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心が動かされた書籍と「自分を愛すること」:『発達障害児の放課後等デイサービスで指導員やってみた』を読んで

発達障害の子どもたちのことを勉強する必要性がありまして、「仕事に関わる情報がほしい」と思い何気なく買った電子書籍に、とても心が打たれました。

その電子書籍とは、『発達障害児の放課後等デイサービスで指導員やってみた』(スズキノタケシ著、マーガレット出版)です。AmazonのKindleライブラリとして購入できます。

内容をひとことで触れるとすれば、「学生時代、発達障害など何らかの障がいがあるお子さんが通う施設で働いていた、教師志望の著者。この著者による、人生で本当に大切なものを取り戻すための気づきと、心の再生に至るプロセスを綴ったエッセイ」となるでしょうか。

物書きであり編集者である私からすると、こことこことをもっとこうしたら良くなるなー、などと論理的思考を働かせながら読み進めたのですが、しばらくしてそんなものは小手先だと深く反省しました。

一人の読者として、心が動かされました。

その心が動かされたポイントはいくつかありますが、数点をざっと、私の解釈も交えつつ紹介してみましょう。

1)ただただ、本来の純粋な自分が、そのまま自然に持っている価値観(何を好むのか、何を好まないのか、など)を思い出しつつ、それを大切にしていくこと――。それが、人間にとって非常に大切な「自分を愛すること」になる。

2)「本来感」と「過剰適応」について。
 本来感とは、自分が自分として存在している感覚、つまりありのままの自分を受容している感覚のこと。
 過剰適応は周囲に過剰に適応しようとする人の性質で、日本人には多いと言われる。例えば過剰適応の子どもは、常に大人の反応や表情、声色、雰囲気などを読み取って、気を遣いながら生きている。
 過剰適応のコアな問題は、その人の本来感を低下させ、さらには自尊心や自己肯定感を低下させるところにある。精神的にアンバランスさを抱えた子どもたちには過剰適応の性質が見られることがあり、多くの場合自己肯定感が低い。

3)過剰適応の子どもに接するときには、その子どもの本来の感じ方を探り、それを支持することが大切。
 例えば奇麗な字を書いたことを褒めたとしても、その子どもは親にハラスメントを受けながら「奇麗な字を書け」と命令されて、一生懸命親が望む奇麗な字を書いているだけかもしれない。
 つまり親に押しつけられた価値観を褒めているだけ、となってしまい、その子どもが心から望む関わり方にはならない。

4)そうではなく、その子どもがなぜそのような行動や考えに至ったのか、徹底的に寄り添って話を聞くことのほうが、過剰適応の性質がある子どもの心の支えになる。それがその子ども本来の価値観――つまり本来感――を取り戻す手助けになる。
 本当の意味での「褒める」とは、その子どもがオリジナルに持っている個性を大切に受けとめること。それが、その子どもが生得的に持っている、ありのままの姿(=私なりに解釈しますと「その人個人の真・善・美の姿」と言い換えて良いでしょう)を尊重することになる。
 それはさらには、他人による心ない批判や価値観の押しつけに左右されない、絶対的な自信と強さにつながるはずだ。

5)著者はこうした子どもたちに指導員として接していく中で、いろいろな価値観を受け入れる大きな器を持つことの重要性など、たくさんのことを学んだという。
 しかし後になって、実は著者自身が「自分の悪いところ、足りないところを伸ばす」という観点でこうした子どもに関わるアルバイトをしていた自分を発見した。
 子どもたちに対しては「子どもたちが自分のすべてを愛せるように」という願いをもって関わっていたものの、それを自分自身にはしていなかったことに気が付いた。
 障がいがあるとされる子どもたちからたくさんのことを学び、自分の深い部分と対話しながら、自分自身を取り戻していくことの大切さに思い至った。

ほかにも良いフレーズがたくさんありますが、ざっと5点をあげてみました。

著者ご本人が子どもたちと接しながら、自分が本来の自分として生きていくこと、自分本来の価値観を育むこと、これらの重要性を発見していくプロセスを読んで、本当に心が動かされました。

私自身も「自分を受け入れること」を重要なテーマとして取り組んでいますが、まさに、私の考えをうまく別の切り口から表現してくださっている書籍でした。

大人の多くが、じつは心の奥底に、「かつて、報われず、傷付き、心を失った時点から氷のように固まっている子どもの心」を抱えています。そうした「小さい子どもの心」に暖かい日の光を与えるようなフレーズやヒントが書かれているように感じました。

特に、先に私があげたポイントの(4)は、自分との対話において有用な方法だと思います。「自分はなぜこう感じているのだろう?なぜこのように行動したいのだろう?」と一歩深めて自分と対話してみると、いろいろな自己発見があるように感じました。

もしご興味を持たれたら、購入してご一読をおすすめします。

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