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思いは実現する〜子どもの未来を応援する企画に携わりました

昨日はこんなイベントがありました。私が参画しているエルフェン埼玉という女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)に加盟しているクラブのイベントです。企画、スポンサー営業、そして運営まで一気通貫で携わることができました。

このnoteでも何度か書いているとおり、貧困や虐待問題に敏感な私。実際に日本の社会問題として議論されることも多く、その割にこの事実を知っている人が少ない現実にもどかしさを感じていました。

スポーツはそもそも、地域の公共財として、地域の人々や社会の課題や心の問題を解決する存在でもあります。運動不足を解消するために誰もが楽しめるスポーツの場を提供することもそう。まるで教会のように、週末になるとひとつの場所(スタジアム)に赴いて、みんなと会って話をして近況を報告しあうことも、人間関係を希薄化させないためのコミュニティ機能としての役割です。

サッカーという競技性を販売することはもちろん、サッカークラブにはそれだけではない、社会の課題解決という重要な仕事があるということは、発祥の地であるイングランドをはじめ、ヨーロッパ各地に広がるスポーツクラブの本質であり、その理念にも明記されています。

ひとり年間100万円以下で暮らす人、たとえば4人家族だったら400万円以下の世帯収入で育つ子どもは意外と多い。内閣府の試算ではおよそ6人に1人の子どもがそんな境遇に面しています。

生活保護を受ける選択肢があるにもかかわらず、その捕捉率はわずか15%ほど。フランスでは90%超、ドイツでは80%くらいだったと思いますが、比較的低い割合で推移する日本の現状は「世間体」という壁がその原因のひとつなのかもしれません。

シングルマザーがパートをかけ持ちするケースは少なくなく、そのために我が子とお話をしてあげられる時間は1日に46分しかないという統計結果も出ています。寂しさ、孤独、そして年を経るごとに抱く絶望感、諦め、意欲の減退は、未来の重要は働き手である子どもの成長を阻害することを包含した見過ごすことのできない課題でもあります。

もちろん、小さなひとつのスポーツクラブがこの問題の一切を解決できるほど傲慢になることはありません。ですが、小さな一歩、小さな動きが本問題の低認知率を底上げするきっかけになり、社会を動かす可能性を作り出すことができるかもしれません。そんなビジョンを掲げて私もこの事業にジョインさせていただきました。

おかげさまで、本イベントに共感してくださるスポンサー企業にも恵まれました。サッカーという競技性や成績、所属選手の価値を訴えるだけではなく、ピッチ外でいかに「また別の価値」を創造できるかによって、どれだけ小さなスポーツクラブであっても、その存在意義を訴え、金銭的支援を得ることができることを示した経験として、個人的にはとても重要な仕事に携わることができました。

また、上述のとおり、noteで何度も言語化してイベントの構想をしていました。そしてその思いが実現したということにも今、気づかされました。夢を構想して実現すること。もちろんまだ道半ばですが、第一歩を踏み出せたことが自信にもなり、「思いは実現する」ことがウソではないこともあらためて実感しています。

久保大輔




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