見出し画像

“男運がない女”とは付き合うな

FROM 安永周平

きっとあなたも「人を見る眼」は常日頃から養っておきたいと思うでしょう。私たちは、誰と付き合うか(誰と仕事をするか)によって、仕事の成果だけでなく人生の充実感も全く違うものになるわけですから。もちろん、長年の経験による直感などがモノを言うことも多いのですが、ちょっとしたコツを知っておくことで相手の人間性が分かるケースもあります。

たとえば、「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助さんは、採用面接の最後にある質問をしていたそうです。というのも、その質問に対する答えで、その人の人間性が一発で分かるからだと。有名な話なので、あなたもご存知かもしれませんが、その質問というのが…

「あなたは運がいいですか?」


というもの。それで、「運が悪いです」っていう子は、どんなに学歴がよくても落としていたそう。逆に、「運がいいです」って言える子は、人に恵まれているということだから採用する…と。そりゃあ経営者は、人に恵まれている人を採用したいと思うものですからね。実際、僕がこの話を初めて聞いた時、自分が過去に出会った人を振り返って、なるほどな〜と思った記憶があります。

確かに、自分のことを運がいいと言う人って、上手くいかなかったことを他人のせいにしたりしません。次はどうすれば上手くいくかを考え、それを自分の次のアクションにつなげる人がほとんどです。全ては自己責任…というか、自分の人生に責任を持っている人が多いように思います。こうした人の周りには、自然と人が集まってきますよね。多くの人に慕われるリーダーに共通することではないでしょうか。

「自分は運が悪い」という他責思考…


一方で、自分は運が悪いと言う人は、失敗を人のせいにして、それまでの行動を反省したり、自分を改めたりすることもありません。「自分は間違ってない」と頑なに態度を変えず、自分の非は認めません。それを誰かに認めてもらうためにあの手この手を使ってきたり…つまりは自分で責任を取らないのです。そういえば、以前、尊敬する先輩が「男運がない、って言ってる女とは絶対に付き合うな」って言ってました。おぉ、まさに全てを物語っている言葉ですね(さすがだw)。

改めて考えると、「運」というのは、自分以外の外的要因が影響した時に使う言葉です。これは、確率論的に言えば、本来はいいも悪いもないはず。それに、上手くいかない人って、メチャクチャ努力したけど、残念ながら運に見放された人物なのか…というと、これはそうでもないと思いませんか?実際に話を聞くと、単純に「そりゃ努力が全然足りんよ」と思うことが多かったり。

事実、スターバックスの創業者であるハワードシュルツは『不運は諦めから生まれる。幸運はそれを目指した者がつかむ。』と言っています。そう、結局のところ、運がいい(と自分で言う)人はみんな努力をしているものです。それを本人が「努力」と呼ぶかどうかは別として。

幸運とは「偶然」を活かせた結果である


ところで、よくも悪くも「偶然」というのは頻繁に起こります。あなたもこれまで、たくさんの偶然を経験してきたでしょう。あなたが努力をしていても、仮にしていなくても、偶然というのは自然と寄ってくるものです。そして、その自然と寄ってくる偶然を、あなたが活かすことができたら、人はそれを「幸運」と呼びます。でも、活かせなかったら…その偶然は忘れられて終わり。些細なことであれば、記憶にすら残らないのです。

繰り返しますが、偶然は誰のもとにも自然と寄ってきます。しかし、偶然を活かせるのは、日頃から努力している人、自分の責任は自分で取ろうと動いている人だけ。だからこそ、努力をしている人は、結果を考慮しても「自分は運がいい」と思えるし、人からも「あの人は運がいいね」と言われるわけです。言ってみれば、努力は『必要条件』なのです(注:『十分条件』ではありません)。

「人に恵まれるかどうか」も努力で決まる?


先の松下幸之助さんの言葉で「自分は運がいいという人は、人に恵まれている」という話がありました。実際、豊富な人脈を持つ方や、強い影響力・発言力を持った中心人物というのは、ほとんどの方が「自分は運がいい」と言います。そして、何かしら努力している、あるいはメチャクチャ努力した経験を持っているもの。

だからこそ、人として尊敬できるし「この人、知り合いにも紹介したいな」と思ってもらえるのです。こう考えてみると「人に恵まれるかどうか?」や「多くの人から気に入られ、信頼されるか?」も、もっと言えば人の「縁」だって、それに必要な努力の差が大きく影響していると思いませんか?

実際、優秀な営業マンや、紹介で売れ続けるビジネスパーソンは、みんな人知れず努力をしています。だからこそ、人に恵まれ、紹介客が後を絶たず、傍から見れば運がいいように見えるのです。「たまたま運がよかったから、今回は相手に知り合いがたくさんいて、お客様を紹介してもらえた」なんて行き当たりばったりの話ではありません。1度や2度なら、そうしたラッキーだけで上手くいくかもしれませんが、長期的に上手くいくことはまずないでしょう。

人に喜ばれる(与える)方法を知っている


そして、彼ら彼女らは、他人に与えた好意は、巡りめぐって自分に返ってくる…つまり『与える人が与えられる』ことを知っています。だからこそ、積極的に他者を助けるのでしょう。それも、相手が本当に喜ぶような正しい助け方、与え方で…です。繰り返しますが、その結果として、お客様から感謝され「知り合いに紹介したい」と思われますし、多くの人に恵まれた「運がいい」状態を手に入れているのでしょう。

運がいいとか悪いとかいうのは、抗えない運命ではありません。自分の努力次第で、いくらでも変えることができるものです。もちろん、努力の方向性を間違ってしまっては本末転倒ですが、やり方さえ合っていれば、多くの人が言う、人に恵まれた「運がいい人」にはなれると僕は思うのですが…さて、あなたはどう思うでしょうか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?