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夢は大きく、戦略は緻密に


Think Big.

チマチマするな。
理想をめざし、大きく考え、大きく構えろ。

Think Big, Act Small.

夢は大きく、
しかしながら事業のコンセプトを崩さないように、

ひとつひとつ小さく積み上げていく。


スティーブ・ジョブズさん
がおっしゃっていた言葉です。

壮大な夢を語る情熱的なリーダー。

同時に戦略的、論理的思考で
その夢に説得力を持たせて語り、

成功を構成する小さな要素を束ねていく。

このバランス感覚
優れたリーダーに必要不可欠な資質。

凡人にはなかなか難しいお題ですが、

成功者の言葉は
凡人の思考を揺さぶることが多いです。


事業全体が、

短期的にも長期的にも、
ひとつのストーリーでつながっていて、

スタッフひとりひとりの仕事が、

事業全体の絵のどの部分を構成しているか
全員に見えている状態。

このとき組織のエネルギーは
束になるといわれています。

経営経験のない私からすると、
目の前の仕事で手一杯。

ひるがえって考えてみると、

自分の仕事(部分)が、
事業の(全体)構想というパズルの

どのピースを担っているかは
あまり意識したことはありませんでした。

メンバーとリーダーは
見えている景色が違うとよく言われますが、

局所的な視点か、
大局的な視点か、

景色にうつるモノ、イロ、カタチを分ける
要因のひとつ、

それが部分と全体の違い
なのでしょう。


■いつもながら

自分の仕事(趣味)を
事例に持ち出して恐縮ですが、

サッカービジネス
に置き換えて考えみると、

チームという商品を開発するのが
「強化部」

開発した商品を宣伝するのが
「広報」

そして販売するのが
「営業」


開発→宣伝→販売は
ぶつ切りではなく一気通貫に、

クラブのビジョンという戦略を形成する
それぞれの構成要素がどのようにつながって、

全体としてどのように動き、
その結果、何が起こるのか。

戦略全体の「動き」と「流れ」は
常に議論の俎上に乗せなければなりません。


個別のアクション、

つまりチームづくりは強化、
宣伝は広報、販売は営業と、

それぞれのアクションについての議論は、
いわば「静止画

全体の動きと流れが

生き生きと浮かび上がってくる
動画」となってはじめて、

戦略ストーリーは完成します。


戦略にかかわる社内外の人々を

面白がらせ、
興奮させて、突き動かすような力。

これは戦略が成功するための
絶対条件です。

戦略を構成するさまざまな打ち手が

ストーリーとして自然につながり、
流れ、動かなければ、

そこには何らかの本質的な
矛盾や欠陥があるはず。

戦略とは「面白いお話をつくること」

だから「儲け話」なんて言葉が
古来より受け継がれているのでしょう。


■でも

最近思うのが

「ビジョンって最初から考えるの?」

という疑問。

成功をおさめている超大企業の多くは
すばらしいビジョンを有しています。

セブン&アイHLDGS
新しい今日がある

ファーストリテイリング
世界を良い方向に変えていく

ドン・キホーテHLDGS
顧客最優先主義

マツモトキヨシホールディングス
あなたにとっての、いちばんへ。

うなるようなキャッチコピー
が並んでいますが、

創業者はこのビジョンを
「いつ」言語化したのか?

創業する前から紙に書き出して

「これが我々のビジョンだ」
と宣言していたかどうか?

いますぐにこの疑問を解消するような
潤沢な時間もリソースもないの

でここからは完全に私の想像ですが、

「やりながら考えた人もいるのでは?」
と思ったり(間違っていたらすみません)

創業前からしっかりと
言語化(もしくは創業者の心のなかに)

されていたケースが
ほとんどなのかもしれません。

でも私のような人間からすると

「そんなにうまく一直線にいく?」

とも思ったり。


誤解なきようにいうと、

大学院でビジョンやミッションの大切さを
長きにわたって研究しているのは

ほかならぬ私自身です。

つまりビジョンの大切さは
比較的分かっているつもり。

でも、
「現時点でなければそれでもいいのでは?」
とも思うようになりました。


■個人的な話
ばかりで申し訳ないのですが、

留学を志したときの想いと、
サンガで働きだしたときの想い、

そして転職や博士号取得を考えだしたころの想い、
さらには今の想いは

すべて微妙に変わってきていて、

いろいろ試行錯誤、
おもしろそうなことに
飛びついてあれこれやってたら、

「オレがしたいのはこれかも?」

都度都度、
心境に変化が出てきたことは

偽らざる事実です。

既述の大企業を創造した方たちだって、

私なんかより断然、
好奇心旺盛だったと思いますし、

覚悟と行動量だって
私の比ではないでしょう。

だとしたら、あちこち目移りして、
右に行ったり左に行ったり、

3歩進んで2歩下がるをくり返して
現在にいたるというケース、

ゼロではないと思いました。


Think Big, Act Small.

そのときどきで、

自分の心を開放させるように、
壮大な夢を描いて、

戦略をたてて、一貫性のあるアクションを
積み重ねていく。

その試行錯誤のプロセスで、
夢は少しずつ変化し、

時間の経過とともに

以前とは似ても似つかないものに激変
しているかもしれません。

でもその時点では、
最高に興奮する夢だったらそれでいいじゃない!?

とにかく楽しい未来を想像して、

一方で論理的な思考をおろそかにせず、
骨組みは緻密に、

あやまった部品を使わないように
マネジメントして戦略を動かす。

その繰り返しが
ビジネスの本質なんだと

Think Big, Act Small.

を見て考えてみました。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

それではまた明日。
おつかれっした!




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