は松本隆。すごい歌詞ですよ。こんな歌詞を書いてみたい。今回この記事を書く中で、松本隆のインタビュー記事を見つけました。その中で、この曲にこう言及しています。

”「風をあつめて」は僕にとっての“ラブソング”です。”

とっても嬉しくなりました。見える景色、見えなくなった景色に想いを馳せる。そしてそこにある美しさが、限られた言葉で表現されている。

余談ですが、この曲を聴くと、ソフィア・コッポラ監督のLost in Translationという東京が舞台の映画を思い出してしまいます。2004年に劇場公開のこの作品。僕には珍しく映画館で観たのです(16年前!信じられないな)。でも、内容が当時の自分にとっては憂鬱すぎて、なんとも言いようのない気持ちにさせられたのをはっきりと覚えています。せっかくビル・マーレイ大好きなのに。あぁなんでこんな映画観たんだろうと思って、ボケーっとスクリーンを眺めていたら、エンドロールにかかった曲がこの「風をあつめて」でした。それだけが唯一の救いだったのを今でもはっきりと覚えています。もしかしたら、今あの映画を観たら違うのかなぁ。


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