見出し画像

資本主義をハックするvol.1

文明病

資本主義社会が高度化する中で、人類史上において類を見ないほどに便利で住みやすい世の中になっている。

起元前にかつて栄華を誇っていたエジプトやローマ、ギリシャやペルシャといった国やその王族よりも、よほどいい生活を送れているだろう。

インターネットのインフラがあまねく整備されたことで、現代人が1日に受け取る情報量は江戸時代の1年分にも相当するという。

ここ10年で比較すると、個人の受け取る情報量は530倍にもなっているというのであるから脅威的である。

しかし、文明が高度化し、その光が強く輝けば輝くほどに、見えないところでその影も同時に濃くなっているものである。

その影が文明病であり、カラダに及ぼす悪影響のことを指す。

現代人は、文明をコントロールし、この世の春を謳歌しているつもりが、いつのまにか資本主義にハックされている感がある。

ここで言う資本主義によるハックとは、文明病に罹患することである。

文明病の代表としては、慢性炎症、がん、肥満、糖尿病、心血管系疾患、脳卒中、認知症、脂肪肝、腎不全、うつ、不安障害などである。

片づけによるハック

衣食住を整えることは、資本主義社会を謳歌しつつも、この文明病を遠ざける効果が期待される。

つまりは、自分の〝WHY〟(大義や価値観、アイデンティティ)に沿ったものを選び、ノイズを少なくして、衣食住を整えるということは、資本主義を逆にハックし返すことになるのである。

衣食住を整えるだけで、メタボリックドミノと呼ばれる生活習慣の乱れから始まるドミノ倒しを上流へのアプローチによってブロックする。

それにより、文明病を早期に予防することが可能となる。

何らかの疾患に罹患してからのケアよりも、予防に努めたほうがコスパ、タイパ、ヘルパに断然いいのである。

幸せとは…

独立行政法人経済産業研究所が、2万人の日本人のデータから幸福感に影響する要因の分析調査を行っている。

その項目の中で幸福度に影響を与える要素として、

1に「健康

2に「人間関係

そして、3つ目に挙げられていたのは「自己決定度」だった。

ここから見えてくるのは、どんなに文明が発展しても、ヒトは健康を第一に考えているのである。

健康抜きにしては、どんな行動や理想も色褪せてしまう。

次にくる「人間関係」もまずは健康があってこそである。
健康でなければ、積極的に外出し、交友関係を築くこともままならなくなる。

そして、次の「自己決定度」とは、つまり、主体的に自分で人生の選択ができるということ。

これにより、選んだ行動の動機付けと満足度が高まり、さらにはそれが幸福感を高めることとなる。

漫画『ドラゴン桜』において、桜井建二先生はこう言っている。

〝幸せとは‥‥‥ 金と健康だよ。毎月の収支が赤字にならない安定的な所得があること、ケガや病気をせず、心身ともに健康であること。この二つが満たされていれば、人はだいたい幸せを感じられる〟

衣食住を整える術さえ、とっとと習慣化し、仕組みに落とし込んでしまけば、ドミノは倒れずに健康を維持できて、仕事においても私生活においても高いパフォーマンスを発揮していけるのである。

健康が維持できれば、継続的に仕事もできる。
それにより、収支が赤字に陥るリスクも減る。

衣食住を整える=資本主義のハック

という図式が成り立つ。

厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」によると、20歳以上の人の肥満の割合は男33.0%、女性22.3%となっている。

男性は約3人に1人、女性は約4人に1人が肥満とされる。

肥満だけを例にとっても、衣食住において資本主義をハックできれば、この肥満の内訳からは除外される。
それだけで、人生においては健康上流、健康勝ち組の部類に入っていると思うのである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?