30分の通勤時間をどう考えるか
今日は成田にいます。外国人選手の来日にともなう業務。割と細かいことまで請け負ってます。ですが「生産性」を考えるとちょっと効率が悪い。お声がけいただくのはありがたいことですが、原価(時間)に対する報酬のバランスが極めて悪い場合は慎重に対応しなければなりません。
このように、「時間」を意識するようになったのはここ数年の話。以前はとにかくお金が優先。そのために時間を切り売りして身銭を稼いでいました。時間は不可逆的。一度失えば二度と取り戻すことはできません。一方お金はというと、なくなっても取り戻すことができます。そしてお金をうまく使えるようになると、その見返りが増えていくことに気づかされます。お金で時間を買い、生産性アップ、報酬増、そして利益を確保します。
よくよく考えると留学も同じ。安くない自己投資、つまりお金を使って2年という時間を購入して、かけがえのない知識、経験、ネットワークを手に入れました。同じ知識や経験、ネットワークを日本で、自分一人で獲得できるとはなかなか思えません。不可能ではないにしてもおそらく膨大な時間を要するはず。
読書もそう。1500円の投資で場合によっては10倍、100倍の見返りを得られることすらあります。本を読んでいなければ今の自分はありえません。いうまでもなく今の収入も得られなかったでしょう。年間100冊、たった150,000円、高くても300,000の投資が、今の収入を確保する源泉になったと思えば、安いと考えます。
ちょっとした田舎に住んでいる現在。人によっては「車」が移動手段になります。ですが私は迷うことなく電車、もしくはタクシーを選びました。車に乗っている間、実は運転以外にできることはあまりありません。安全性を考えれば運転に集中する方が賢明です。ところが通勤に30分、1時間、人によっては2時間(往復4時間!)を運転に費やすケースもあって驚かされます。30分あれば本が読めますし、ある程度まとまった内容をインプットできます。2時間となれば言うに及ばず。寝不足だったら仮眠に充てることもできますね。その時間が1日、また1日と積み重ねられ、1か月、3か月、半年、1年…以下略。
カリフォルニア大学が10万人の健康データを分析した調査では、通勤時間が長い人ほど肥満が多いうえに離婚率まで高いとの報告があります。日本人の通勤時間は平均往復1時間17分。年間で約63時間も睡眠時間が消えているという試算もあります。長時間の通勤がもたらすストレスは、年収が40%アップしてようやく解消するという。ストレスは睡眠が削られることによって増幅します。
これだけ分かっておいて、実は今日、車を借りて成田まで移動、選手をホテルまで移送しました。10分程度の運転ならストレス発散になりますが、往復4時間ほどとなると辛く、何もできないもどかしさで逆にストレスが溜まります。あらためて体験してみて、あらためて時間の大切さを身にしみて感じました。
仕事が終わり、帰りの電車でnoteを書きながら。最近は電車でのアウトプットが毎日のルーチンになっていて、アウトプットがいろんな結果にもつながっています。
久保大輔
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